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内視鏡的粘膜切除術 - Wikipedia コンテンツにスキップ

内視鏡ないしきょうてき粘膜ねんまく切除せつじょじゅつ

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内視鏡ないしきょうてき粘膜ねんまく切除せつじょじゅつ(ないしきょうてきねんまくせつじょじゅつ、えいendoscopic mucosal resection:EMR)とは内視鏡ないしきょう治療ちりょうひとつ。

歴史れきし[編集へんしゅう]

ビルロート切除せつじょをはじめてから、腫瘍しゅよう開腹かいふく手術しゅじゅつにより外科げかてき切除せつじょされてきた。しかしたとえ早期そうき胃癌いがんであっても、手術しゅじゅつ機能きのううしない、ダンピング症候群しょうこうぐんなどの術後じゅつご合併症がっぺいしょうともなうものであった。 早期そうき胃癌いがんでは機能きのうそこなわないように腫瘍しゅようだけを切除せつじょする治療ちりょうほうもとめられていた。

食道しょくどうがん大腸だいちょうがんたいしても同様どうようで、早期そうき病変びょうへんたいしても手術しゅじゅつしか選択肢せんたくしかった。

適応てきおう[編集へんしゅう]

基本きほんてきにスネアがかけられるサイズに限定げんていされる。従来じゅうらいおおきな病変びょうへんふくすうかいにわけ、分割ぶんかつして切除せつじょされていた。EMRで一括いっかつ切除せつじょできないおおきな病変びょうへんたいして現在げんざいESDにその役割やくわりわたしている。 咽頭いんとうがん喉頭こうとうがん食道しょくどうがん胃癌いがん小腸しょうちょう腫瘍しゅよう大腸だいちょうがん一括いっかつ完全かんぜん切除せつじょ期待きたいできる小径しょうけい早期そうきがん施行しこうされる。

手技しゅぎ[編集へんしゅう]

現在げんざい病変びょうへんのある臓器ぞうき形態けいたいによって、様々さまざま手段しゅだん方法ほうほう存在そんざいいちがい記述きじゅつ困難こんなんであるが、一般いっぱんてきおおおこなわれる手技しゅぎについて以下いか紹介しょうかいする。

  • 病変びょうへん確認かくにんし、色素しきそ散布さんぷおこない、病変びょうへん鮮明せんめいにし、切除せつじょ境界きょうかい考慮こうりょする。
  • 粘膜ねんまく下層かそうグリセリンムコアップなどのきょくちゅうえき注入ちゅうにゅうし、人工じんこうてき浮腫ふしゅこさせ、粘膜ねんまく病変びょうへん隆起りゅうきさせる。[1]
  • きょじょうした粘膜ねんまく病巣びょうそう十分じゅうぶんなマージンをもってけい内視鏡ないしきょうてきにスネアで縊る。
  • 高周波こうしゅうは電流でんりゅうをスネアにながし、目的もくてきとした組織そしき切除せつじょする。

器具きぐ[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

オリンパスによるEMRの説明せつめい 早期そうき直腸ちょくちょうがんにたいするEMR

合併症がっぺいしょう[編集へんしゅう]

  • 穿孔せんこう
  • 出血しゅっけつ

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ Uraoka T,et al:Effectiveness of glycerol as a submucosal injection for EMR.Gastrointest Endosc 61:736~40,2005.

関連かんれん[編集へんしゅう]