マルファ・ソバーキナ

マルファ・ヴァシーリエヴナ・ソバーキナ Марфа Васильевна Собакина
マルファ・ソバーキナ、頭蓋骨ずがいこつから復元ふくげんされた容貌ようぼう
在位ざいい	1571年ねん10月28日にち - 11月13日にち
死去しきょ	1571年ねん11月13日にち
配偶はいぐう者しゃ	イヴァン4世せい

マルファ・ヴァシーリエヴナ・ソバーキナ（ロシア語ご: Марфа Васильевна Собакина, ? - 1571年ねん11月13日にち）は、イヴァン4世せいの3番目ばんめの皇すめらぎ妃ひ（ツァリーツァ）。

生涯しょうがい

ノヴゴロドを拠点きょてんとする商人しょうにんの娘むすめで、親戚しんせきでツァーリの寵臣ちょうしんだったマリュータ・スクラートフの推薦すいせんもあって、12人にんの花嫁はなよめ候補こうほの中なかから選えらばれた。それから数日すうじつ後ごに謎なぞの病やまいに冒おかされるようになる。母親ははおやが体力たいりょくをつけさせようと薬くすりを飲のませすぎて、思おもいがけず中毒ちゅうどくさせてしまったのだと噂うわさされた。急激きゅうげきに痩やせ細ほそってほとんど立たっていられなかったにもかかわらず、1571年ねん10月がつ28日にちに、アレクサンドロフスカヤ・スロボダにおいてツァーリと結婚けっこんする。それから半月はんつきほどで息いきを引ひき取とった。マルファの死しはイヴァン4世せいのパラノイアを悪化あっかさせた。忠臣ちゅうしんの集あつまる難攻不落なんこうふらくの要塞ようさい都市としとなるべき地ちで花嫁はなよめが亡なくなったからである。イヴァンは最初さいしょの皇すめらぎ妃ひアナスタシア・ロマノヴナの死しを思おもい出だし、にわかにマルファの毒殺どくさつを疑うたがって、多おおくの臣下しんかを粛清しゅくせいした。前妻ぜんさいマリヤ・テムリュコヴナの兄あにミハイル公おおやけを串刺くしざし刑けいにしたのもその一端いったんである。

参考さんこう資料しりょう

• Troyat, Henri Ivan le Terrible. Flammarion, Paris, 1982
• de Madariaga, Isabel Ivan the Terrible. Giulio Einaudi editore, 2005

関連かんれん項目こうもく

• 皇帝こうていの花嫁はなよめ (オペラ)