千葉ちば県けん野球やきゅう場じょう

千葉ちば県けん総合そうごうスポーツセンター 硬式こうしき野球やきゅう場じょう （千葉ちば県けん野球やきゅう場じょう） Chiba Prefectural Baseball Stadium
施設しせつデータ
所在地しょざいち	千葉ちば県けん千葉ちば市し稲毛いなげ区く天台てんだい町まち285（千葉ちば県けん総合そうごうスポーツセンター内うち）
座標ざひょう	北緯ほくい35度ど38分ふん38.3秒びょう 東経とうけい140度ど7分ふん3.6秒びょう
開場かいじょう	1968年ねん
所有しょゆう者しゃ	千葉ちば県けん
管理かんり・運用うんよう者しゃ	千葉ちば県けんスポーツ協会きょうかい・まちづくり公社こうしゃグループ
グラウンド	内野ないや：クレー舗装ほそう 外野がいや：天然てんねん芝しば
照明しょうめい	6基き
収容しゅうよう人員じんいん
16,202人にん
グラウンドデータ
球場きゅうじょう規模きぼ	グラウンド面積めんせき：- m2 両翼りょうよく：98 m、中堅ちゅうけん：120 m
フェンス	m

千葉ちば県けん野球やきゅう場じょう（ちばけんやきゅうじょう）は、千葉ちば県けん千葉ちば市し稲毛いなげ区く天台てんだい町まちの千葉ちば県けん総合そうごうスポーツセンター内うちにある野球やきゅう場じょうで、所在地しょざいちから「県営けんえい天台てんだい球場きゅうじょう」（けんえいてんだいきゅうじょう）という通称つうしょうでも呼よばれる。施設しせつは千葉ちば県けんが所有しょゆうし、千葉ちば県けんスポーツ協会きょうかい・まちづくり公社こうしゃグループが指定してい管理かんり者しゃとして運営うんえい管理かんりを行おこなっている。

歴史れきし

1968年ねん7月がつ完成かんせい。1973年ねんに千葉ちば県けんで開催かいさいされた第だい28回かい国民こくみん体育たいいく大会たいかい（千葉ちば若潮わかしお国体こくたい）に合あわせて整備せいびされた総合そうごうスポーツセンター内ないにある。

1990年代ねんだい中盤ちゅうばんまで夏なつの甲子園こうしえん千葉ちば大会たいかいのメインスタジアムとして使用しようされた（1989年ねんまで決勝けっしょう戦せんが行おこなわれていた）が、その後ご千葉ちばマリンスタジアム（現げん：ZOZOマリンスタジアム）で準々じゅんじゅん決勝けっしょう以上いじょう（2018年ねん大会たいかいはプロ野球やきゅう千葉ちばロッテマリーンズの試合しあいが組くまれていたため準々じゅんじゅん決勝けっしょうは不ふ使用しようで東千葉ひがしちば大会たいかいはゼットエーボールパーク、西にし千葉ちば大会たいかいは柏かしわの葉は野球やきゅう場じょうで開催かいさい、2020年ねんは大会たいかい自体じたいが中止ちゅうし）の試合しあいを行おこなうようになった他ほか、2021年ねん現在げんざいでは開会かいかい式しきも同どう球場きゅうじょうで行おこなわれており、千葉ちば県内けんないの中心ちゅうしん的てきな役割やくわりの野球やきゅう場じょうは既すでに千葉ちばマリンスタジアムに譲ゆずった格好かっこうになっている。ただし、千葉ちばマリンスタジアムの開催かいさい日程にっていはあくまでも千葉ちばロッテマリーンズの公式こうしき戦せんが中心ちゅうしんとなっており、夏なつの大会たいかいは改装かいそう中ちゅうの2019年ねん大会たいかい、中止ちゅうしの2020年ねん大会たいかいを除のぞき例年れいねん準々じゅんじゅん決勝けっしょうまで本ほん球場きゅうじょうを中心ちゅうしんに開催かいさいされている。また、社会しゃかい人じん野球やきゅうでも千葉ちば県けん予選よせんや南関東みなみかんとう地区ちく予選よせんで多用たようされている他ほか、千葉ちば県けん大学だいがく野球やきゅう連盟れんめいの公式こうしき戦せんでも年間ねんかん数すう試合しあい程度ていどであるが使用しようされている。

2018年ねん8月がつから2019年ねん度どにかけて耐震たいしん・大だい規模きぼ改修かいしゅうを行おこなう。内野ないやの観覧席かんらんせきをベンチから個別こべつ席せきに変更へんこう、外野がいやの延伸えんしん、スコアボードを磁気じき反転はんてん式しきからLED化かされた。照明しょうめいについては当初とうしょ、近隣きんりん住宅じゅうたくやモノレールの軌道きどうに影響えいきょうが懸念けねんされるため難むずかしいとされ、盛土もりつち芝生しばふの一部いちぶを撤去てっきょして設置せっちする案あんもあったが、一旦いったん見送みおくられた。その後ご2020年ねんに照明しょうめい塔とう6基きの設置せっちが決きまり、2022年ねん4月がつから使用しようを開始かいしした。照明しょうめい塔とうは岩崎電気いわさきでんき製せい発光はっこうダイオード（LED）タイプのものである。なお照明しょうめい塔とうの設置せっちに際さいしては、周辺しゅうへん住居じゅうきょの光ひかり害がいの懸念けねんから、数すう回かいにわたり説明せつめい会かいを開催かいさいし、光ひかり害がいのリスクが少すくないLEDのメリットを訴うったえ、一定いっていの了解りょうかいを得えられたとしている。

かつてはプロ野球やきゅうでも使用しようされ、毎年まいとし3月がつにロッテオリオンズやヤクルトスワローズなどがオープン戦せんを開催かいさいしていたほか、1977年ねんには大洋たいようホエールズが公式こうしき戦せんを行おこなったが、千葉ちばマリンスタジアムの開場かいじょう以降いこう、プロ野球やきゅうの試合しあいはもっぱら同どう球場きゅうじょうでの開催かいさいとなっている。

スポーツセンターと園内えんない各かく施設しせつの運営うんえい管理かんり体制たいせいの変遷へんせんは千葉ちば県けん総合そうごうスポーツセンターを参照さんしょう。

主おもなエピソード

• ロッテは1972年ねんオフに東京とうきょうスタジアムが閉鎖へいさされ、翌よく1973年ねんから暫定ざんてい的てきに宮城みやぎ球場きゅうじょう（現げん：楽天らくてんモバイルパーク宮城みやぎ）を本拠地ほんきょちとした後のち、再ふたたび首都しゅと圏けんを本拠地ほんきょちとすることを画策かくさくした際さいに本ほん球場きゅうじょうを候補こうほに挙あげていた。また、1978年ねんに川崎球場かわさききゅうじょうに落おち着ついてからも同どう球場きゅうじょうの老朽ろうきゅう化かや設備せつび不備ふびを理由りゆうに関東かんとう近県きんけんに本拠地ほんきょちを移転いてんすることを画策かくさくし、この際さいにも本ほん球場きゅうじょうが候補こうほに挙あがった。しかし本ほん球場きゅうじょうは夜間やかん照明しょうめい設備せつびがないことや収容しゅうよう人員じんいんが30,000人にんに満みたないこと、さらに当時とうじはモノレールも未み開通かいつうでアクセス条件じょうけんに難なんがあるなど問題もんだい点てんが多おおく、いずれも実現じつげんには至いたらなかった。しかし1990年ねん、千葉ちば市しが海浜幕張かいひんまくはり地区ちくに千葉ちばマリンスタジアムを完成かんせいさせたことで、ロッテの千葉ちば市しへの本拠地ほんきょち誘致ゆうちが実現じつげんする運はこびとなった。
• 1983年ねんには第だい12回かい日米にちべい大学だいがく野球やきゅう選手権せんしゅけん大会たいかいの7試合しあいのうち1試合しあいが本ほん球場きゅうじょうで開催かいさいされ、その模様もようが大学だいがく野球やきゅうとしては珍めずらしくテレビ朝日てれびあさひの制作せいさくにより全国ぜんこく31局きょくネット（北陸放送ほくりくほうそうや南海放送なんかいほうそうなど系列けいれつ外がいの局きょくも含ふくむ）で生なま中継ちゅうけいされた。
• 2005年ねん12月3日にち、NPO千せん葉ようふれあい野球やきゅう連盟れんめいが主催しゅさいする「プロ野球やきゅう選手せんしゅふれあいチャリティー野球やきゅう大会たいかい」に、ロッテの選手せんしゅが参加さんか。同どう連盟れんめいと親交しんこうがある初芝はつしば清きよしの引退いんたい試合しあいとなった。軟式なんしきの草くさ野球やきゅうの試合しあいだが、初芝はつしばはロッテ選抜せんばつチームの選手せんしゅ兼けん監督かんとくとして出場しゅつじょう。三塁手さんるいしゅの他ほかに二塁手にるいしゅや中堅ちゅうけん手しゅ、更さらには高校こうこう時代じだい以来いらい、投手とうしゅとしてもマウンドに上あがり、野茂のも英雄ひでおよろしく「トルネード投とう法ほう」を披露ひろうした。この試合しあいで初芝はつしばは9回かい裏うら二死にし満塁まんるいの場面ばめんでフライを打うち上あげ“選手せんしゅ生活せいかつ”に幕まくを下おろした。試合しあいはロッテ選抜せんばつが敗やぶれた。なお、ロッテは同年どうねんのポストシーズンにおいてプレーオフ、日本にっぽんシリーズ、アジアシリーズと負まけなしで乗のり切きってアジアNo.1に輝かがやいただけに、初芝はつしばは“連勝れんしょうを止とめてしまった”ことに触ふれて「いい厄払やくはらいになったと思おもいます」と話はなし、場内じょうないの笑わらいを誘さそった。
• 2011年ねん3月11日にちに東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいが発生はっせいした際さい、グラウンドは影響えいきょうがなかったものの内野ないや席せきの天井てんじょうの一部いちぶがはげ落おち、球場きゅうじょうの外そとも内野ないや席せきの屋根やね付近ふきんの外壁がいへきが一いちカ所かしょ破損はそんして落下らっかした。そのため内野ないや席せきの上部じょうぶは立入禁止たちいりきんしの措置そちをとり、都市とし対抗たいこう野球やきゅうでは千葉ちば県けん大会たいかいの1次じと2次じ予選よせん、高校こうこう野球やきゅうでは春季しゅんきおよび選手権せんしゅけん大会たいかいでの使用しようを中止ちゅうしした（なお、使用しよう制限せいげんは同年どうねん8月がつに解除かいじょ）。
• 漫画まんが家か・江口えぐち寿史ひさしの連載れんさいデビュー作さく『すすめ!!パイレーツ』（1977年ねん - 1980年ねん、週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプに連載れんさい）に登場とうじょうする架空かくうのプロ野球やきゅうチーム「千葉ちばパイレーツ」の本拠地ほんきょち・「千葉ちば球場きゅうじょう」のモデルであるとの説せつが一部いちぶであるが、作者さくしゃの江口えぐちは言明げんめいしていない。なお、作中さくちゅうには「千葉ちば球場きゅうじょう」の所在地しょざいちには流山ながれやま市しにあることが示しめされている。
• 漫画まんが家か・こせきこうじの代表だいひょう作さくの一ひとつである『県立けんりつ海うみ空そら高校こうこう野球やきゅう部員ぶいん山下やましたたろーくん』（1986年ねん44号ごうから1990年ねん32号ごうまで連載れんさい）に登場とうじょうする県けん大会たいかいの球場きゅうじょうのモデルとなっている。2018年ねん、作者さくしゃが漫画まんがトーク番組ばんぐみ『漫道コバヤシ』（フジテレビONE）に出演しゅつえんした際さい、作者さくしゃ自身じしんが言明げんめいしている。

施設しせつ概要がいよう

2019年ねん10月がつの航空こうくう写真しゃしん（国土こくど地理ちり院いん作成さくせい）

• 敷地しきち面積めんせき：23,400m²
• 両翼りょうよく：98m、中堅ちゅうけん:122m（改修かいしゅう前まえは、両翼りょうよく：92m、中堅ちゅうけん：120m）
• 内野ないや：土ど、外野がいや：天然てんねん芝しば
• 収容しゅうよう人員じんいん：27,000人にん（内野ないや：椅子いす・ベンチ、外野がいや：芝生しばふ）
• スコアボード：LED、風向ふうこう・風速ふうそく表示ひょうじ付つき、ボールカウントはBSO表示ひょうじ（改修かいしゅう前まえは磁気じき反転はんてん式しき、ボールカウントはSBO表示ひょうじ）、更さらにそれ以前いぜんはパネル式しきで、以前いぜんの神宮球場じんぐうきゅうじょうを思おもわせるような雰囲気ふんいきの表示ひょうじ。
• 照明しょうめい設備せつび：6基き、LED

交通こうつう

• 千葉ちば都市としモノレール2号線ごうせん・スポーツセンター駅えき下車げしゃ後ご徒歩とほ約やく3分ふん（また、同どう駅えきの駅舎えきしゃからはフィールドを見みることができる。）
• JR稲毛いなげ駅えきから京成けいせいバス「あやめ台だい団地だんち経由けいゆ草野くさの車庫しゃこ・こてはし団地だんち」行ぎょう「山王さんのう町まち・千葉ちばセンター・ザ・クイーンズガーデン稲毛いなげ」行ぎょうのいずれかに乗車じょうしゃ、「モノレールスポーツセンター駅えき」停留所ていりゅうじょで下車げしゃ（所要しょよう約やく10分ふん）後ご徒歩とほ5分ふん

※バスを利用りようする場合ばあい、途中とちゅうから国道こくどう16号ごうの交通こうつう渋滞じゅうたいにより所要しょよう時間じかんが上記じょうきよりも長ながくなることが多おおい（特とくに週末しゅうまつや祝日しゅくじつには渋滞じゅうたいが激化げきかする）。

関連かんれん項目こうもく

• 日本にっぽんの野球やきゅう場じょう一覧いちらん

外部がいぶリンク

• 千葉ちば県けんスポーツセンター（千葉ちば県けんスポーツ協会きょうかい・まちづくり公社こうしゃグループ）