ラフテー

ラフテー
ラフテー
種類しゅるい	肉にく料理りょうり
発祥はっしょう地ち	日本にっぽん
地域ちいき	沖縄おきなわ県けん
提供ていきょう時じ温度おんど	熱ねつ料理りょうり
主おもな材料ざいりょう	豚肉ぶたにく

ラフテーは、沖縄おきなわ県けんの郷土きょうど料理りょうりの1つで、皮かわ付つきの三さん枚まい肉にくまたはヒサガー（皮かわ付つきのもも肉にく）を泡盛あわもりや醤油じょうゆで甘辛あまからく味付あじつけした料理りょうりであり、いわゆる沖縄おきなわ風ふうの豚肉ぶたにくの角かく煮にのことである。

概要がいよう

琉球りゅうきゅう王朝おうちょう時代じだいからの保存ほぞん食しょくでもあり、1か月げつほど保存ほぞんがきく。中国ちゅうごく料理りょうりの東ひがし坡肉と起源きげんを同おなじくすると考かんがえられており、東ひがし坡肉と同様どうように皮かわを剥はがさずに豚肉ぶたにくを調理ちょうりし、肉にくに皮かわが付ついたまま食しょくする。この点てんで鹿児島かごしまに伝つたわった、豚肉ぶたにくの皮かわを剥へいで調理ちょうりする角かく煮にと異ことなる。

名称めいしょうは中国ちゅうごく語ごに由来ゆらいし、漢字かんじでは羅ら火ひ腿ももと書かく。ラフティーという表記ひょうきも散見さんけんされるが、琉球りゅうきゅう語ごではラフテーという読よみが正ただしい。

沖縄おきなわそばの具ぐや、正月しょうがつ料理りょうりや法事ほうじの重箱じゅうばこに用もちいられる「三さん枚まい肉にく（の煮付につけ）」と同おなじような料理りょうりであるが、甘辛あまからく濃こい味付あじつけで箸はしで切きれるほど柔やわらかく煮込にこまれており、薄切うすぎりではなくある程度ていどの大おおきさのある塊かたまりのまま、独立どくりつした料理りょうりとして他ほかの具ぐ材ざいとは合あわせず単品たんぴんで供きょうされる点てんが特徴とくちょうである。

作つくり方かた

沖縄おきなわでは、豚ぶたの皮かわつき三さん枚まい肉にくを使用しようすることが一般いっぱん的てきである。残のこった毛けがあれば直ちょく火ひであぶって焼やき、塊かたまりのままおから（もしくは糠ぬか）を加くわえて下しも茹した後のち、肉にく塊かたまりを湯ゆで洗あらう。これを切きり分わけてから、泡盛あわもり、醤油じょうゆ、砂糖さとう（黒砂糖くろざとうを用もちいることも多おおい）をあわせて煮汁にじるとし、その中なかに入いれて弱火よわびで数時間すうじかん煮込にこむが、より味あじをしみこませるために2,3日にちかけて煮込にこまれることもある。また、味噌みそを入いれる場合ばあいもある。

その後ご、冷さまして煮汁にじるの表面ひょうめんに固かたまったラードを取とり除のぞいたうえで煮に返かえす。長時間ちょうじかん煮込にこまれた肉にくは脂あぶらが抜ぬけており、煮込にこみ始はじめの時ときと比くらべて縮ちぢんでいる。盛もりつけの時ときに針はり生姜しょうがを添そえることもある。

参考さんこう文献ぶんけん

• 西川にしかわ治おさむ『世界せかいぐるっと肉食にくしょく紀行きこう』新潮社しんちょうしゃ〈新潮しんちょう文庫ぶんこ〉、2011年ねん2月がつ。ISBN 978-4-10-133353-3。 
• 日本にっぽんの食生活しょくせいかつ全集ぜんしゅう沖縄おきなわ編集へんしゅう委員いいん会かい 編へん『き書きがき 沖縄おきなわの食事しょくじ』農のう山やま漁村ぎょそん文化ぶんか協会きょうかい〈日本にっぽんの食生活しょくせいかつ全集ぜんしゅう 47〉、1988年ねん4月がつ。ISBN 978-4-540-88007-0。 
• 農文協のうぶんきょう 編へん『九州きゅうしゅう2・沖縄おきなわ』農のう山やま漁村ぎょそん文化ぶんか協会きょうかい〈伝承でんしょう写真しゃしん館かん日本にっぽんの食しょく文化ぶんか12〉、2006年ねん7月がつ。ISBN 978-4-540-06235-3。 

関連かんれん項目こうもく

• 沖縄おきなわ料理りょうり
• 角かく煮に
• 東ひがし坡肉
• 紅べに焼肉やきにく