ローズ・フレンチ (初代しょだいフレンチ女おんな男爵だんしゃく)

初代しょだいフレンチ女おんな男爵だんしゃくローズ・フレンチ（英語えいご: Rose ffrench, 1st Baroness ffrench、旧姓きゅうせいディロン（Dillon）、1805年ねん12月8日にち没ぼつ）は、アイルランド貴族きぞく。夫おっとの姓せいフレンチは一般いっぱん的てきな姓せいと違ちがい、頭文字かしらもじが小文字こもじでffrenchのように書かかれる。

生涯しょうがい

パトリック・ディロン（Patrick Dillon）とメアリー・ブラバゾン（Mary Brabazon、アンソニー・ブラバゾンの娘むすめ）の娘むすめとして生うまれた。

1761年ねん6月がつ25日にち、チャールズ・フレンチ（1784年ねん7月がつ没ぼつ、1779年ねんに準じゅん男爵だんしゃくに叙爵じょしゃく）と結婚けっこん、2男なん5女じょをもうけた。

• トマス・ハミルトン（1765年ねん頃ごろ – 1814年ねん） - 第だい2代だいフレンチ男爵だんしゃく
• マーティン（1793年ねん12月18日にち没ぼつ）
• クレア - エドマンド・ケリー（Edmund Kelly）と結婚けっこん
• メアリー（1784年ねん没ぼつ）
• キャサリン（1833年ねん1月がつ10日とおか没ぼつ） - 1787年ねん12月3日にち、アンソニー・ブラバゾン（Anthony Brabazon）と結婚けっこん、子供こどもあり。1804年ねん、エドマンド・ホワイトヘッド（Edmund Whitehead）と再婚さいこん、子供こどもあり
• マーセラ（Marcella） - 早世そうせい
• ジェーン（1837年ねん9月がつ2日にち没ぼつ） - 1787年ねん7月がつ18日にち、初代しょだい準じゅん男爵だんしゃくサー・ゴンヴィル・ブロムヘッドと結婚けっこん、子供こどもあり

1798年ねん3月がつ12日にち、アイルランド貴族きぞくであるゴールウェイ県けんにおけるキャッスル・フレンチのフレンチ女おんな男爵だんしゃくに叙じょされた（継承けいしょう権けん者しゃは夫おっとである初代しょだい準じゅん男爵だんしゃくサー・チャールズ・フレンチの男系だんけい男子だんしに限定げんていされ、叙爵じょしゃく時点じてんではチャールズと次男じなんマーティンがすでに死去しきょしていたため実質じっしつ的てきには長男ちょうなんトマス・ハミルトンおよびその男系だんけい男子だんしに限定げんていされている）。本来ほんらいならば息子むすこトマス・ハミルトンが叙爵じょしゃくされるはずだったが、国王こくおうジョージ3世せいがカトリック信者しんじゃへの叙爵じょしゃくを拒否きょひしたため、厳格げんかくなカトリック教徒きょうとであるトマス・ハミルトンと違ちがい名目めいもく上じょうだけでもプロテスタント信者しんじゃであるローズが叙爵じょしゃくされた。トマス・ハミルトンが叙爵じょしゃくされる理由りゆうについては『完全かんぜん貴族きぞく名鑑めいかん』では「ローズの夫おっとも息子むすこも親族しんぞくも議会ぎかい入いりしたことがなく、政治せいじなどで貢献こうけんしたわけでもない。息子むすこが政府せいふを代表だいひょうしてローマ・カトリック委員いいん会かいの成員せいいん数すう名めいを誘導ゆうどうしただけだった」とし、『クラクロフト貴族きぞく名鑑めいかん』はトマス・ハミルトンが第だい10代ウェストモーランド伯爵はくしゃくジョン・フェインのアイルランド総督そうとく在任ざいにん期き（1790年ねん – 1794年ねん）にカトリック連盟れんめいの指導しどう者しゃの1人ひとりとして政府せいふに貢献こうけんしたとした。

1805年ねん12月8日にちにダブリンで死去しきょ、息子むすこトマス・ハミルトンが爵位しゃくいを継承けいしょうした。

出典しゅってん

アイルランドの爵位しゃくい
爵位しゃくい創設そうせつ	フレンチ女おんな男爵だんしゃく 1798年ねん – 1805年ねん	次代じだい トマス・ハミルトン・フレンチ