主点しゅてん

厚あつレンズにおける主要しゅよう点てん（主点しゅてん・焦点しょうてん・節点せってん）を示しめした図ず。 P が前側まえがわ主点しゅてん、 P' が後こう側がわ主点しゅてんである。また、 F は前側まえがわ焦点しょうてん、 F' は後こう側がわ焦点しょうてん、 V は前側まえがわ節点せってん、 V' は後こう側節そくせつ点てんである。

主点しゅてん（しゅてん）および主面しゅうづら（しゅめん）は、幾何きか光学こうがくにおいて焦点しょうてん距離きょりなどを定義ていぎする基準きじゅんとなる。主面しゅうづらとは、光ひかり軸じくに平行へいこうな光線こうせんの高たかさを変化へんかさせながら光学こうがく系けいに入射にゅうしゃする場合ばあいに、入射にゅうしゃ前まえおよび出射しゅっしゃ後ごの光線こうせんをそれぞれ延長えんちょうした2直線ちょくせんを考かんがえ、2直線ちょくせんの交点こうてんが描えがく軌跡きせきである。また、主点しゅてんとは、主面しゅうづらと光ひかり軸じくとが直交ちょっこうする点てんである。 光学こうがく系けいのどちらから平行へいこう光こうを入いれたかによって2つの主点しゅてんが存在そんざいすることになる。薄うすレンズ近似きんじを用もちいた場合ばあいには2つの主点しゅてんは一致いっちするとみなせる。

主面しゅうづらは必かならずしも光学こうがく系けいの内部ないぶに位置いちするとは限かぎらない。カメラレンズなどで焦点しょうてん距離きょり（主点しゅてんと焦点しょうてんとの距離きょり）と鏡かがみ筒とうの長ながさが比例ひれいしないのはこのためである。