メドヴェジエ、サニコヴォ

両りょう村むらの位置いち。緑みどり（ベラルーシ）内ないの白しろい箇所かしょのうち、東部とうぶがメドヴェジエ(北緯ほくい52度ど28分ふん50秒びょう 東経とうけい31度ど34分ふん12秒びょう)、西部せいぶがサニコヴォ(北緯ほくい52度ど28分ふん50秒びょう 東経とうけい31度ど33分ふん00秒びょう)

メドヴェジエならびにサニコヴォ（ロシア語ご: Медвежье,Саньково）は、ベラルーシ・ホメリ州しゅう内うちにあるロシアの飛とび地ち（包つつみ領りょう）である。面積めんせきは両りょう地ちを合あわせておよそ4.5㎢（454ヘクタール）、ロシア国境こっきょうまではおよそ800mの距離きょりにある。行政ぎょうせい上じょうはロシア・ブリャンスク州しゅうズルィンカ地区ちく(ru)の管轄かんかつである。現在げんざいは廃はい村むらであり、メドヴェジエとサニコヴォに住民じゅうみんはいない。

歴史れきし

メドヴェジエとサニコヴォ（以下いか、両りょう村むらと記載きさいする）は20世紀せいき初頭しょとうに、ロシア人じんの入植にゅうしょく者しゃによって建設けんせつされた。当初とうしょの規模きぼは、メドヴェジエに37戸こ、サニコヴォに30戸こが存在そんざいした。1926年ねん、行政ぎょうせい区分くぶんが改編かいへんされ、両りょう村むらを含ふくむ周辺しゅうへん地域ちいきは白はくロシア・ソビエト社会しゃかい主義しゅぎ共和きょうわ国こくに属ぞくすることになったが、両りょう村むらの住民じゅうみんがロシアへの帰属きぞくを希望きぼうしたため、白はくロシア（現げんベラルーシ）内ないにおいて飛とび地ちとなった。

第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん中ちゅう、両りょう村むらの住人じゅうにんは赤軍せきぐんパルチザンに協力きょうりょくしたため、ナチス・ドイツ軍ぐんによって両りょう村むらは壊滅かいめつ的てきな打撃だげきを受うけた。また、1986年ねんにチェルノブイリ原子力げんしりょく発電はつでん所しょ事故じこが起おこると、両りょう村むらはきわめて汚染おせんの激はげしい地域ちいきとなった。住民じゅうみんは避難ひなんをはじめ、1990年代ねんだい初頭しょとうには両りょう村むら合あわせての人口じんこうは100人にんを割わり込こんだ。さらに、ロシア連邦れんぽう政府せいふは両りょう村むらをチェルノブイリ立入禁止たちいりきんし区域くいきに指定していしたため、残のこった住民じゅうみんも全員ぜんいん村むら外がいに避難ひなんした。1999年ねんには行政ぎょうせい単位たんいとしても廃止はいしされ、現在げんざい、両りょう村むらは無人むじんとなっている。

人口じんこう推移すいい

年度ねんど	1926年ねん	1979年ねん	1989年ねん
メドヴェジエ	159	95	49
サニコヴォ	165	76	34

参考さんこう文献ぶんけん

• 服部はっとり倫りん卓たく・越野こしの剛つよし編著へんちょ 『ベラルーシを知しるための50章しょう』 明石書店あかししょてん、2017年ねん