北島きたじま多た一いち

北島きたじま多た一いち

北島きたじま 多た一いち（きたじま たいち、明治めいじ3年ねん6月21日にち（1870年ねん7月がつ19日にち） - 1956年ねん（昭和しょうわ31年ねん）10月11日にち）は、日本にっぽんの細菌さいきん学がく者もの。学位がくいは、医学いがく博士はかせ。第だい2代だい日本にっぽん医師いし会かい会長かいちょう。石川いしかわ県けん金沢かなざわ市し生うまれ。

人物じんぶつ

1894年ねん東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく医科いか大学だいがくを首席しゅせきで卒業そつぎょうと同時どうじに伝染でんせん病びょう研究所けんきゅうじょに入はいる。北里きたさと柴しば三郎さぶろうの右腕うわんとして手腕しゅわんを発揮はっきし、北里きたさとの死後しご、北里きたさと研究所けんきゅうじょ所長しょちょうに就任しゅうにん。伝染病でんせんびょう研究所けんきゅうじょが内務省ないむしょうから文部省もんぶしょうに移管いかんされ東京大学とうきょうだいがくに合併がっぺいされる時とき、移管いかんに反対はんたいして北里きたさと柴しば三郎さぶろう所長しょちょうが辞任じにん。この時とき、志賀しが潔きよしをはじめとする研究所けんきゅうじょの職員しょくいん全員ぜんいんが一斉いっせいに辞表じひょうを提出ていしゅつ。伝でん研けん騒動そうどうといわれるこの間あいだに、慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく医学部いがくぶ主事しゅじになり、慶應けいおう医いへ移うつった北きた里さとを支ささえる。1928年ねん慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく医学いがく部長ぶちょう。蛇へび、ハブの抗こう毒どく血清けっせいの製造せいぞうに成功せいこうする。1953年ねん文化ぶんか功労こうろう者しゃ。1956年ねん勲くん三さん等とう瑞宝章ずいほうしょう受章じゅしょう。

栄典えいてん

• 1940年ねん（昭和しょうわ15年ねん）11月10日にち - 勲くん三さん等とう瑞宝章ずいほうしょう

親族しんぞく

• 父ちち：北島きたじま信しん厚あつし
• 母はは：北島きたじま菊子きくこ
• 妻つま：北島きたじま貞子さだことの間あいだに5男なん1女じょ - 小池こいけ正直まさなおの長女ちょうじょ
  • 長女ちょうじょ：富士見ふじみ - 明治めいじ31年ねん8月がつ生せい、男爵だんしゃく橋元はしもと正輝まさきに嫁かした。其父橋元はしもと正明まさあきは海軍かいぐん中将ちゅうじょうで松島まつしま艦長かんちょう。正輝まさきは慶應大学けいおうだいがくの出身しゅっしんで三菱みつびし本社ほんしゃに勤つとめていたが、昭和しょうわ14年ねん4月がつに病死びょうし。
  • 長男ちょうなん：信成のぶなり - 明治めいじ35年ねん2月がつ生せい、農業のうぎょうに従事じゅうじしたが昭和しょうわ14年ねん12月病死びょうし。
  • 二男じなん：豊ゆたか夫おっと - 明治めいじ36年ねん9月がつ生せい、慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく医学部いがくぶ卒業そつぎょう衛生えいせい学がく教室きょうしつ助手じょしゅとなる。
  • 三男さんなん：興きょう三さん - 明治めいじ40年ねん12月がつ生せい、東京とうきょう歯科しか医学いがく専門せんもん学校がっこう在学ざいがく中ちゅう昭和しょうわ6年ねん8月がつ病死びょうし。
  • 四男よつお：達夫たつお - 明治めいじ43年ねん4月がつ生せい、東京とうきょう美術びじゅつ学校がっこう油あぶら画家がか卒業そつぎょう二に科か会員かいいん。
  • 五男いつお：健吉けんきち - 明治めいじ45年ねん3月がつ生せい、慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく法学部ほうがくぶ卒業そつぎょう大だい日本にっぽん製糖せいとう株式会社かぶしきがいしゃに入社にゅうしゃ。其後、独立どくりつして商業しょうぎょうに従事じゅうじ。
• 義父ぎふ：小池こいけ正直まさなお - 男爵だんしゃく、医学いがく博士はかせ
• 義弟ぎてい：小池こいけ正ただし晁あきら - 男爵だんしゃく、医学いがく博士はかせ
• 義弟ぎてい：小池こいけ正ただし彪あや - 三井みつい銀行ぎんこう常務じょうむ理事りじ
• 義弟ぎてい：小池こいけ正教せいきょう - 農学のうがく士し
• 義妹ぎまい：小池こいけ泰子やすこ - 井内いうち勇いさむ（朝鮮ちょうせん銀行ぎんこう理事りじ） 妻つま
• 義弟ぎてい：小池こいけ正ただし朝あさ - 順天堂大学じゅんてんどうだいがく医学部いがくぶ教授きょうじゅ、医学いがく博士はかせ

著書ちょしょ

• 1922年ねん（大正たいしょう11年ねん） - 『マラリアの予防よぼう』 内務省ないむしょう衛生局えいせいきょく

外部がいぶリンク

• 日本にっぽん医師いし会かい