伽耶かや

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伽耶かや
はなされるくに 伽耶かや諸国しょこく
地域ちいき 朝鮮半島ちょうせんはんとう南部なんぶ
消滅しょうめつ時期じき 7世紀せいき?
言語げんご系統けいとう
言語げんごコード
ISO 639-3 zra
Linguist List zra
Glottolog なし
伽耶かやはピンク部分ぶぶん
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伽耶かや(かやご)または(からご)は朝鮮半島ちょうせんはんとう南部なんぶ伽耶かや諸国しょこくはなされていたと想定そうていされる言語げんごである。13の地名ちめいから推定すいていこころみられているが、これらが伽耶かや反映はんえいしているのか、そのまえ存在そんざいした言語げんご反映はんえいしているのかたしかではない[1]伽耶かや諸国しょこく言語げんご直接ちょくせつ由来ゆらいすると認定にんていされるかたりは1しかない。

分類ぶんるい[編集へんしゅう]

議論ぎろんされている地名ちめい日本語にほんご関連かんれんする言語げんごにもあらわれる。Beckwithにち琉語ぞく地名ちめいから推定すいていされるプレ・伽耶かやとともに、したのように分類ぶんるいしている[1]

このプレ・伽耶かやがのちの伽耶かや諸国しょこく言語げんご(4しかのこっていない)と関係かんけいがあったかどうかあきらかではない。[2]

さん国史こくしまき34に、「旃檀はり」というかたりについて、伽耶かやでは'もん'が「りょう」とよばれるという記述きじゅつがある。中国ちゅうごくの「りょう」はしんでは'尾根おね'にてられ(子孫しそん中期ちゅうき朝鮮ちょうせん:돌 *twol が'尾根おね'の)、このことは伽耶かやの'もん'はtwolのような発音はつおんをされていたことを示唆しさする。これは古代こだい日本語にほんご*two/ (もん/) (現代げんだい日本語にほんご to, ), 'ドア, もん'という意味いみ.[2][3][4])と一致いっちする。

にち琉語ぞく一致いっちするようにみえる伽耶かや地名ちめいは、日本語にほんご-高句麗こうくり語族ごぞく仮説かせつ一部いちぶ証拠しょうことなる。しかし高句麗こうくりはより北方ほっぽう由来ゆらいであり、朝鮮ちょうせん南部なんぶさき日本語にほんごえた可能かのうせいもある。伽耶かやさんかんから成長せいちょうしたため、百済くだら支配しはい階級かいきゅう使つかっていた高句麗こうくり由来ゆらい言語げんごさんかん先住民せんじゅうみん言語げんごかんけい諸語しょごや(プレ・)伽耶かや)に上層じょうそう言語げんごとして混合こんごうし、日本語にほんごとなった可能かのうせいがある。[よう出典しゅってん]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ a b Beckwith, Christopher (2007). Koguryo, the Language of Japan's Continental Relatives. pp. 27–28 
  2. ^ a b Christopher I. Beckwith, Koguryo, BRILL 2007 p.40.
  3. ^ Martine Irma Robbeets, [Is Japanese Related to Korean, Tungusic, Mongolic and Turkic?,] Otto Harrassowitz Verlag, 2005 p.867 n.203.
  4. ^ Lee, Ki-Moon; Ramsey, S. Robert (2011). A History of the Korean Language. Cambridge University Press. p. §2.3.4, p.47.