ホルスト・エームケ

エームケ（2003年ねん）

ホルスト・パウル・アウグスト・エームケ（Horst Paul August Ehmke、1927年ねん2月がつ4日にち - 2017年ねん3月12日にち ）は、ドイツの公法こうほう学者がくしゃ、政治せいじ家かである。ドイツ社会しゃかい民主党みんしゅとう（SPD）所属しょぞく。ドイツ連邦れんぽう議会ぎかい議員ぎいん、法務大臣ほうむだいじん、連邦れんぽう首相しゅしょう府ふ長官ちょうかん、研究けんきゅう科学かがく大臣だいじん兼けん郵政ゆうせい電信でんしん大臣だいじんなどを務つとめた。

経歴けいれき

ダンツィヒ生うまれ。地元じもとのギムナジウムに通かよう。2007年ねんになって、エームケが1944年ねんにナチ党とうに入党にゅうとうしていたことが明あきらかになったが、エームケは「そのことは自分じぶんでも知しらなかった」と釈明しゃくめいしている。第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん末期まっきの戦火せんかを避さけて西にしに逃のがれ、終戦しゅうせん後ごの1946年ねんにフレンスブルクでアビトゥーアに合格ごうかく。1947年ねん、ドイツ社会しゃかい民主党みんしゅとう（SPD）に入党にゅうとう。ゲッティンゲン大学だいがくで経済けいざい学がくと法学ほうがくを学まなび、1949年ねんから一いち年間ねんかんプリンストン大学ぷりんすとんだいがくに留学りゅうがくして政治せいじ学がくと歴史れきし学がくも学まなんでいる。1951年ねんに第だい一いち次じ法曹ほうそう試験しけんと公務員こうむいん試験しけんに合格ごうかくして大学だいがくを卒業そつぎょう、1956年ねんに第だい二に次じ法曹ほうそう試験しけんに合格ごうかくした。この間あいだ1952年ねんに法学ほうがく博士はかせ号ごうを取得しゅとく。1952年ねんから1956年ねんまで、ドイツ連邦れんぽう議会ぎかい議員ぎいんアドルフ・アルント（SPD）の補佐ほさ官かんを務つとめる。1960年ねん、ケルンとバークレーのフォード財団ざいだん研究けんきゅう員いんとなる。1960年ねんに教授きょうじゅ資格しかくを取得しゅとくし、翌年よくねんフライブルク大学だいがくで公法こうほうの教授きょうじゅとなる。

首相しゅしょう府ふで1972年ねんのクリスマスを祝いわうエームケら閣僚かくりょう

1967年ねん、グスタフ・ハイネマン法相ほうしょうの下したで政務次官せいむじかんに就任しゅうにん。1969年ねんにハイネマンが大統領だいとうりょう就任しゅうにんのため辞任じにんすると、後任こうにんの法相ほうしょうとしてキージンガー内閣ないかくに入閣にゅうかくした。同年どうねんドイツ連邦れんぽう議会ぎかい選挙せんきょで初はつ当選とうせん、ヴィリー・ブラント内閣ないかくで特命とくめい相しょう・連邦れんぽう首相しゅしょう府ふ長官ちょうかんに就任しゅうにん。1972年ねんの連邦れんぽう議会ぎかい選挙せんきょ後ごは研究けんきゅう・技術ぎじゅつ大臣だいじん兼けん郵便ゆうびん・通信つうしん大臣だいじんに転てんじた。1974年ねんにブラントがギヨーム事件じけんで辞任じにんすると、閣僚かくりょうを辞じした。同年どうねん、弁護士べんごし免許めんきょを取得しゅとく。1977年ねんから1990年ねんまで、SPDの連邦れんぽう議会ぎかい議員ぎいん団長だんちょう代理だいり。1994年ねんを最後さいごに連邦れんぽう議会ぎかいを去さり、政界せいかいから引退いんたいした。

政界せいかい引退いんたい後ごは犯罪はんざい小説しょうせつや政治せいじスリラー小説しょうせつを発表はっぴょうしている。アメリカ同時どうじ多発たはつテロ事件じけんについて、「テロリストが諜報ちょうほう機関きかんの助たすけなしにこのようなテロを起おこせるわけがない」と発言はつげんし、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくによる陰謀いんぼう説せつをほのめかしている[1]。憲法けんぽうに関かんする著書ちょしょも多おおい。

二に度どの結婚けっこんで三さん児じの父ちちとなった。

関連かんれん項目こうもく

• 法学ほうがく
• 公法こうほう

先代せんだい カール・カルステンス

ドイツ連邦れんぽう共和きょうわ国こく首相しゅしょう府ふ長官ちょうかん 1969年ねん‐1972年ねん

次代じだい ホルスト・グラベルト

先代せんだい ゲルハルト・シュトルテンベルク

ドイツ連邦れんぽう共和きょうわ国こく研究けんきゅう・技術ぎじゅつ相しょう 1972年ねん‐1974年ねん

次代じだい ハンス・マットヘーファー

先代せんだい ラウリッツ・ラウリッツェン

ドイツ連邦れんぽう共和きょうわ国こく郵政ゆうせい・通信つうしん相しょう 1972年ねん‐1974年ねん

次代じだい クルト・グシャイドレ