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呼出よびだしおん

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

呼出よびだしおん(よびだしおん)[1][ちゅう 1]またはリングバックトーンringback tone, RBT)とは、電話でんわけたさい相手あいてしているときに電話でんわ交換こうかんからはつよびがわおくられる聴音ちょうおんである。

概要がいよう

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呼出よびだしおんっているということは、よびがわ電話機でんわき着信ちゃくしんおんらしていることを保障ほしょうするものである。呼出よびだしおん着信ちゃくしんおんかならずしも同期どうきはしていない。

アナログもう時代じだいには、呼出よびだしおん着信ちゃくしんがわ電話でんわ交換こうかん生成せいせいされ帯域たいいきない英語えいごばんはつよびがわ電話機でんわきおくられていた。そのため、発信はっしんしゃ呼出よびだしおん音質おんしつ信号しんごう品質ひんしつることができた。

共通きょうつうせん信号しんごうNo.7などでは信号しんごう制御せいぎょ帯域たいいきがいおこなわれる。この場合ばあい着信ちゃくしんがわ電話でんわ交換こうかんから発信はっしんがわ電話でんわ交換こうかんへ「ちゅう」という信号しんごうおくられ、発信はっしんがわ電話でんわ交換こうかん呼出よびだしおん生成せいせいする。

ただし、メロディコールなど、着信ちゃくしんがわ設定せっていにより通常つうじょうとはことなる呼出よびだしおん使用しようする場合ばあいは、着信ちゃくしんがわ電話でんわ交換こうかん呼出よびだしおん生成せいせいする場合ばあいもある。

くにによるちが

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自国じこく以外いがい呼出よびだしおんは、国際こくさい電話でんわ発信はっしん確認かくにんできる。

イギリス・アイルランド・イギリス連邦れんぽう

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イギリスアイルランドオーストラリアニュージーランドおよびイギリス連邦れんぽうおおくのくにでは、0.4びょうオン、0.2びょうオフのかえしである。トーンは400Hzへるつと450Hzへるつ正弦せいげんかさねている。

韓国かんこくきたアメリカ

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きたアメリカでは、標準ひょうじゅん呼出よびだしおんは2びょうオン、4びょうオフのかえしである。トーンは440Hzへるつと480Hzへるつおとかさねている[2]韓国かんこくではきたアメリカと同様どうようのトーンを使用しようしているが、1びょうオン、2びょうオフのかえしである。

ヨーロッパ

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おおくのヨーロッパのくにでは欧州おうしゅう電気でんき通信つうしん標準ひょうじゅん機構きこう(ETSI)の勧告かんこくしたがったトーンを使用しようしている。それらのおおくは425Hzへるつで、一般いっぱんてきなパターンは1びょうオン、3 - 5びょうオフのかえしである。

日本にっぽん

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日本にっぽんでは、呼出よびだしおんは1びょうオン、2びょうオフのかえしで、トーンは400Hzへるつに15 - 20Hzへるつ変調へんちょうをかける[1]ことが事業じぎょうよう電気でんき通信つうしん設備せつび規則きそく昭和しょうわ60ねん郵政省ゆうせいしょうれいだい30ごうだい33じょうにてさだめられている。一方いっぽうで、これら規則きそく制定せいていされる以前いぜん呼出よびだしおんについては現在げんざいとやや音程おんていたかめになっている[ちゅう 2]

一部いちぶ通信つうしん事業じぎょうしゃは、通常つうじょう呼出よびだしおんまえに、識別しきべつおんガイダンストーキー送出おくりだしている[3]たとえば、ソフトバンクでは、着信ちゃくしんがわ携帯けいたい電話でんわIP電話でんわ回線かいせんが、自社じしゃ無料むりょう通話つうわサービスの対象たいしょうであることを識別しきべつできるように、ソフトバンクおん・ワイモバイルおんきゅう:EMOBILEし・ウィルコムおん)を識別しきべつおんとして送出おくりだしている[4]。KDDIでは、au携帯けいたい電話でんわ端末たんまつのページングちゅう無音むおんけるために識別しきべつおん付加ふかしている[3]。またNTTコミュニケーションズのIP電話でんわ050plusでは、着信ちゃくしんがわ回線かいせんがIP電話でんわであることを識別しきべつできるように、「050plusへおつなぎします」というガイダンストーキーが送出おくりだされている。

みぎにある「日本にっぽん呼出よびだしおんれい」では、通常つうじょう呼出よびだしおんまえ識別しきべつおんはいっている。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 呼出よびだしおん」という表記ひょうき事業じぎょうよう電気でんき通信つうしん設備せつび規則きそくしたがった。に「おん」「呼出よびだおん」とも表記ひょうきされる。
  2. ^ たとえば、二・二六事件ににろくじけんでは捜査そうさ対象たいしょうとなった将校しょうこうらの電話でんわ傍受ぼうじゅ盗聴とうちょうされているが、そのさい鳴動めいどうしている呼出よびだしおん現在げんざいのものとはことなっている。

出典しゅってん

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  1. ^ a b 電話でんわサービスのインタフェース だい4.0はん”. NTT東日本ひがしにっぽん. 2016ねん8がつ8にち閲覧えつらん
  2. ^ International Telephone Ring-Back Signaling Reference”. lonestar.org. 2016ねん8がつ9にち閲覧えつらん
  3. ^ a b 識別しきべつおん検討けんとうワーキンググループ「識別しきべつおん検討けんとうWG活動かつどう報告ほうこく」、電気でんき通信つうしんサービス向上こうじょう推進すいしん協議きょうぎかい、2014ねん3がつ14にち
  4. ^ おんでソフトバンク携帯けいたい電話でんわ判別はんべつできる「ソフトバンクおん」サービスを開始かいし』(プレスリリース)ソフトバンクモバイル株式会社かぶしきがいしゃ、2007ねん6がつ14にちhttps://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2007/20070614_02/2020ねん7がつ9にち閲覧えつらん 
  • Mark Gregorek et al.(U.S. patent 5,321,740) Neil Sleevi(U.S. patent 4,811,382)
  • Karl Seelig et al.(U.S. patents 7,006,608 and 7,227,929)