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三峰山(みつみねやま)は、群馬県みなかみ町と沼田市にまたがる標高1,123mの山。他地域の三峰山と区別するため上州三峰山とも呼ばれる。
北から、後閑峰、吹返峰、追母峰の名前を有した峰が3つある[1]。北端の後閑峰が最高地点である。山体は南北に長くまた起伏が小さい山稜を持ち、方向によってはテーブル状の山容に見える。
三峰山の地質は、中腹から下がおよそ1,100万年前の大火砕流による堆積物で「三峰山層」と呼ばれ[2]、上部がおよそ700万年前の大火砕流による「利根溶結凝灰岩」である[2]。
山体の南部に灌漑用の三峰沼、南端に河内神社やパラグライダーの離陸場がある。また農業用道路「利根沼田望郷ライン」の三峰山トンネルが東西に貫通している。
登山面では、山と渓谷社によって関東百名山の一つに選定されている。南北の山稜に登山道があり、山頂の後閑峰からは北西方向に谷川岳が望める。