(Translated by https://www.hiragana.jp/)
ヴァーレントゥーガ - Wikipedia コンテンツにスキップ

ヴァーレントゥーガ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ひかりから転送てんそう
ヴァーレントゥーガ
ジャンル 戦略せんりゃくシミュレーションゲーム
対応たいおう機種きしゅ Microsoft Windows (7/XP)
開発元かいはつもと ななあし
人数にんずう 1人ひとり
メディア ダウンロードゲーム
発売はつばい 2009ねん7がつ27にち
最新さいしんばん 7.00/ 2017ねん10がつ12にち
その フリーウェア
ふりーむ!フリーゲームコンテスト
最優秀さいゆうしゅうしょう受賞じゅしょうさく
テンプレートを表示ひょうじ

ヴァーレントゥーガ』は、2009ねん7がつ27にちフリーウェアとして公開こうかいされた戦略せんりゃくシミュレーションゲームである。

概要がいよう[編集へんしゅう]

魔王まおう出現しゅつげんによって戦乱せんらんとなった大陸たいりくおさめるために群雄ぐんゆうたたかうというストーリーのファンタジー作品さくひんである。その世界せかいかんやキャラクターのおおくは1999ねん公開こうかいされた戦略せんりゃくシミュレーションゲーム『ファーレントゥーガ』[1]もとにしている[2]

戦術せんじゅつパート」は多数たすうのユニットに指示しじあたえながらたたかリアルタイムストラテジーとなっており、指揮しき官等かんとう一部いちぶのユニットは「必殺ひっさつわざ」を発動はつどうすることができる[3]。この戦闘せんとうシステムは、2007ねんだい3かいふりーむ!フリーゲームコンテストにおいて最優秀さいゆうしゅうしょう受賞じゅしょうしたななあしによる戦略せんりゃくシミュレーションゲーム『アストゥール戦記せんき』と同様どうようのものである。なお『アストゥール戦記せんき』の制作せいさく関与かんよしたGeraHaは、『Rebellion・Istuooll』[4]と『Spiritual Blade』[5]作者さくしゃである[6]

プレイモードは「勢力せいりょくプレイ」と「人材じんざいプレイ」の2種類しゅるい存在そんざいする。このうち「勢力せいりょくプレイ」は、自身じしん勢力せいりょくにおいて戦闘せんとういん雇用こよう管理かんりから外交がいこういたるまでを指揮しきするモードとなっている。もう一方いっぽうの「人材じんざいプレイ」は、一部いちぶ要素ようそのみにとくした操作そうさキャラクターの視点してんによるモードであり、自身じしんぞくする勢力せいりょくほろんでもゲームは続行ぞっこうするが、大陸たいりく統一とういつされた時点じてんで「重臣じゅうしん」ないしは「宿将しゅくしょう」の地位ちいていないとゲームオーバーになる[7]

そして「シナリオ作成さくせいツール」によって独自どくじのシナリオを制作せいさくすることができ、コマンドの追加ついかなどの一部いちぶシステムにもくわえることができる[3]ほんさくからの派生はせい作品さくひんについては後述こうじゅつする。

ヴァーレントゥーガver 7.00をもって最終さいしゅう更新こうしんになっており、最初さいしょには四国しこくという名前なまえ公開こうかいされていたことかたられている[8]

評価ひょうか[編集へんしゅう]

ウェブサイト「ふりーむ!」においては「キャラクターごとの特性とくせいやレベルがこまかく設定せっていされていて、てき陣営じんえい戦地せんちわせて戦略せんりゃくたのしみがある」「『おおざっぱ』なたたかかた操作そうさもできるなど、ふところおおきいシステムが快適かいてき」とひょうされており[9]、またまどもりのコーナー「週末しゅうまつゲーム」では「クォータービューのフィールドでだい乱戦らんせんひろげる様子ようすじつにエキサイティング」とひょうされている[7]

だい5かいふりーむ!フリーゲームコンテストでは、「プレイのテンポ・快適かいてきさが圧倒的あっとうてき」「あそむほどに自分じぶん個性こせいわせた戦略せんりゃく奥深おくふかかんがえることができて、プレイにたいする操作性そうさせいわるく、じっくりたのしむことができる良作りょうさく」と評価ひょうかされ、最優秀さいゆうしゅうしょう受賞じゅしょうしている[9]。また、まどもりにおいては、「とにかくおくふかく、シナリオすうやユニットのバリエーション、あそかた豊富ほうふにある」「システムめん完成かんせいたかく、てき勢力せいりょく思考しこう時間じかんみじかくテンポよく進行しんこうしていくのはお見事みごと」と評価ひょうかされた[7]

派生はせい作品さくひん[編集へんしゅう]

ひかり[編集へんしゅう]

ひかり
開発元かいはつもと 図書館としょかん地下ちか2かいのコロポックル[10]
発売はつばい 2010ねん9がつ11にち
最新さいしんばん 6.621/ 2016ねん10がつ23にち
その フリーウェア
ふりーむ!フリーゲームコンテスト
大人気だいにんきしょう受賞じゅしょうさく
テンプレートを表示ひょうじ

ひかり』は、図書館としょかん地下ちか2かいのコロポックルによって2010ねん9がつ11にち公開こうかいされた作品さくひんだい6かいふりーむ!フリーゲームコンテストにおいて大人気だいにんきしょう受賞じゅしょう。「現実げんじつとファンタジーがまじわったかのような世界せかいかん[11]特徴とくちょう作品さくひんとされ、あらたに発明はつめいされた火器かき魔法まほう併存へいそんする世界せかい舞台ぶたいとなっている。戦術せんじゅつパートのみにとくした「RTSシナリオ」も存在そんざいする。

ふりーむ!フリーゲームコンテストでは、目新めあたらしいシステムはないとしながらも「世界せかいかん雰囲気ふんいき」や「キャラ個性こせい」について評価ひょうかされ、プレイヤーにも影響えいきょうあたえるような「ワクワクかん」がまった作品さくひんであるとひょうされている[12]

まどもりの「週末しゅうまつゲーム」では、迫力はくりょくある「じゅう魔法まほうによる大軍たいぐん同士どうしはげしいい」が魅力みりょく作品さくひんひょうされており、後述こうじゅつする『LostTechnology』とは「ちがったたたかかたたのしめる」とされている。ほんさく特徴とくちょうとしては、軍資金ぐんしきん追加ついか調達ちょうたつ特殊とくしゅ外交がいこう戦略せんりゃくなどが可能かのうとなる「内政ないせい」システムがあげられている[11]

むなしい努力どりょく[編集へんしゅう]

むなしい努力どりょく』は、むなしいひとによって2010ねん公開こうかいされたファンタジー作品さくひん。『ひかり』や後述こうじゅつの『きのこたけのこ戦争せんそう・IF』とはことなり、小規模しょうきぼたたかいが中心ちゅうしん作品さくひんとなっている。まどもりの「週末しゅうまつゲーム」では、「キャラクターのひとりひとりに注目ちゅうもくしたイベントなどの物語ものがたりめん丁寧ていねいつくまれている」とひょうされており、人材じんざいプレイにおけるイベントやシステムが充実じゅうじつしていると評価ひょうかされている[11]

エスティールの封印ふういん[編集へんしゅう]

エスティールの封印ふういん』は、水素すいそ仮名かめい)によって2013ねん12月26にち公開こうかいされたファンタジー作品さくひんだい9かいふりーむ!ゲームコンテストでは戦略せんりゃくシミュレーション部門ぶもん金賞きんしょう受賞じゅしょう。ゲームバランスが絶妙ぜつみょうで「攻略こうりゃくするたのしさ」があるとひょうされており、また「キャラめいおおいためはつプレイでは馴染なじみづらい」ものの「無駄むだなストーリー描写びょうしゃ」はすくなくプレイヤーの意欲いよくをかきたてるような物語ものがたりになっているとひょうされている[13]

LostTechnology[編集へんしゅう]

LostTechnology
開発元かいはつもと CB-SXF6
シナリオ CB-SXF6
玻都もあ(ググ王国おうこくへん
音楽おんがく Cranky
雨宮あまみや正武まさたけ音響おんきょう監督かんとく
美術びじゅつ アガハリ(キャラクターデザイン)
奈託(グラフィッカー)
部屋へやすみ(グラフィッカー)
発売はつばい 2014ねん5がつ26にち
最新さいしんばん 1.3d/ 2017ねん8がつ22にち
その フリーウェア
ニコニコ自作じさくゲームフェス
フリーゲーム夢現ゆめうつつしょう受賞じゅしょうさく
テンプレートを表示ひょうじ

LostTechnology』(ロストテクノロジー)は、CB-SXF6によって2014ねん5がつ26にち公開こうかいされたファンタジーふう世界せかい舞台ぶたいとする作品さくひんBM98による楽曲がっきょくられるCrankyが音楽おんがくがけており、また『はーとふる彼氏かれし』の作者さくしゃである玻都もあがシナリオの一部いちぶ担当たんとうしている[3]。2017ねん8がつ9にち公開こうかいされたPLAYISMによる英語えいごやくばんには、『ヴァーレントゥーガ』の作者さくしゃであるななあしも協力きょうりょくしている[14]

舞台ぶたいとなるスキアパレリ大陸たいりくは、かつて高度こうど科学かがく技術ぎじゅつゆうするくにによって統一とういつされていたが、戦乱せんらん時代じだいになるとおおくのテクノロジーがうしなわれた。この世界せかいにおけるテクノロジーとは、「なが歴史れきしなか発展はってんした」ものである「様々さまざまひろいテーマ」をさしている。その結果けっか世界せかいには「ロストテクノロジー」による遺物いぶつのみが存在そんざいしている。プレイヤーは操作そうさする勢力せいりょく選択せんたくし、ちょうきにわた戦乱せんらんわらせることが目的もくてきとなる[15]

ニコニコ自作じさくゲームフェス4ではフリーゲーム夢現ゆめうつつしょう受賞じゅしょうしており、「必殺ひっさつわざ魔法まほうのとびかう戦闘せんとう」の迫力はくりょくについて評価ひょうかされ、「Vahrenシステム」によるゲームのなかでも「世界せかいかんすぐれた作品さくひんで、レベルデザインも素晴すばらしい」とひょうされている[16]

まどもりのコーナー「週末しゅうまつゲーム」では、「勢力せいりょくごとの魅力みりょくあふれる物語ものがたりや、ゲームのなか歴史れきし実際じっさいこった合戦かっせん体験たいけんできるシステムがウリの作品さくひん」として紹介しょうかいされている[3]

きのこたけのこ戦争せんそう・IF[編集へんしゅう]

きのこたけのこ戦争せんそう・IF
~The placid Dies Irae~
開発元かいはつもと オッサムの剃刀かみそり
美術びじゅつ 竹森たけもりしん太郎たろう
発売はつばい 2015ねん6がつ27にち
最新さいしんばん 最終さいしゅう更新こうしんばん/ 2016ねん5がつ29にち
その フリーウェア
えいだい:Kinoko Takenoko War
テンプレートを表示ひょうじ

きのこたけのこ戦争せんそう・IF』(えいだいKinoko Takenoko War)は、オッサムの剃刀かみそりによって2015ねん6がつ27にち公開こうかいされた作品さくひん英語えいごやくばんは2016ねん9がつ24にち公開こうかいされている[17]

まどもりのコーナー「週末しゅうまつゲーム」では、「お菓子かしをモチーフにしたキャラクターめいくに名前なまえ」から一見いっけんすると「ふわっとした印象いんしょう」をけるゲームであるが、「武器ぶきおなじくお菓子かしをモチーフとしながらも『ひかり』のような銃火じゅうかしたものや、さらには戦闘せんとう戦艦せんかんといった大型おおがた兵器へいきもあり、大軍たいぐん同士どうし激戦げきせん魅力みりょく」の作品さくひんひょうされている[11]

ほんさく特徴とくちょうとして「国策こくさく」システムがあり、設定せっていすると所属しょぞくするユニットの能力のうりょく上昇じょうしょうするほか、特殊とくしゅユニットの雇用こよう可能かのうとなる。選択せんたくできる国策こくさくかずかぎられており、一度いちど設定せっていした国策こくさく解除かいじょできない。また、勝利しょうり条件じょうけんとして領土りょうど一定いってい以上いじょう確保かくほする「戦略せんりゃく勝利しょうり」のほか、ターンごと軍資金ぐんしきん収入しゅうにゅう一定いってい以上いじょうとする「経済けいざい勝利しょうり」などが存在そんざいしているのも特徴とくちょうとされる[11]

じゅうのレザネーション[編集へんしゅう]

じゅうのレザネーション
Resonation of Gun and Magic
ディレクター CB-SXF6
シナリオ カルロ・ゼン
プログラマー しもあいだよりゆきかげ
かりすなきん(サブスクリプト)
音楽おんがく Cranky
美術びじゅつ むら
かりすなきん(サブキャラ原案げんあん
発売はつばい 2015ねん12月15にちだい1
2016ねん1がつ29にちだい2
2016ねん3がつ17にちだい3
最新さいしんばん 修正しゅうせいばん/ 2016ねん5がつ26にち
その フリーウェア
テンプレートを表示ひょうじ

じゅうのレザネーション』(ガンマのレザネーション)は、ニコニコゲームマガジンにおいて公開こうかいされているぜん3連載れんさい作品さくひんだい1は2015ねん12月15にちだい2は2016ねん1がつ29にちだい3は2016ねん3がつ17にち公開こうかいされた。現代げんだい日本にっぽんからファンタジーふう世界せかいへと転生てんせいした3にん若者わかものがそれぞれ主人公しゅじんこうとなっており、3にんはのちの時代じだいに「じゅう大戦たいせん」とばれる革命かくめい戦争せんそうにかかわることになる。

ほんさくは『LostTechnology』の作者さくしゃであるCB-SXF6がディレクターをつとめ、『きのこたけのこ戦争せんそう・IF』のしもあいだよりゆきかげかりすなきんがそれぞれシステム設計せっけい・メインスクリプトとサブスクリプト・サブキャラ原案げんあん担当たんとうしている。シナリオは『幼女ようじょ戦記せんき』の作者さくしゃとしてられるカルロ・ゼンが担当たんとうしており、ニコニコ連載れんさい小説しょうせつではカルロ・ゼンによるノベライズばん公開こうかいされている[18]

2016ねん9がつ30にちにはKADOKAWAから小説しょうせつじゅう大戦たいせん Symphonie Great Gun-Magica War だるはかりごと連理れんり』(ISBN 978-4-04-734116-6)が刊行かんこうされた。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ ベクターソフトニュース - ファーレントゥーガ ベクター 2000ねん1がつ22にち
  2. ^ 説明せつめいしょ12こう
  3. ^ a b c d 週末しゅうまつゲーム】だい584かい:戦略せんりゃくシミュレーションゲーム「ヴァーレントゥーガ」特集とくしゅう だい1かい まどもり 2015ねん1がつ16にち
  4. ^ Rebellion・Istuooll - 新着しんちゃくソフトレビュー ベクター 2001ねん7がつ25にち
  5. ^ 週末しゅうまつゲーム】だい312かい:リアルタイムSRPG「Spiritual Blade」 まどもり 2007ねん8がつ24にち
  6. ^ 『アストゥール戦記せんき説明せつめいしょ3こう
  7. ^ a b c 週末しゅうまつゲーム】だい491かい:戦略せんりゃく戦術せんじゅつシミュレーションゲーム「ヴァーレントゥーガ」 まどもり 2012ねん7がつ13にち
  8. ^ https://www28.atwiki.jp/vahren_ency/pages/1028.html
  9. ^ a b だい5かいふりーむ!フリーゲームコンテスト:結果けっか発表はっぴょう ふりーむ!
  10. ^ 作者さくしゃはのちに「HRE皇帝こうてい藤原ふじわらラコヴィツア吉宗よしむね2せい欧州おうしゅう藤原ふじわら)」「ネタバレにたいする異端いたん審問しんもんたたかうホセ1せい」「連邦れんぽう政府せいふ熱帯ねったい雨林うりん保護ほご予算よさん」などを名乗なのっている。
  11. ^ a b c d e 週末しゅうまつゲーム】だい586かい:戦略せんりゃくシミュレーションゲーム「ヴァーレントゥーガ」特集とくしゅう だい3かい まどもり 2015ねん1がつ30にち
  12. ^ だい6かいふりーむ!ゲームコンテスト:結果けっか発表はっぴょう ふりーむ!
  13. ^ だい9かいふりーむ!ゲームコンテスト ふりーむ!
  14. ^ LOST TECHNOLOGY PLAYISM
  15. ^ LostTechnology World LostTechnology Official Website
  16. ^ ニコニコ自作じさくゲームフェス4結果けっか発表はっぴょう! 次回じかい5も開催かいさい決定けってい ニコニコインフォ 2014ねん11月30にち
  17. ^ フリーゲーム『ヴァーレントゥーガ』派生はせいさく英語えいごばん配信はいしん ガジェット通信つうしん 2016ねん9がつ25にち
  18. ^ 「LostTechnology」と「きのこたけのこ戦争せんそう・IF」のスタッフがんだSLGが公開こうかい まどもり 2015ねん12月15にち

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]