半山はんやま区く

半山はんやま区く住宅じゅうたく群ぐん

半山はんやま区く（はんざんく、繁体字はんたいじ中国語ちゅうごくご: 半山はんやま區く、広東かんとん語ご読よみ: プーンサーンコュー、英語えいご: Mid-Levels ミッドレベルズ）は、香港ほんこん島とう北側きたがわの、中心ちゅうしん部ぶの高台たかだいに広ひろがる住宅じゅうたく地区ちくである。

概要がいよう

香港ほんこん有数ゆうすうの高級こうきゅう住宅じゅうたく地ちである。南側みなみがわは山頂さんちょう、北側きたがわはビジネス街がい中ちゅう環たまきに接せっしている。香港ほんこん18区くで言いうと、中西なかにし区くに属ぞくする。しばしば「区く」を取とって、「半山はんざん」と呼よばれることもある。香港ほんこん人じん・外国がいこく人じんを問とわず富裕ふゆう層そうが多おおく住すむ。

観光かんこう名物めいぶつとして、「中ちゅう環たまき至いたる半山はんやま自動じどう扶梯（ヒルサイド・エスカレーター）」がある。これはもともと、高台たかだいにある半山はんやま區くの住民じゅうみんが、中ちゅう環たまきや金かね鐘がねなどのビジネス街がいへ通勤つうきんするための利便りべんを図はかるために建設けんせつされたものである（それゆえ通常つうじょうは上のぼり運転うんてんであるが、朝あさの通勤つうきん時間じかん帯たいは半山はんやま區くから中ちゅう環たまき方向ほうこうへの下くだり運転うんてんになる）。それが、映画えいが『恋こいする惑星わくせい』の舞台ぶたいとして登場とうじょうしたことや、このエスカレーター沿ぞいにソーホー（荷に南みなみ美食びしょく區く）などの観光かんこう資源しげんもあることから、エスカレーターそのものが観光かんこう名所めいしょとして知しられるところとなった。巨額きょがくの税金ぜいきんを投とうじて作つくられた割わりには、利用りよう者しゃ層そうが限かぎられていることなどもあり、当初とうしょは不評ふひょうであった。しかしながら、いまや多おおくの観光かんこう客きゃくに利用りようされている。