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しゅうえきじょうけいさんじゅう一覧いちらん

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えきじょうけいさんじゅう一覧いちらんでは『えきけい』に記載きさいされたろくじゅうよんのうちうえけいにある30総覧そうらんする。したけいの34についてはしゅうえきけいさんじゅうよん一覧いちらん参照さんしょう

1.いぬい 2.ひつじさる 3.たむろ 4.こうむ 5.需 6.訟 7. 8. 9.しょう 10.くつ
11.やすし 12.いな 13.同人どうじん 14.だいゆう 15.けん 16. 17.ずい 18.蠱 19.臨 20.かん
21.噬嗑 22.賁 23.へず 24.ふく 25.无妄 26.だい 27.頤 28.大過たいか 29.坎 30.はなれ

名次なつぎ序歌じょか

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乾坤けんこんたむろこうむ需訟しょう畜兮くつたい
同人どうじんだいゆうけんしたがえ,蠱臨かん兮噬嗑賁;
剝復妄大畜頤,大過たいか坎離さんじゅう備。
咸恆遯兮及大たけしすすむあずかあきらえびす家人かじん睽;
あしなえかい損益そんえき夬姤萃,しょうこまかわかなえしんつぎ
うしとらややかえりいもうとゆたかたびたつみ,兌渙ぶし兮中まこといたり
しょう既濟きさいけん未濟みさいためけいさんじゅうよん

いぬい

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乾
いぬい

いぬい(けん、qián)はろくじゅうよんだい1ばん上下じょうげともにいぬい構成こうせいされ、すべての通称つうしょういぬいためてん」。 よんがつはいされる。てん表象ひょうしょうであるが、てんえるかたちのことで、いぬいはそのはたらきであると『しゅうえき正義まさよし』はく。ろくじゅうよん最初さいしょにこのかれ、そのつぎしめひつじさるかれるのは、じょでんにおいて「天地てんちあり。しかのち万物ばんぶつしょうず」とされる。繋辞けいじでんではまず「げんとおる利貞としさだ」(おおいにとおりてただしきによろし) とされている。

原文げんぶん

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げんとおる利貞としさだ

  • はつきゅう潜龍せんりゅう。勿用。
  • きゅうりゅう在田ありた大人おとな
  • 九三くぞう君子くんし終日しゅうじついぬいゆう惕若。厲无とがめ
  • きゅうよんあるおどざいふち。无咎。
  • きゅうりゅう在天ざいてん大人おとな
  • うえきゅう亢龍こうりょうゆう悔。
  • もちいきゅうぐんりゅう无首。きち

ひつじさる

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坤
ひつじさる

ひつじさる(こん、kūn)はろくじゅうよんだい2番目ばんめ上下じょうげともにひつじさる構成こうせいされ、すべてのかげである。通称つうしょうひつじさるため」。じゅうがつはいされる。表象ひょうしょうであり、てんであるいぬいとともに万物ばんぶつ生成せいせいする。

原文げんぶん

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ひつじさるげんとおる牝馬ひんばさだ君子くんしゆう攸往、さき迷、こうとくぬし西南せいなんとくとも東北とうほくともあん貞吉さだきち

  • はつろくくつしもけん冰至。
  • ろく直方のうがたまさる習无不利ふり
  • ろくさん、含章さだあるしたがえ王事おうじ、无成有終ゆうしゅう
  • ろくよんくく嚢、无咎无誉。
  • ろく元吉もとよし
  • うえろくりゅうせん于野。其血玄黄げんこう
  • もちいろく利永としながさだ

たむろ

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屯
たむろ

たむろ(ちゅん、chún)はろくじゅうよんだい3番目ばんめうちした)がふるえそとうえ)が構成こうせいされる。通称つうしょう水雷すいらいたむろ」。 じょでんには、天地てんちがあって万物ばんぶつしょうじ、天地てんちあいだみつる(み)ちるのは万物ばんぶつのみであるためたむろでこれをける、とあり、たむろとは「みつる」「ものはじめてしょうず」であるとされる。

原文げんぶん

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たむろげんとおる利貞としさだ。勿用ゆう攸往。けんこう

  • はつきゅういわ桓。きょさだけんこう
  • ろくたむろ如、邅如、乗馬じょうばはん如。匪寇こん媾。女子じょしさだじゅうねん乃字。
  • ろくさんそく鹿しか无虞。おもんみにゅう于林ちゅう君子くんしいく不知ふちしゃ。往吝。
  • ろくよん乗馬じょうばはん如。求婚きゅうこん媾、往吉无不利ふり
  • きゅうたむろ其膏。しょう貞吉さだきち大貞おおさだきょう
  • うえろく乗馬じょうばはん如。泣血さざなみ如。

こうむ

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蒙
こうむ

こうむ(もう、méng)はろくじゅうよんだい4番目ばんめうちした)がそとうえ)がうしとら構成こうせいされる。通称つうしょう山水さんすいこうむ」。じょでんによると、こうむとは「こうむ(おろか)」「ものやや(おさな)き」であり、ものしょうじた当初とうしょ蒙昧もうまいであるため、たむろつぎかれるという。

原文げんぶん

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こうむとおる。匪我もとめ童蒙どうもう童蒙どうもうもとめわがはつ筮告。再三さいさん瀆。瀆則つげ利貞としさだ

  • はつろくはつこうむ利用りようけいじんようせつ桎梏しっこく以往いおうしわ
  • きゅうつつめこうむきちおさめきちかつ
  • ろくさん、勿用おんな金夫かねおゆう躬、无攸
  • ろくよんこまこうむしわ
  • ろく童蒙どうもうきち
  • うえきゅうげきこうむ不利ふりため寇、禦寇。
需

(じゅ、xū)はろくじゅうよんだい5番目ばんめうちした)がいぬいそとうえ)が構成こうせいされる。通称つうしょう水天すいてん需」。じょでんによると、需とは「飲食いんしょくみち」であり、ものおさないときはやしなわなければならないので、こうむつぎかれるという。また彖伝では需とは「須(まつ)」であるとく。

原文げんぶん

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需、ゆうまことひかりとおる貞吉さだきちわたる大川おおかわ

  • はつきゅう、需于郊。利用りようつね。无咎。
  • きゅう、需于すなしょうゆうごと終吉しゅうきち
  • 九三くぞう、需于どろ。致寇いたり
  • ろくよん、需于出自しゅつじあな
  • きゅう、需于酒食しゅしょく貞吉さだきち
  • うえろくにゅう于穴。ゆうそくきゃくさんにんらい敬之たかゆき終吉しゅうきち
訟

(しょう、sòng)はろくじゅうよんだい6番目ばんめうちした)がそとうえ)がいぬい構成こうせいされる。通称つうしょう天水てんすい訟」。じょでんによると、訟とは「訟(うったえる・あらそう)」であり、飲食いんしょくにはあらそいがつきまとうので、需のつぎかれるという。

原文げんぶん

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訟、ゆうまこと、窒、惕、ちゅうきちおわりきょう大人おとな不利ふりわたる大川おおかわ

  • はつろくながしょごとしょうゆうごと終吉しゅうきち
  • きゅうかつ訟。かえり而逋。其邑じんさんひゃく、无眚。
  • ろくさんしょくきゅうとくさだ厲終きちあるしたがえ王事おうじ、无成。
  • きゅうよんかつ訟。ふくそくいのち、渝、あん貞吉さだきち
  • きゅう、訟、元吉もとよし
  • うえきゅうあるすず鞶帯、おわりあささん褫之。
師

(し、shī)はろくじゅうよんだい7番目ばんめうちした)がそとうえ)がひつじさる構成こうせいされる。通称つうしょうすい」。軍隊ぐんたい意味いみであり、じょでんによると、あらそいがあると大衆たいしゅうがるので、訟のつぎかれるという。

原文げんぶん

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さだたけ人吉ひとよし。无咎。

  • はつろく以律。いや臧凶。
  • きゅう在師ざいしちゅうきち。无咎。おうさんすずいのち
  • ろくさんある輿こししかばねきょう
  • ろくよんひだり。无咎。
  • ろくゆう禽、げん。无咎。長子ちょうしそち弟子でし輿こししかばねさだきょう
  • うえろく大君おおきみゆういのち開国かいこくうけたまわ小人こども勿用。
比

(ひ、bǐ)はろくじゅうよんだい8番目ばんめうちした)がひつじさるそとうえ)が構成こうせいされる。通称つうしょうみず」。は「したしむ」の意味いみであり、じょでんには大衆たいしゅうすなわちひとひとしたしむので、つぎかれるという。

原文げんぶん

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きちはら筮、もとえいさだ、无咎。やすしかたらいこうおっときょう

  • はつろくゆうまこと、无咎。ゆうまことみつるかんおわりゆう它。きち
  • ろくうち貞吉さだきち
  • ろくさん匪人。
  • ろくよんそと貞吉さだきち
  • きゅうあらわおうよう三駆失前禽。邑人誡。きち
  • うえろく无首。きょう

しょう

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小畜
しょう

しょう(しょうちく、xiǎoxù)はろくじゅうよんだい9番目ばんめうちした)がひつじさるそとうえ)が構成こうせいされる。通称つうしょうかぜたかししょう畜」。畜は「蓄」ので「あつめる」「とどめる」の意味いみであり、じょでんにはひとひとしたしむとあつまるので、つぎかれるという。

原文げんぶん

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しょう畜、とおる密雲みつうんあめ自我じが西にし郊。

  • はつきゅうふくみちなに其咎。きち
  • きゅう、牽復。きち
  • 九三くぞう輿こしせつ輹。夫妻ふさい反目はんもく
  • ろくよんゆうまこと惕出。无咎。
  • きゅうゆうまこと攣如。とみ以其となり
  • うえきゅうそくあめそくしょ尚徳なおのりさだ厲。つきいくもち君子くんしせいきょう
履
くつ

くつ(り、lǚ)はろくじゅうよんだい10番目ばんめうちした)がそとうえ)がいぬい構成こうせいされる。通称つうしょうてんさわくつ」。くつは「ふむ」の意味いみであるが、じょでんではくつは「れい」であるとし、ものがあつまるとれいができるため、しょう畜のつぎかれるという。

原文げんぶん

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くつとら咥人。とおる

  • はつきゅうくつ。往无とがめ
  • きゅうくつどう坦坦たんたんかそけじん貞吉さだきち
  • ろくさんすがめのうちんばのうくつくつとら咥人。きょう武人ぶじんため于大くん
  • きゅうよんくつとら。愬愬終吉しゅうきち
  • きゅう、夬履。さだ厲。
  • うえきゅうくつこうさち。其旋元吉もとよし

やすし

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泰
やすし

やすし(たい、tài)はろくじゅうよんだい11番目ばんめうちした)がいぬいそとうえ)がひつじさる構成こうせいされる。通称つうしょうてんやすし」。いちがつはいされる。やすしは「つうじる」の意味いみとされる。じょでんにはむことで安定あんているためくつつぎかれるという。うえかげやわらひつじさるしたごういぬいがあり天地てんちまじわる。安定あんていした姿すがた象徴しょうちょうえきうらないロゴマークとして国内こくない使つかわれている。

原文げんぶん

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やすししょう往大らいきちとおる

  • はつきゅう、抜茅茹。以其彙。せいきち
  • きゅうつつみあらよう馮河、遐遺、ともほろびとくなお于中ぎょう
  • 九三くぞう、无平陂、无往ふく。艱貞无咎。勿恤其孚。于食有福ありふく
  • ろくよん、翩翩。とみ以其となり戒以孚。
  • ろくみかどおついもうと。以祉元吉もとよし
  • うえろくじょうふく于隍。勿用邑告いのちさだしわ
否
いや

いや(ひ、pǐ)はろくじゅうよんだい12番目ばんめうちした)がひつじさるそとうえ)がいぬい構成こうせいされる。通称つうしょう天地てんち」。なながつはいされる。は「ふさがる」の意味いみである。いやおと否定ひてい意味いみではfouのさんこえ閉塞へいそく意味いみではpiのさんこえであるが、日本にっぽんかん字音じおんでは同様どうように「ヒ」である。じょでんにはものつうじるばかりでなくふさがるのでたいつぎかれるという。

原文げんぶん

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いやこれ匪人。不利ふり君子くんしさだだい往小らい

  • はつろく、抜茅茹。以其彙。貞吉さだきちとおる
  • ろくつつめうけたまわ小人こどもきち大人おとなとおる
  • ろくさんつつみ羞。
  • きゅうよんゆういのち无咎。疇離祉。
  • きゅうきゅう大人おとなきち。其亡其亡、つなぎ于苞くわ
  • うえきゅうかたぶけいなさき

同人どうじん

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同人
同人どうじん

同人どうじん(どうじん、tóngrén)はろくじゅうよんだい13番目ばんめうちした)がはなれそとうえ)がいぬい構成こうせいされる。通称つうしょう天火てんか同人どうじん」。同人どうじんは「ひとおなじくす」であり、どう会同かいどう協同きょうどう意味いみである。じょでんにはものふさがるばかりではないのでつぎかれるという。

原文げんぶん

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同人どうじん于野。とおるわたる大川おおかわ君子くんしさだ

  • はつきゅう同人どうじん于門。无咎。
  • ろく同人どうじん于宗。しわ
  • 九三くぞうふくえびす于莽、ます其高りょうさんさい不興ふきょう
  • きゅうよんじょう其墉、どるかつおさむきち
  • きゅう同人どうじんさきごう咷而わらい大師だいしかつしょうぐう
  • うえきゅう同人どうじん于郊。无悔。

だいゆう

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大有
だいゆう

だいゆう(だいゆう、dàyǒu)はろくじゅうよんだい14番目ばんめうちした)が、そとうえ)がいぬいはなれ構成こうせいされる。通称つうしょうてんだいゆう」。だいゆうおおいなる所有しょゆう意味いみであり、じょでんひと協同きょうどうすればものはそこに帰属きぞくするので同人どうじんつぎかれるという。

原文げんぶん

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だいゆうげんとおる

  • はつきゅう、无交がい。匪咎。艱則无咎。
  • きゅうだいくるま以載。ゆう攸往。无咎。
  • 九三くぞう公用こうようとおる于天小人こどもどるかつ
  • きゅうよん、匪其彭。无咎。
  • ろく、厥孚交如。如。きち
  • うえきゅう天祐てんゆうよし不利ふり
謙
けん

けん(けん、qiān)はろくじゅうよんだい15番目ばんめうちした)がうしとらそとうえ)がひつじさる構成こうせいされる。通称つうしょうやまけん」。けん謙遜けんそん意味いみ

原文げんぶん

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けんとおる君子くんし有終ゆうしゅう

  • はつろくけんけんくんようわたる大川おおかわきち
  • ろくけん貞吉さだきち
  • 九三くぞうろうけん君子くんし有終ゆうしゅうきち
  • ろくよん、无不利ふり。撝謙。
  • ろくとみ以其となり利用りようおかせ。无不利ふり
  • うえろくけん利用りようぎょうせい邑国。
豫

(よ、yù)はろくじゅうよんだい16番目ばんめうちした)がひつじさるそとうえ)がふるえ構成こうせいされる。通称つうしょうかみなり」。は「よろこぶ」の意味いみ

原文げんぶん

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けんこうぎょう

  • はつろくきょう
  • ろくかい于石。終日しゅうじつ貞吉さだきち
  • ろくさん、盱豫。悔。おそゆう悔。
  • きゅうよんゆかりだいゆう。勿疑。とも盍簪。
  • ろくさだやましつね不死ふし
  • うえろくめいなりゆう渝、无咎。
随
ずい

ずい(ずい、suí、きゅう字体じたい:ずい)はろくじゅうよんだい17番目ばんめうちした)がふるえそとうえ)が構成こうせいされる。通称つうしょうさわかみなりずい」。ずいは「したがう」の意味いみ

原文げんぶん

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したがえげんとおる利貞としさだ。无咎。

  • はつきゅう官有かんゆう渝、貞吉さだきちだしもん有功ゆうこう
  • ろくつなぎしょうしつ丈夫じょうぶ
  • ろくさんつなぎ丈夫じょうぶしつしょうずいゆうもとめきょさだ
  • きゅうよんずいゆうさだきょうゆうまことざいみち以明、なにとがめ
  • きゅうまこと于嘉。きち
  • うえろくかかわつなぎ、乃従維之。おうようとおる于西やま
蠱

(こ、gǔ)はろくじゅうよんだい18番目ばんめうちした)がたつみそとうえ)がうしとら構成こうせいされる。通称つうしょう山風やまかぜ蠱」。

原文げんぶん

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蠱、げんとおるわたる大川おおかわさきかぶとさんにちこうかぶとさんにち

  • はつろくちち蠱。有子ゆうここう无咎。厲終きち
  • きゅうはは蠱。不可ふかさだ
  • 九三くぞうちち蠱。しょうゆう悔、无大とがめ
  • ろくよんひろしちち蠱。往見しわ
  • ろくちち蠱、ようほまれ
  • うえきゅうこと王侯おうこう高尚こうしょう其事。
臨

(りん、lín)はろくじゅうよんだい19番目ばんめうちした)がそとうえ)がひつじさる構成こうせいされる。通称つうしょうさわ臨」。十二月じゅうにがつはいされる。

原文げんぶん

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臨、げんとおる利貞としさだいたりはちがつゆうきょう

  • はつきゅう、咸臨。貞吉さだきち
  • きゅう、咸臨。よし不利ふり
  • ろくさんあま臨。无攸そくこれ无咎。
  • ろくよんいたり臨。无咎。
  • ろく臨。大君おおきみむべきち
  • うえろくあつし臨。よし无咎。
観
かん

かん(かん、guān、きゅう字体じたい:かん)はろくじゅうよんだい20番目ばんめうちした)がひつじさるそとうえ)がたつみ構成こうせいされる。通称つうしょうふうかん」。はちがつはいされる。

原文げんぶん

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たらい而不こもゆうまこと顒若。

  • はつろくわらわかん小人こども无咎。君子くんししわ
  • ろく、闚観。おんなさだ
  • ろくさんわがなま進退しんたい
  • ろくよんかんこくひかり利用りようまろうど于王。
  • きゅうかんせい君子くんし无咎。
  • うえきゅうかん其生。君子くんし无咎。
噬嗑
噬嗑

噬嗑(ぜいごう、shìkè)はろくじゅうよんだい21番目ばんめうちした)がふるえそとうえ)がはなれ構成こうせいされる。通称つうしょうかみなり噬嗑」。

原文げんぶん

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噬嗑、とおる利用りようごく

  • はつきゅう、屨校めつ趾。无咎。
  • ろく、噬膚めつはな。无咎。
  • ろくさん、噬腊にくぐうどくしょうしわ。无咎。
  • きゅうよん、噬乾胏、とく金矢かなや艱貞。きち
  • ろく、噬乾にくとく黄金おうごんさだ厲。无咎。
  • うえきゅうなんこうめつみみきょう
賁

(ひ、bì)はろくじゅうよんだい22番目ばんめうちした)がはなれそとうえ)がうしとら構成こうせいされる。通称つうしょう山火やまび賁」。

原文げんぶん

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賁、とおるしょうゆう攸往。

  • はつきゅう、賁其趾。しゃしゃ而徒。
  • ろく、賁其須。
  • 九三くぞう、賁如、濡如。えい貞吉さだきち
  • ろくよん、賁如、皤如。白馬はくば翰如。匪寇こん媾。
  • ろく、賁于おかえんたば帛戔戔。しわ終吉しゅうきち
  • うえきゅうしろ賁。无咎。
剥
へず

へず(はく、bō、きゅう字体じたい:剝)はろくじゅうよんだい23番目ばんめうちした)がひつじさるそとうえ)がうしとら構成こうせいされる。通称つうしょう山地さんちへず」。九月くがつはいされる。

原文げんぶん

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へず不利ふりゆう攸往。

  • はつろくへずゆか以足。蔑貞。きょう
  • ろくへずゆか以辨。蔑貞。きょう
  • ろくさんへずこれ。无咎。
  • ろくよんへずゆか以膚。きょう
  • ろくぬきぎょ、以宮じんちょう。无不利ふり
  • うえきゅうせきはてしょく君子くんしとく輿こし小人こどもへずいおり
復
ふく

ふく(ふく、fù)はろくじゅうよんだい24番目ばんめうちした)がふるえそとうえ)がひつじさる構成こうせいされる。通称つうしょう地雷じらいふく」。十一月じゅういちがつはいされる。

じゅんかげひつじさるしたいちあらわれるので時期じき冬至とうじ一陽来復いちようらいふくあらわす。これからの発達はったつ時期じきである。

原文げんぶん

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ふくとおる出入でいり无疾、朋来ほうらい无咎。反復はんぷく其道、ななにち来復らいふくゆう攸往。

  • はつきゅうとおふく。无祇悔。元吉もとよし
  • ろくきゅうふくきち
  • ろくさんふくしき。厲无とがめ
  • ろくよんなかこうどくふく
  • ろくあつしふく。无悔。
  • うえろく、迷復、きょうゆうわざわい眚。ようぎょうおわりゆう大敗たいはい、以其こくくんきょういたりじゅうねんかつせい
无妄
无妄

无妄(むぼう、wúwàng)はろくじゅうよんだい25番目ばんめうちした)がふるえそとうえ)がいぬい構成こうせいされる。通称つうしょうてんかみなり无妄」。

原文げんぶん

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无妄、げんとおる利貞としさだ。其匪ただしゆう眚。不利ふりゆう攸往。

  • はつきゅう、无妄。往吉。
  • ろくたがやせ菑畬、のりゆう攸往。
  • ろくさん、无妄わざわいあるつなぎうし行人こうじん、邑人わざわい
  • きゅうよんさだ。无咎。
  • きゅう、无妄やまし。勿薬有喜うき
  • うえきゅう、无妄。くだりゆう眚。无攸

だい

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大畜
だい

だい(だいちく、dàxù)はろくじゅうよんだい26番目ばんめうちした)がいぬいそとうえ)がうしとら構成こうせいされる。通称つうしょう山天やまてんだい畜」。

原文げんぶん

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だい畜、利貞としさだいえしょくきちわたる大川おおかわ

  • はつきゅうゆう厲。やめ
  • きゅう輿こしせつ輹。
  • 九三くぞうりょう逐。艱貞。にち閑輿まもるゆう攸往。
  • ろくよんわらわうし牿。元吉もとよし
  • ろく、豶豕きばきち
  • うえきゅうなにてん衢。とおる
頤

(い、yí)はろくじゅうよんだい27番目ばんめうちした)がふるえそとうえ)がうしとら構成こうせいされる。通称つうしょうやまかみなり頤」。

原文げんぶん

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頤、貞吉さだきちかん頤自もとめ口実こうじつ

  • はつきゅうしゃしかれいかめわが朶頤。きょう
  • ろく、顛頤、はらいけい于丘頤。せいきょう
  • ろくさんはらい頤。さだきょうじゅうねん勿用。无攸
  • ろくよん、顛頤。きち虎視こし眈眈たんたん、其欲逐逐、无咎。
  • ろくはらいけいきょ貞吉さだきち不可ふかわたる大川おおかわ
  • うえきゅうゆかり頤。厲吉。わたる大川おおかわ

大過たいか

[編集へんしゅう]
大過
大過たいか

大過たいか(たいか、dàguò)はろくじゅうよんだい28番目ばんめうちした)がたつみそとうえ)が構成こうせいされる。通称つうしょうさわふう大過たいか」。

原文げんぶん

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大過たいかむね橈。ゆう攸往。とおる

  • はつろく。藉用白茅ちがや。无咎。
  • きゅう。枯楊せい稊、ろうおっととく其女つま。无不利ふり
  • きゅうさんむね橈。きょう
  • きゅうよんむねたかしきちゆう它吝。
  • きゅう。枯楊せいはな老婦ろうふとく其士おっと。无咎无誉。
  • うえろくわたるめついただききょう。无咎。
坎

(かん、kǎn)はろくじゅうよんだい29番目ばんめ上下じょうげともに構成こうせいされる。通称つうしょう「坎為すい」。もっとも困難こんなん重病じゅうびょう覚悟かくごするうらないだんである。

原文げんぶん

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習坎、ゆうまこと、維心とおるくだりゆうひさし

  • はつろく、習坎、にゅう于坎窞。きょう
  • きゅう、坎有けわしもとめしょうとく
  • ろくさんこれ坎坎。けん且枕。にゅう于坎窞。勿用。
  • ろくよんたるしゅ簋貮、ようかんおさめやく牖。おわり无咎。
  • きゅう、坎不みつる。祇既ひらめ、无咎。
  • うえろくつなぎよう徽纆、寘于くさむらとげさんさいとくきょう

はなれ

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離
はなれ

はなれ(り、lí)はろくじゅうよんだい30番目ばんめ上下じょうげともにはなれ構成こうせいされる。通称つうしょうはなれため」。

原文げんぶん

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はなれ利貞としさだとおる。畜牝うしきち

  • はつきゅうくつ錯然。敬之たかゆき无咎。
  • ろくはなれ元吉もとよし
  • 九三くぞうにち昃之はなれかん而歌、のりだい耋之嗟。きょう
  • きゅうよん突如とつじょ其来如。焚如。如、棄如。
  • ろく涕沱わか。戚嗟わかきち
  • うえきゅうおうよう出征しゅっせいゆうよしみおりくび匪其みにく、无咎。

関連かんれん項目こうもく

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