中松なかまつ盛雄もりお

中松なかまつ 盛雄もりお（なかまつ もりお、1865年ねん11月20日にち〈慶応けいおう元年がんねん10月3日にち〉 - 1952年ねん〈昭和しょうわ27年ねん〉7月がつ21日にち）は、日本にっぽんの官僚かんりょう、弁護士べんごし、弁理べんり士し。第だい9代だい特許とっきょ局長きょくちょう。日本基督教会にほんきりすときょうかい理事りじ長ちょう。化学かがく工業こうぎょう協会きょうかい会長かいちょう。族ぞく籍せきは和歌山わかやま県けん士族しぞく。

略歴りゃくれき

中松なかまつ克正かつまさの二男じなん。1891年ねん（明治めいじ24年ねん）帝国ていこく大学だいがく法科ほうか大学だいがく英えい法科ほうか（現げん東京大学とうきょうだいがく法学部ほうがくぶ）を卒業そつぎょう。農のう商務省しょうむしょうに入はいる。1907年ねん（明治めいじ40年ねん）12月25日にちから1913年ねん（大正たいしょう2年ねん）6月13日にちまで第だい9代だい特許とっきょ局長きょくちょうを務つとめた。退官たいかん後ご、1914年ねん（大正たいしょう3年ねん）に弁護士べんごし・弁理べんり士し登録とうろくし、同年どうねん7月がつ1日にちに現在げんざいの中村合同特許法律事務所なかむらごうどうとっきょほうりつじむしょの前身ぜんしんにあたる中松なかまつ特許とっきょ法律ほうりつ事務所じむしょを開設かいせつした。日本にっぽん共立きょうりつ火災かさい保険ほけん取締役とりしまりやくを兼かねる。

1952年ねん（昭和しょうわ27年ねん）7月がつ、肺炎はいえんにより死去しきょした。

人物じんぶつ

南方みなかた熊楠くまぐすとは旧制きゅうせい和歌山わかやま県立けんりつ和歌山わかやま中学校ちゅうがっこうで先輩せんぱい・後輩こうはいの間あいだ柄がら（中松なかまつが南方なんぽうの1年ねん先輩せんぱい）で親交しんこうがあり、渡米とべい中ちゅうの南方なんぽうと交換こうかんした書簡しょかんが残のこっている。住所じゅうしょは東京とうきょう市外しがい入にゅう新井あらい町まち新井宿あらいじゅく。

家族かぞく・親族しんぞく

中松なかまつ家か

• 父ちち・克正かつまさ（和歌山わかやま県けん士族しぞく）
• 妹いもうと・ヒデノ（1868年ねん - ?、分家ぶんけ）
• 妻つま・秀しゅう（1876年ねん - ?、和歌山わかやま県けん士族しぞく、加藤かとう杲の長女ちょうじょ）
• 長男ちょうなん・澗之助すけ（1895年ねん - 1973年ねん、弁護士べんごし、弁理べんり士し、元もと日本にっぽん弁護士べんごし連合れんごう会かい会長かいちょう、元もと日本にっぽん弁理べんり士し会かい会長かいちょう、元もと国際こくさい工業こうぎょう所有しょゆう権けん保護ほご協会きょうかい日本にっぽん部会ぶかい会長かいちょう）
• 男おとこ・節ふし二郎じろう（1897年ねん - ?、和歌山わかやま県けん人じん・二宮にのみや壮太そうた郎ろうの養子ようしとなる）
• 男おとこ・喬たかし三郎さぶろう（1899年ねん - ?）
• 男おとこ・粱四郎ろう（1906年ねん - ?、明治めいじ製糖せいとう会社かいしゃ会社かいしゃ員いん）
• 長女ちょうじょ・蔦子つたこ（1909年ねん - ?、東京とうきょう地方裁判所ちほうさいばんしょ判事はんじ・村松むらまつ俊夫としおの妻つま）
• 女おんな・和子かずこ（1919年ねん - ?）
• 孫まご

親戚しんせき

• 義父ぎふ・加藤かとう杲（銀行ぎんこう家か、政治せいじ家か・和歌山わかやま市し長ちょう）

参考さんこう文献ぶんけん

• 人事じんじ興信所こうしんじょ編へん『人事じんじ興信録こうしんろく 第だい7版はん』人事じんじ興信所こうしんじょ、1925年ねん。
• 人事じんじ興信所こうしんじょ編へん『人事じんじ興信録こうしんろく 第だい8版はん』人事じんじ興信所こうしんじょ、1928年ねん。
• 人事じんじ興信所こうしんじょ編へん『人事じんじ興信録こうしんろく 第だい12版はん 下か』人事じんじ興信所こうしんじょ、1940年ねん。
• 人事じんじ興信所こうしんじょ編へん『人事じんじ興信録こうしんろく 第だい13版はん 下か』人事じんじ興信所こうしんじょ、1941年ねん。
• 日本にっぽん弁理べんり士し会かい広報こうほうセンター会誌かいし編集へんしゅう部ぶ編へん『パテント = patent 第だい5巻かん 第だい10号ごう』日本にっぽん弁理べんり士し会かい、1952年ねん。