併願へいがん受験じゅけん

併願へいがん受験じゅけん（へいがんじゅけん）とは、広義こうぎには複数ふくすうの試験しけんを受験じゅけんすることであるが、一般いっぱん的てきには複数ふくすうの学校がっこうの入学にゅうがく試験しけんを受験じゅけんすることを指さす。以下いか、日本にっぽんにおける試験しけんの形態けいたいについてこの意味いみで解説かいせつする。単たんに併願へいがんとも言いうが、複数ふくすうの学校がっこうに願書がんしょを出だすことを併願へいがんと呼よんで区別くべつすることもある。逆ぎゃくに受験じゅけん校こうを一ひとつに絞しぼることを単願たんがんあるいは専せん願ねがいと呼よぶ。

第だい一いち志望校しぼうこう

受験じゅけん者しゃが一番いちばん入学にゅうがくを望のぞむ学校がっこうのことである。一般いっぱん的てきには、受験じゅけん者しゃの偏差へんさ値ちと同等どうとうか、少すこし高たかいところに設定せっていする。このようなケースを特とくに本命ほんめいと呼よぶ。これに対たいし、受験じゅけん者しゃの偏差へんさ値ちと比くらべて、第だい一いち志望校しぼうこうのレベルがあまりに高たかく、入学にゅうがく試験しけん本番ほんばんまでに対策たいさくが間まに合あわないときは、記念きねん受験じゅけんと呼よぶことがある。記念きねん受験じゅけんの場合ばあい、そもそも合格ごうかくの可能かのう性せいなど考かんがえずに受うける人ひとが多おおいので、単たんなる冷ひやかしとみなされることが多おおい。だが大手おおて予備校よびこうの模試もし偏差へんさ値ち分布ぶんぷ表ひょうを見みると極きわめて少数しょうすう派はではあるが絶望ぜつぼう的てきな偏差へんさ値ちで難関なんかん大学だいがくに合格ごうかくしている例れいが存在そんざいする。[1] 記念きねん受験じゅけんは合格ごうかくが絶望ぜつぼう的てきな状況じょうきょうでの用語ようごであり、受験じゅけん直前ちょくぜんまでに現実げんじつとのギャップが埋うまっていれば実質じっしつ的てきに本命ほんめいに分類ぶんるいする。あるいは記念きねん受験じゅけんほどではないにしろ、合格ごうかくの可能かのう性せいが低ひくく、第だい一いち志望しぼう以下いかの学校がっこうが実質じっしつの入学にゅうがく希望きぼう校こうになっている場合ばあい、第だい一いち志望校しぼうこうのことを挑戦ちょうせん校こうと呼よぶこともある。挑戦ちょうせん校こうも「下手へたな鉄砲てっぽうも数すう打ぶてば当あたる」といった考かんがえから複数ふくすう受うけるケースがある。合格ごうかく発表はっぴょう後ごに入学にゅうがくする学校がっこうを迷まようケースのほとんどが、偶然ぐうぜん、挑戦ちょうせん校こうに複数ふくすう合格ごうかくした場合ばあいである。

また、第だい一いち志望しぼうより第だい二に志望しぼう以下いかの方ほうが偏差へんさ値ちが高たかいケースもある。例たとえば、地方ちほうの学生がくせいが地元じもとの国立こくりつ大学だいがくと都内とないの私立しりつ大学だいがくのどちらにも合格ごうかくした場合ばあい、経済けいざい的てき理由りゆうなどでたとえ偏差へんさ値ちが低ひくくても国立こくりつ大学だいがくに入学にゅうがくすることも少すくなくない。他ほかにもある大学だいがくの複数ふくすう学部がくぶに合格ごうかくした場合ばあい、偏差へんさ値ちが低ひくくても、自分じぶんが行いきたい学部がくぶを優先ゆうせんして入学にゅうがくする例れいなどもある。このような場合ばあい「蹴ける」という用語ようごを用もちいる。

各かく都道府県とどうふけんでの併願へいがん受験じゅけんの方式ほうしき

神奈川かながわ県けん

「神奈川かながわ方式ほうしき」も参照さんしょう

神奈川かながわ県けんでは、私立しりつ高校こうこうの受験じゅけん者しゃが公立こうりつ高校こうこうも受験じゅけんする場合ばあいに、内申ないしん書しょと学力がくりょく試験しけんに加くわえてアチーブメントテストの得点とくてんを選考せんこう資料しりょうに使用しようする特殊とくしゅな選抜せんばつ方法ほうほうを用もちいていた。

愛知あいち県けん

愛知あいち県けんの公立こうりつ高校こうこうの入学にゅうがく試験しけんでは、複ふく合あい選抜せんばつが導入どうにゅうされている。詳細しょうさいは当該とうがい項目こうもくを参照さんしょう。

関連かんれん項目こうもく

• 回まわし合格ごうかく
• 補欠ほけつ合格ごうかく
• サンデーショック
• 螢雪けいせつ時代じだい - 併願へいがん受験じゅけんに関かんする情報じょうほうが多おおく載のっている。
• 合格ごうかく確約かくやく問題もんだい - 主おもに首都しゅと圏けんで行おこなわれている高校こうこう入試にゅうし方法ほうほうによって発生はっせいしうる問題もんだい。