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ヴェロニック

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
メサジェ(1921ねん

ヴェロニック』(フランス語ふらんすご: Véronique)はアンドレ・メサジェによるぜん3まくオペレッタ1898ねん 12月10にちパリブフ・パリジャンにて初演しょえんされた。『ヴェロニク』、『ベロニク』などと表記ひょうきされることもある。フランス語ふらんすごリブレットジョルジュ・デュヴァルフランス語ふらんすごばんアルベール・ヴァンローフランス語ふらんすごばんによってかれている[1]

概要がいよう[編集へんしゅう]

ヴェロニックをそう唱したマリエット・シュリー

ジョゼ・ブリュイールは「メサジェの代表だいひょうてきさんさくは『ミシュむすめたち英語えいごばん』(1897ねん)、『ヴェロニック』、『皇后こうごう竜騎兵りゅうきへい』(Les Dragons de l'impératrice、1905ねん)である」とひょうしている[2]。1898ねん 12月の初演しょえん以来いらい、『ヴェロニック』は名声めいせい成功せいこうて、なんと200連続れんぞく上演じょうえんされた[3]。ミッシェル・パルティもほんさく初演しょえんについて「すぐさま人気にんき獲得かくとくした《スウィング・デュオ》(Duo de l'escarpolette)や《ロバのデュエット》(Duetto de l'âne) のようなきょく保証ほしょうされた見事みごとながつづくものだった」とかたっている[4]

えいちく由幸よしゆきは「メサジェの代表だいひょうさくかれ優雅ゆうがあま音楽おんがくは、どちらかとうと宝塚たからづかてき[5]、アガットが自分じぶん恋人こいびとフロレスタンをエレーヌにゆずるところは、若干じゃっかんリヒャルト・シュトラウスの『ばらの騎士きしてきだが、あのようなお色気いろけはなく庶民しょみんてき」とひょうしている[6]

アメリカ初演しょえん1900ねん1がつ21にちニューオリンズのフレンチ・オペラ・ハウスにておこなわれた。出演しゅつえんはロシル、ダムプラン、デュピュイ、フラセットらで、指揮しきはフィナンスであった。 イギリス初演しょえん1903ねん5月5にちロンドンコロネット劇場げきじょう英語えいごばんにておこなわれた[7]。また、初演しょえんウィーンブダペストベルリンなどでも上演じょうえんされた。アメリカ初演しょえんさいして、ニューヨーク・タイムズ批評ひひょうでは、メサジェの卓越たくえつした管弦楽かんげんがくほうやさしくながれるメロディ、これはしばしばワルツのリズムにささえられている、また、ダンス性格せいかくびた音楽おんがく熟達じゅくたつした書法しょほう活気かっきのある音楽おんがく、チャーミングなうつくしさなどが称賛しょうさんされた[8]

昭和音楽大学しょうわおんがくだいがくオペラ情報じょうほうセンターによれば、日本にっぽん初演しょえん2003ねん10月8にちコンセール・Cによってほくとぴあ・つつじホールにおいて田中たなか孝男たかお演出えんしゅつ大島おおしま義彰よしあき指揮しき上演じょうえんされた[9]。しかし、海外かいがい団体だんたいだがイギリスのバンドマン歌劇かげきだん1906ねん6月4にち神戸こうべ体育館たいいくかんにて上演じょうえんしたという記録きろくのこっている。

リブレット[編集へんしゅう]

ジョルジュ・デュヴァル
アルベール・ヴァンロー

リブレット手掛てがけたヴァンローとデュヴァルのコンビは『ミシュむすめたち』でも共同きょうどう作業さぎょうおこなっているが、ほんさくにも魅力みりょくあふれる台本だいほん提供ていきょうしている[3]

ブリュイールは「たばあいだしんうごき、はかない欲望よくぼう言葉ことばあらわれない告白こくはくわない接吻せっぷん、こうしたことは目立めだたない転調てんちょうともなってなみださそうとうところまではかなくても哀惜あいせきじょうをそそるものであった。ヴェロニックは20さいである。音楽おんがく彼女かのじょのように20さいである。そのときまでのオペレッタはこいじゃれにじゃれていたのであったが、ヴェロニックとともにまじめにあいするようになったのである」と解説かいせつしている[2]

ルシューズによれば「登場とうじょう人物じんぶつ単純たんじゅん明快めいかいで、それぞれに現実味げんじつみがあり、普遍ふへんてき感情かんじょう表現ひょうげんしているので、すぐにだれかるようになっており」、「この作品さくひんによってオペレッタはけっして下品げひんではなく、センチメンタルでやさしく、陽気ようき性格せいかくびるようになった」ということである[3]

上演じょうえん時間じかん[編集へんしゅう]

序曲じょきょく: やく4ふんだい1まく: やく40ふんだい2まく: やく25ふんだい3まく: やく30ふん

登場とうじょう人物じんぶつ[編集へんしゅう]

人物じんぶつめい 声域せいいき 原語げんごめい やく 1898ねん12がつ10日とおか初演しょえんのキャスト
指揮しきしゃ
アンドレ・メサジェ
エヴァリスト・コックナール バリトン Evariste Coquenard 花屋はなや主人しゅじん ヴィクトル・ルニャール
アガット・コックナール ソプラノ Agathe Coquenard 花屋はなやつま アンヌ・タリオル=ブジェ
フロレスタン バリトン Florestan バランクールの子爵ししゃく ジャン・ペリエ英語えいごばん
ヴェロニック
エレーヌ・ドゥ・ソランジュ
ソプラノ Véronique
Hélène de Solanges
マリー・アメリー女王じょおう
花嫁はなよめ介添かいぞえじん
マリエット・シュリー英語えいごばん
エルムランス メゾソプラノ Ermerance シャンダジュール伯爵はくしゃく夫人ふじん
叔母おば、エステル
レオニー・ラポルト
叔母おばブノワ メゾソプラノ Tante Benoît ドゥニーズの叔母おば ボンヴァル
ドゥニーズ ソプラノ Denise ブノワのめい
セラファンの婚約こんやくしゃ
マドレーヌ・マチュー
ルストー テノール Monsieur Loustot メルレットの男爵だんしゃく モーリス・ラミ
セラファン テノール Séraphin エレーヌとエルムランスの従僕じゅうぼく ルイ・ブリュネ
セレスト ソプラノ Céleste 花屋はなや モード・ドルビー
ソフィー ソプラノ Sophie 花屋はなや ランドザ
エロイーズ ソプラノ Héloise 花屋はなや レリス
イルマ ソプラノ Irma 花屋はなや レイモンド
エリーザ ソプラノ Elisa レーモン
ゾエ ソプラノ Zoe フリティニ
オクターヴ 台詞せりふ Octave フロレスタンの友人ゆうじん
フェリシアン 台詞せりふ Felicien フロレスタンの友人ゆうじん
合唱がっしょう国家こっか警備けいびたい花屋はなや結婚式けっこんしき招待客しょうたいきゃく宴会えんかい招待客しょうたいきゃくなど

あらすじ[編集へんしゅう]

物語ものがたり舞台ぶたい : 1840ねんなながつ王政おうせいしたのパリとロマンヴィル

だい1まく[編集へんしゅう]

コックナール夫妻ふさい花屋はなや「フロール神殿しんでん
1920ねんのゲテ・リリックでの再演さいえん出演しゅつえんしたエドメー・ファヴァール英語えいごばん

はなむすめたちがいそがしそうにみせかざけをしたり、きゃく応対おうたいしたりしながらうつくしく新鮮しんせんはなたたえて合唱がっしょうしている。主人しゅじんのコックナールにつづいてあらわれたおんな主人しゅじんのアガットが〈アリア〉「花屋はなやって素敵すてきだわ」(De bel état que celui de fleuriste)うたう。 夫妻ふさいはともにかない様子ようすである。おっと今日きょう大尉たいい昇進しょうしんできるかどうかまるので吉報きっぽうちつつそわそわしている。 つま愛人あいじんのフロレスタン子爵ししゃく今晩こんばん結婚けっこんしてしまうので、苛だっている。そのうえ女性じょせい店員てんいん2めい募集ぼしゅう広告こうこくにはだれ応募おうぼしてこない。女性じょせい店員てんいんたちが昼食ちゅうしょくくと、そこにエレーヌが祖母そぼのエルムランスと一緒いっしょ今夜こんや結婚式けっこんしきのためにはないにる。そして〈クプレ〉「ああ!素敵すてき散歩さんぽだわ」(Ah! la charmante promenade)をうたう。彼女かのじょは8にちまえ王妃おうひからフロレスタン子爵ししゃくとの結婚けっこんばなしまれ、今夜こんやチュイルリー宮殿きゅうでんのパーティーで正式せいしき紹介しょうかいされ、結婚けっこん契約けいやくしょ署名しょめいすることになっている。しかし、かれのほうからはなんのアプローチもないので、不安ふあん気持きもちでいっぱいなのだ。王様おうさま命令めいれい結婚けっこんするなんてロマンティックではないので、結婚けっこんするまえかれ本当ほんとう愛情あいじょうたしかめたいと彼女かのじょせつねがう。そこへ女性じょせい店員てんいんたちがもどってきてにん応対おうたいしているあいだにエレーヌの従僕じゅうぼくセラファンは「今夜こんやぼく結婚けっこんするのだ」とむすめたちにい、むすめたちは「ボンジュール セラファンさん」(Bonjour Monsieur Séraphin!)とやかす。エレーヌがものえてかえろうとすると、そこに婚約こんやくしゃのフロレスタンが姿すがたあらわす。彼女かのじょ物陰ものかげかく様子ようすうかがうことにする。あらわれたフロレスタンは 愛想あいそよく 〈アリア〉「本当ほんとう神様かみさまわたし友達ともだち」(Vrai Dieu! mes bons amis)をうたい、コックナール夫妻ふさいじつ今夜こんや王様おうさま命令めいれい結婚けっこんせざるをなくなったのだとける。それもかれが 2まんフランの不渡ふわた小切手こぎってしたので牢屋ろうや結婚けっこんかとせまられたうえ、お目付めつやくとしてルストーという名前なまえおとこまでつけられているのだとう。ルストーは〈クプレ〉「わたしもかつては男爵だんしゃくだったが放蕩ほうとうくずし、いまはお目付めつやくちぶれたのだ」(Quand j'étais Baron de Merlettes)とうたう。フロレスタンはみせはなをすべてげ、コックナール夫妻ふさいはなむすめ全員ぜんいんをロマンヴィルのもりにあるレストラン「ル・トゥルヌ=ブリード」に招待しょうたいする。みなよろこび、着替きがえてそとく。だれもいなくなるとアガットはかれにすがる。そして〈四重唱しじゅうしょう〉「では、もうわりなの」(Alors tout est fini )となる。かれはどうせ許嫁いいなずけ田舎いなかしゃちいさなアヒルだと彼女かのじょなぐさめる。それをかげいていたエレーヌはいかり、二人ふたりると「ちいさなアヒルですって なんて失礼しつれいな」(Petite dinde! Ah quel outrage)とうたう。彼女かのじょ実力じつりょくでアガットからかれうば決意けついをし、従僕じゅうぼく庶民しょみんむすめ衣装いしょう用意よういするようにとい、祖母そぼにも協力きょうりょくしてねとってともにる。近衛このえへいいちたいがやってきて、コックナールに大尉たいい昇進しょうしんしたことをつたえ、みなあつまっておいの合唱がっしょうとなる。そこにエレーヌと叔母おばあらわれ、各々おのおのヴェロニックとエステルと名乗なのり、求人きゅうじん広告こうこくてきたとう。二人ふたり美人びじんて、コックナールはすぐに採用さいようするとめ、二人ふたり一緒いっしょにパーティーに参加さんかすることになる。

だい2まく[編集へんしゅう]

ロマンヴィルのレストラン「ル・トゥルヌ=ブリード」
1968 ねんトゥールーズでの上演じょうえんのセット

もり野外やがいレストランでは、セラファンとドゥニーズの結婚けっこん披露宴ひろうえんがたけなわで、みな座興ざきょうきょうじている。一方いっぽうで、フロレスタンの独身どくしん最後さいご昼食ちゅうしょくかいにアガットはルストーとたちとともあらわれ、〈トゥルヌ=ブリードのロンド〉(Ronde du Tourne Bride)をうたい、ここは恋人こいびとたちの天国てんごくだとう。ところが、アガットの愛人あいじんのフロレスタンとヴェロニックがもりなかをロバにって散歩さんぽ洒落しゃれんでいるのをると、嫉妬しっとする。すると、ルストーがすかさず彼女かのじょ口説くどく。フロレスタンとヴェロニックはたのしげに〈ドンキー・デュエット〉「ハイドゥ・ハイドゥ」(De-ci, de-là, cahin-caha)とうたす。そして、とコックナールもロバの散歩さんぽったのだったが、彼女かのじょ落馬らくばしてしまい、散々さんざんってしまう。食事しょくじ支度したくととのったとらせがみなとどくと、のこったフロレスタンはヴェロニックに「わたし貴女きじょきだ、今夜こんや結婚けっこんする相手あいて貴女きじょのようだといいのだが」とうたす。そして、二人ふたりあまい〈ワルツ〉「してして、ブランコを」(Poussez, poussez, l’escarpolette)となる。そこへ、セラファンとドゥニーズの花嫁はなよめ花婿はなむこあらわれる。コックナールはセラファンにそちらの祝宴しゅくえんのオーケストラを一緒いっしょ使つかわせてほしい、そうしてもらえれば、こちらはシャンパンをご馳走ちそうしようと提案ていあんをする。セラファンがこれを了承りょうしょうすると、ふたつのパーティーが合同ごうどうとなる。アガットは上機嫌じょうきげんで〈ロンド〉「リゼットはおおかみこわい」(Lisette avait peur du loup)をうたう。セラファンはエルムランスが変装へんそうしているのにづいておどろくが、エルムランスはセラファンにだまっているよう命令めいれいする。ルストーはつぎのクプレののちで、ダンスの相手あいてにキスすることにしようと提案ていあんする。きょくわると、ルストーはアガットに、コックナールはエステルに各々おのおの接吻せっぷんをするが、エレーヌはフロレスタンの抱擁ほうよう拒絶きょぜつする。セラファンは仮装かそうしているエレーヌをも見抜みぬいて、なにかくしているのではといぶかしがる。フロレスタンは6までにチュイルリー宮殿きゅうでんかねばならず、5出発しゅっぱつする予定よていであったが、ヴェロニックのうつくしさに魅了みりょうされ、8まで延長えんちょうすると宣言せんげんして、馬車ばしゃかえしてしまう。それから、ヴェロニックに〈クプレ〉「わたし可愛かわいいグリセット」(Une grisette mignonne)をうたい、彼女かのじょ夢中むちゅうになっており、あいしているのだと告白こくはくする。かれると、エレーヌはかれあい確信かくしんして、よろこびにひたるが、彼女かのじょは6までにパリにもどらなければならないのだが、馬車ばしゃがない。彼女かのじょ花嫁はなよめのドゥニーズに3ばい持参じさんきんあたえ、花嫁はなよめのヴェールと馬車ばしゃりることにする。そうとはらないセラファンは花嫁はなよめだとおも馬車ばしゃはしらせる。フロレスタンがもどってくると、ドゥニーズがそっといちつう手紙てがみわたす。そこには、「さようなら、わたしります。でも貴方あなた今夜こんや一緒いっしょになるわか奥様おくさましあわせになることでしょう。ヴェロニック」(Adieu je pars)としたためてあった。フロレスタンはそれをむと「あい結婚けっこんをするより、牢獄ろうごくく」とさけぶとルストーに逮捕たいほされるのだった。

だい3まく[編集へんしゅう]

チュイルリー宮殿きゅうでんにて
トゥールーズ上演じょうえんのセット

エルムランスが今夜こんや仮装かそうパーティーはとてもたのしかったと回想かいそうしていると、社交しゃこうかいにデビューするわか令嬢れいじょうたちが「シッ、シッ、しずかにしましょう」(Chut, chut, faisons silence )と合唱がっしょうしつつ、しずかにまえとおけてく。エルムランスがおもの〈ロマンス〉「おみせからお嬢様じょうさまが」(D’un magasin la simple demoiselle )とうたうと、エレーヌがあらわれて、髪形かみがた衣装いしょうもよいかしらとく〈クプレ〉「叔母おばさま、ごらんになって」(Voyons ma tante)をうたう。彼女かのじょは9になろうというのにフロレスタンがあらわれないので、ではない。エレーヌはセラファンをびつける。セラファンは馬車ばしゃなかでドゥニーズのあしだとおもってさすったら、エレーヌに平手打ひらてうちをらわされ、一体いったいなにこったのかと動転どうてんしている。エレーヌはかれなぐさめ、もうじきドゥニーズにもえるはずだとう。それよりも、フロレスタンの姿すがたえたらすぐにらせるようにめいじると、あつまってきた招待客しょうたいきゃくなかまぎれていく。今夜こんやきゃくなかにはコックナール夫妻ふさいかおえ、アガットとコックナールはたのしげに〈二重唱にじゅうしょう〉「チュイルリーにて」(Aux Tuileries)をうたう。そこに、エレーヌとエルムランスもあらわれる。4にんおもいがけない出会であいに〈四重唱しじゅうしょう〉「おお!そらよ」(Oh! Ciel)となる。ここでエレーヌは本名ほんみょうかし、フロレスタンをっているのだとう。アガットはかれならヴェロニックの手紙てがみんでみずか牢獄ろうごくったよとおしえてやる。エレーヌは叔母おばに2まんフラン用意よういするから、すぐに牢獄ろうごくからしてやってとたのむ。そこに、ルストーがあらわれて、おやヴェロニックではないかとおどろく。エレーヌは「わたし令嬢れいじょうソランジュです。貴方あなたわたし婚約こんやくしゃ投獄とうごくしたのですね」とおこる。ルストーはじつ牢獄ろうごくにはれておらず、この宮殿きゅうでんしたまでれてきたところですと報告ほうこくする。エレーヌは財布さいふわたし、これで子爵ししゃく解放かいほうするようにとたのむ。ルストーがり、エレーヌも満足まんぞくして、姿すがたすとフロレスタンがやってくる。かれ令嬢れいじょうソランジュがかねはらってしまうなんて、失礼しつれいはなしだとおこる。すると、アガットがやってて「あのヴェロニックとエレーヌはどう一人物いちじんぶつなのよ」とおしえ、〈クプレ〉「ああ!田舎いなかからたとっても」(Ma foi, pour venir de province)をうたう。アガットはかつての愛人あいじんをヴェロニックことエレーヌにってやったのだ。しかし、フロレスタンはエレーヌにからかわれたとおもみ、復讐ふくしゅうくわだてる。そして、エレーヌがあらわれても、それがヴェロニックだとはづかないりをする。かれはエレーヌにわたしはヴェロニックをあいしているから、貴女きじょとは結婚けっこんできない、ヴェロニックとのゆめははかなくもった、叔父おじにエレーヌとの結婚けっこんことわ手紙てがみくとい、その手紙てがみはじめる。ショックでエレーヌはしてしまう。それをたフロレスタンはもうこれ以上いじょういじめることはできないとい、その手紙てがみ彼女かのじょわたす。彼女かのじょ手紙てがみけてみると、それは結婚けっこん承諾しょうだくするむね手紙てがみであった。二人ふたりよろこい、みな祝福しゅくふくけてフィナーレとなる。

おも録音ろくおん[編集へんしゅう]

とし 配役はいやく
ヴェロニック
フロレスタン
アガット
コックナール
エルムランス
指揮しきしゃ
管弦楽かんげんがくだん
合唱がっしょうだん
レーベル
1953 ジェオリー・ブエフランス語ふらんすごばん
ロジェ・ブルダン英語えいごばん
ジュヌヴィエーヴ・ボワザン
マルセル・シャルパンティエ
マリー・マルケ英語えいごばん
ピエール・デルヴォー
管弦楽かんげんがくだん
合唱がっしょうだん
CD: Decca
ASIN: B00004XROE
1959 リーナ・ダシャリー英語えいごばん
ヴィリー・クレマン英語えいごばん
クリスティアーヌ・ハーベル
アンリ・ブデクス
ファネリー・リヴォイル英語えいごばん
マルセル・カリヴァン英語えいごばん
マルセル・カリヴァン管弦楽かんげんがくだん
マルセル・カリヴァン合唱がっしょうだん
CD: Cantus Line
ASIN: B00GK7MQ90
1969 マディ・メスプレ
ミッシェル・ダン英語えいごばん
アンドレア・ギヨ英語えいごばん
ジャン=クリストフ・ブノワ
ドゥニーズ・ブノワフランス語ふらんすごばん
ジャン=クロード・アルトマン
ラムルー管弦楽かんげんがくだん
ルネ・デュクロ合唱がっしょうだん
CD: EMI
ASIN: B00005A9O4
2003 スーザン・ミラー
テッド・クリストファー
キャロライン・テイラー
ロバート・グーレット
エリザベス・ピーターソン
リン・トンプソン
オハイオ・ライト・オペラ管弦楽かんげんがくだん英語えいごばん
オハイオ・ライト・オペラ合唱がっしょうだん
CD: Newport
ASIN: B0000249RC
英語えいご歌唱かしょう
チャールズ・コデックによる英語えいごばん

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 『ラルース世界せかい音楽おんがく事典じてん』P190
  2. ^ a b 『オペレッタ』 (文庫ぶんこクセジュ 649) P64
  3. ^ a b c 『オペレッタ』 (文庫ぶんこクセジュ 984)P74
  4. ^ 『ヴェロニック』のアルトマン指揮しきのCDのミッシェル・パルティによる解説かいせつしょ
  5. ^ 宝塚歌劇団たからづかかげきだんでもほんさく宝塚歌劇たからづかかげきばん作成さくせいして、1978ねんと1998ねん上演じょうえんしている。
  6. ^ 『オペレッタ名曲めいきょく百科ひゃっか』P337
  7. ^ 『オックスフォードオペラだい事典じてん』P95
  8. ^ 『ヴェロニック』のトンプソン指揮しきのCDのレイモンド・マッコールによる解説かいせつしょ
  9. ^ 昭和音楽大学しょうわおんがくだいがくオペラ研究所けんきゅうじょ オペラ情報じょうほうセンター

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 『オペレッタ名曲めいきょく百科ひゃっかえいちく由幸よしゆき (ちょ)、音楽之友社おんがくのともしゃ (ISBN 978-4276003132)
  • 『オペレッタ』 (文庫ぶんこクセジュ 984)ジャック・ルシューズ (ちょ) 、岡田おかだ朋子ともこ (翻訳ほんやく)、白水しろみずしゃISBN 978-4560509845
  • 『オペレッタ』 (文庫ぶんこクセジュ 649)ジョゼ・ブリュイール(ちょ) 、窪川くぼかわえいすい(翻訳ほんやく)、 大江おおえ真理まり(翻訳ほんやく)、白水しろみずしゃISBN 978-4560056493
  • 『オックスフォードオペラだい事典じてん』ジョン・ウォラック、ユアン・ウエスト(編集へんしゅう)、大崎おおさきしげるせい西原にしはらみのる翻訳ほんやく)、平凡社へいぼんしゃISBN 978-4582125214
  • 『ラルース世界せかい音楽おんがく事典じてん福武書店ふくたけしょてんかん
  • 『ヴェロニック』のジャン=クロード・アルトマン指揮しきのCD(ASIN: B00005A9O4)のミッシェル・パルティによる解説かいせつしょ
  • 『ヴェロニック』のリン・トンプソン指揮しきのCD(ASIN: B0000249RC)のレイモンド・マッコールによる解説かいせつしょ

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]