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ワナカ湖こ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
ワナカ湖こ
Lake Wanaka
ワナカ湖この東岸とうがんより北きた方向ほうこう

ワナカ湖この位置いち（南島なんとう）
所在地しょざいち 南島なんとう、オタゴ地方ちほう、
クイーンズタウンレイク地区ちく（英語えいご版ばん）
位置いち 南緯なんい44度ど30分ふん 東経とうけい169度ど08分ふん / 南緯なんい44.500度ど 東経とうけい169.133度ど / -44.500; 169.133座標ざひょう: 南緯なんい44度ど30分ふん 東経とうけい169度ど08分ふん / 南緯なんい44.500度ど 東経とうけい169.133度ど / -44.500; 169.133
流入りゅうにゅう河川かせん マトゥキトゥキ川がわ（英語えいご版ばん）
マカロラ川がわ（英語えいご版ばん）
流出りゅうしゅつ河川かせん クルーサ川がわ（英語えいご版ばん）
流域りゅういき国こく ニュージーランドの旗 ニュージーランド
南北なんぼく長ちょう 45 km (28 mi)
最大さいだい幅はば 10 km (6.2 mi)
面積めんせき 192 (193) km2
最大さいだい水深すいしん 約やく311 m
水面すいめんの標高ひょうこう 274 m
成因せいいん 氷河ひょうが湖みずうみ
淡水たんすい・汽水 淡水たんすい
島しま モウ・ワホ島とう（英語えいご版ばん）（ハリッジ島とう）、モウ・タプ島とう、スティーブンソンズ島とう（英語えいご版ばん）、ルビー島とう
プロジェクト 地形ちけい
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ワナカ湖こ（ワナカこ、英語えいご: Lake Wanaka) は、ニュージーランドのオタゴ地方ちほうに位置いちする。標高ひょうこう274メートル[1]、面積めんせきは192平方へいほうキロメートル[1] (193km2[2]) で、ニュージーランドで4番目ばんめに大おおきい湖みずうみであり、深ふかさは300メートル余あまり (最大さいだい深度しんど約やく311m[1]) と推定すいていされる。

湖みずうみの名なはマオリ語ご で「オアナカ」（Oanaka、「アナカ〈Anaka〉の地ち」の意いで、アナカはこの地方ちほうの酋長しゅうちょう）の転訛てんかによる[3]。 ワナカは、湖みずうみ南部なんぶのロイス湾わん (Roys Bay) に位置いちする町まちの名前なまえでもある。

地理ちり[編集へんしゅう]

ワナカ湖の位置（ニュージーランド内）
ワナカ湖
ワナカ湖こ
ワナカ湖この位置いち（ニュージーランド）

位置いち[編集へんしゅう]

ワナカ湖こは、ニュージーランドの南島なんとう、オタゴ地方ちほうの中心ちゅうしん部ぶにある。町まちは、大だい氷河ひょうがが湖みずうみの両りょう岸きしを削けずった入いり江えに位置いちし、マウント・アスパイアリング国立こくりつ公園こうえんの玄関げんかん口こうとなる。自然しぜんのままで美うつくしいハウェア湖こが車くるまで15分ぶんの距離きょりにあり、また、辺境へんきょうの町まちマカロラ（英語えいご版ばん） (Makarora) がウェスト・コーストの氷河ひょうが地帯ちたいを前まえにした最終さいしゅう地点ちてんである。南みなみにはカードローナ渓谷けいこく（英語えいご版ばん） (Cardrona Valley) があり、近郊きんこうのクイーンズタウンへ至いたる、眺ながめの良よい山岳さんがくルートを提供ていきょうする。

地勢ちせい[編集へんしゅう]

遠とおく南東なんとうのクルーサ川がわ（英語えいご版ばん）とハウェア湖こが見みえる

湖みずうみの最長さいちょう範囲はんいはほぼ南北なんぼくに沿そい、長ながさ45キロメートル[2]、幅はば6キロメートル[1]、最大さいだい幅はばとなる場所ばしょは南端なんたんで10キロメートルである。湖みずうみの西岸せいがんは、海抜かいばつ2,000メートル以上いじょうの高峰こうほうが並ならんでいる。東岸とうがん沿ぞいも同様どうようであるが、山々やまやまの頂いただきはやや低ひくい。

ワナカは1万まん年ねん以上いじょう前まえの、最後さいごの氷こおり期きの間あいだに氷河ひょうがの浸食しんしょくによって形成けいせいされたU字じ谷だにに位置いちしている。湖水こすいはマトゥキトゥキ川がわ（英語えいご版ばん） (Matukituki River) とマカロラ川がわ（英語えいご版ばん） (Makarora River) によって供給きょうきゅうされ、ダブリン湾わん (Dublin Bay) より流ながれ出でるクルーサ川がわ（英語えいご版ばん） (Clutha River) の源流げんりゅうとなる[1]。近隣きんりんのハウェア湖こは東ひがしへ8キロメートル、近ちかくの氷河ひょうがによって削けずられた平行へいこうする谷たにに位置いちする。最もっとも近ちかい地点ちてん（ザ・ネック〈The Neck〉と呼よばれる）では、それらの湖みずうみはわずか1,000メートル離はなれるにすぎない[4]。

湖みずうみには、南端なんたんのワナカの町まちに近ちかいルビー島とう (Ruby Island) や、スティーブンソンズ島とう（英語えいご版ばん） (Stevensons 〈Te Peka Karara〉Island) 、モウ・タプ島とう (Mou Tapu Island) 、モウ・ワホ島とう（英語えいご版ばん） (Mou Waho Island 〈ハリッジ島とう、Harwich Island〉[5]) など小ちいさな島しまが見みられ[6]、そのいくつかが現在げんざい、生態せいたい保護ほご区くとなっており、例たとえばスティーブンソンズ島とうの場合ばあい、ニュージーランドクイナが生息せいそくする[7]。また、湖みずうみの周まわりで唯一ゆいいつ平坦へいたんな土地とちが、クルーサ川がわへの流ながれを囲かこんで見みられる。ワナカやアルバート・タウン（英語えいご版ばん）の町まちはここに位置いちする。

気候きこう[編集へんしゅう]

曇くもりの日ひのワナカ湖こ

ワナカ湖この気候きこうは温暖おんだんで、1月がつの一いち日にちの平均へいきん最高さいこう気温きおんは26.1℃、7月がつは10.1℃。1月がつの最低さいてい気温きおんは1.4℃、6月がつがマイナス8.2℃。湖この平均へいきん年間ねんかん降水こうすい量りょうは682ミリメートル（雨あめのない時期じきが数すう週間しゅうかんみられる）で、間近まぢかのフィヨルドランドやウェスト・コースト地方ちほうの降水こうすい量りょうをはるかに下回したまわる。風ふうは通常つうじょう、北西ほくせいから吹ふく[8]。

歴史れきし[編集へんしゅう]

マオリの伝承でんしょうによれば、ワナカ湖こやハウェア湖こは、祖先そせん Rakaihautu（Uruao 号ごう〈カヌー〉の船長せんちょう[9]）の鋤すき（すき）によって掘削くっさくされたといわれる[1]。

探検たんけんと入植にゅうしょく[編集へんしゅう]

マオリは長ながくその存在そんざいを知しっていたが、この湖みずうみに到達とうたつした最初さいしょのヨーロッパ人じんは1853年ねんのナザニエル・チャーマーズ (Nathaniel Chalmers) であったとされる。彼かれは2人ふたりのマオリを伴ともない[10]、サウスランド地方ちほうの Tuturau からカワラウ川がわ（英語えいご版ばん） (Kawarau River) を経由けいゆして湖みずうみまで歩あるき[11]、その後ごいかだで下くだりクルーサに戻もどった[3]。また1859年ねん頃ころ、その地域ちいきの新あたらしい地図ちずを作成さくせいしていた他ほかの探検たんけん家かが、マカロラ渓谷けいこく (Makarora Valley) でマオリの村むらの跡あと（1836年ねんに部族ぶぞくの襲撃しゅうげきで破壊はかいされた）を発見はっけんした[3]。1861年ねん頃ころ、いくつかの新あたらしい牧羊ぼくよう場じょうが湖みずうみの南端なんたん周辺しゅうへんに開ひらかれ、1862年ねんには、湖みずうみ自体じたいが捕鯨ほげいボートで調査ちょうさされた[3]。初期しょきのヨーロッパ名めいはペンブローク湖こ (Lake Pembroke) であった[12]。

ワナカ湖この風景ふうけい

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d e f Malcolm McKinnon. “Otago places - Lakes Wānaka and Hāwea”. Te Ara: The Encyclopedia of New Zealand. 2018年ねん10月がつ7日にち閲覧えつらん。
  2. ^ a b “レイク・ワナカ”. 100% Pura New Zealand. ニュージーランド政府せいふ観光かんこう局きょく. 2018年ねん10月がつ4日にち閲覧えつらん。
  3. ^ a b c d “Wanaka, Lake”. New Zealand 1966 (from Te Ara: The Encyclopedia of New Zealand). 2018年ねん10月がつ4日にち閲覧えつらん。
  4. ^ Lakes: Laka Wanaka and Hawea (from the Tourism New Zealand website)
  5. ^ “Mou Waho Island (Harwich) Scenic Reserve, Lake Wanaka”. Land information New Zwaland. New Zealand Government. 2018年ねん10月がつ4日にち閲覧えつらん。
  6. ^ “Wanaka islands”. Department of Conservation. 2018年ねん10月がつ7日にち閲覧えつらん。
  7. ^ What's up DOC - Wanaka (from TV New Zealand)
  8. ^ Edwards, Eric D.; Logan, Rory (1999) (PDF). Ecological assessment of two islands in west Otago lakes for potential re-introduction of buff weka (Gallirallus australis hectori). Wellington: Department of Conservation. ISBN 0-478-21829-X. https://www.doc.govt.nz/globalassets/documents/science-and-technical/sfc111.pdf 
  9. ^ Te Maire Tau (2005年ねん). “Ngāi Tahu - Rākaihautū (1st of 3)”. Te Ara: The Encyclopedia of New Zealand. 2018年ねん10月がつ7日にち閲覧えつらん。
  10. ^ Roger Frazer (1990年ねん). “Chalmers, Nathanael - Biography”. Te Ara: The Encyclopedia of New Zealand. 2018年ねん10月がつ4日にち閲覧えつらん。
  11. ^ Jock Phillips. “European exploration - Otago and Southland”. Te Ara: The Encyclopedia of New Zealand. 2018年ねん10月がつ4日にち閲覧えつらん。
  12. ^ NOTES. Otago Witness , Issue 953, 25 April 1889, Page 21 Christopher, fl 1868-1906 :SS Theodore on Lake Pembroke. 1885.

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

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