再さい受験じゅけん

再さい受験じゅけん（さいじゅけん）とは、主おもに、再ふたたび大学だいがく受験じゅけんをすること。または、そういった状態じょうたいにある受験生じゅけんせい（再さい受験生じゅけんせいと呼よぶ)のことを意味いみする。中学ちゅうがく受験じゅけん、または高校こうこう受験じゅけんを再ふたたび行おこなうことを意味いみする場合ばあいもある。

再さい受験じゅけんを行おこなう理由りゆうは様々さまざまであるが、主おもに他た学部がくぶ・学科がっかへの進路しんろ変更へんこうや、在籍ざいせきしている学校がっこうへの不満ふまんによる生徒せいと側がわの都合つごうによる進路しんろ変更へんこう、また、生徒せいとが保護ほご者しゃと同居どうきょしている場合ばあいには、保護ほご者しゃの人事じんじ異動いどうなどで同居どうきょ家族かぞくごと転居てんきょすることにより、転学てんがくを余儀よぎなくされる場合ばあいの編入へんにゅう試験しけんといったものがある。なお、学校がっこうが統合とうごうおよび廃校はいこう・閉校へいこう（長期ちょうきおよび無む期限きげんの休校きゅうこうになった場合ばあいを含ふくむ）によって転学てんがくせざるを得えない場合ばあいでも「編入へんにゅう試験しけん」と言いう形かたちで再さい受験じゅけんが実施じっしされる場合ばあいもある（ただしこの場合ばあいは統合とうごう元もとおよび閉校へいこう・廃校はいこう予定よていの学校がっこうに在籍ざいせきしている生徒せいとに不利ふりとならないように学校がっこう側がわが配慮はいりょしたり、あるいは編入へんにゅう試験しけん自体じたいを免除めんじょする場合ばあいもある）。

広義こうぎには、仮面かめん浪人ろうにんのことも含ふくめる。

再さい受験じゅけんや多た浪なみだと入学にゅうがく試験しけんにおいて不利ふりになる高校こうこうや大学だいがくも存在そんざいする。特とくに大学だいがくの医学部いがくぶはその傾向けいこうが顕著けんちょであり、合格ごうかく最低さいてい点てんを上回うわまわる点数てんすうを獲得かくとくしたにもかかわらず不ふ合格ごうかくにされたとして大学だいがく側がわと受験じゅけん性せいとの間あいだに訴訟そしょうになったこともあり、大学だいがくごとに「差別さべつ」の有無うむを論ろんじた本ほんが出版しゅっぱんされていたこともあった。

学制がくせい改革かいかく前まえは、尋常じんじょう小学校しょうがっこう卒業そつぎょう後ごに受験じゅけんに失敗しっぱいしたため旧制きゅうせい中等ちゅうとう教育きょういく学校がっこうに進学しんがくできなかった者ものが、再さい受験じゅけんのために高等こうとう小学校しょうがっこうに進学しんがくするケースも多おおくみられた。

再さい受験じゅけんの難むずかしさ

一般いっぱん的てきに再さい受験じゅけんでの合格ごうかくは難むずかしいとされている。多おおく見みられる理由りゆうは以下いかの通とおりである。

1. モチベーション維持いじが難むずかしい

アルバイトや会社かいしゃ員いん、主婦しゅふが再さい受験じゅけんを目指めざす場合ばあいは特とくに、モチベーションの維持いじが大変たいへんである。受験じゅけんを志こころざす人ひとが身近みぢかに存在そんざいしないことや、塾じゅくや予備校よびこうに通かよいにくいことが理由りゆうとして挙あげられる。また働はたらきながら受験じゅけんを目指めざす場合ばあいは、業務ぎょうむが大変たいへんな時期じきや辛つらい事態じたいに遭遇そうぐうした際さいにモチベーションが低下ていかする。

2. 勉強べんきょうの習慣しゅうかん化かが難むずかしい

再さい受験生じゅけんせいは不測ふそくの業務ぎょうむや誘さそいが入はいることが多おおく、勉強べんきょうの習慣しゅうかん化かが困難こんなんとされている。また働はたらきながら受験じゅけんを目指めざす場合ばあいは、業務ぎょうむの繁忙はんぼう期きに勉強べんきょうを継続けいぞくすることが難むずかしいと言いわれている。

3. 指導しどう者しゃが不在ふざい

再さい受験生じゅけんせいで塾じゅくや予備校よびこうに通かようケースは珍めずらしいとされており、その場合ばあいに学習がくしゅう計画けいかくの策定さくていや学習がくしゅう進捗しんちょく度どの確認かくにん、受験じゅけん情報じょうほうの獲得かくとくといった面めんで不利ふりになる。

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