和田わだ一次かずつぐ

和田わだ一次かずつぐ

和田わだ 一次かずつぐ（わだ かずつぐ、1884年ねん（明治めいじ17年ねん）5月27日にち - 1949年ねん（昭和しょうわ24年ねん）3月19日にち）は、宮崎みやざき市長しちょう。判事はんじ。

経歴けいれき

宮崎みやざき県けん宮崎みやざき郡ぐん清武きよたけ町まち（現在げんざいの宮崎みやざき市し）に吉田よしだ格かく太郎たろうの二男じなんとして生うまれ、和田わだ重明しげあきの養子ようしとなった。1911年ねん（明治めいじ44年ねん）に東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく法科ほうか大学だいがく法律ほうりつ科かを卒業そつぎょうし、司法官しほうかん試補しほとなった。1913年ねん（大正たいしょう2年ねん）、判事はんじとなり、水戸みと区く裁判所さいばんしょ判事はんじ、水戸みと地方裁判所ちほうさいばんしょ判事はんじ、東京とうきょう地方裁判所ちほうさいばんしょ判事はんじを歴任れきにんした。

1917年ねん（大正たいしょう6年ねん）、台湾たいわん総督そうとく府ふ法ほう院いん判官ほうがんとなり、台北たいぺい地方ちほう法ほう院いん判官ほうがん、覆審ふくしん法ほう院いん判官ほうがん、高等法院こうとうほういん覆審ふくしん部ぶ判官ほうがんを歴任れきにんした。1920年ねん（大正たいしょう9年ねん）、台湾たいわん総督そうとく府ふ事務じむ官かんに転てんじ、法務ほうむ部ぶ民みん刑けい課長かちょう・監獄かんごく課長かちょう、法務ほうむ部ぶ長ちょう、総督そうとく官房かんぼう文書ぶんしょ課長かちょう・調査ちょうさ課長かちょう、台湾たいわん総督そうとく秘書官ひしょかんを務つとめた。

1929年ねん（昭和しょうわ4年ねん）、再ふたたび判事はんじとなり、広島ひろしま控訴こうそ院いん部長ぶちょう、函館はこだて地方裁判所ちほうさいばんしょ長ちょう、札幌さっぽろ地方裁判所ちほうさいばんしょ長ちょう、長野ながの地方裁判所ちほうさいばんしょ長ちょう、福岡ふくおか地方裁判所ちほうさいばんしょ長なが、神戸こうべ地方裁判所ちほうさいばんしょ長なが、大審院だいしんいん部長ぶちょうを歴任れきにんした。

退官たいかん後ごの1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）、宮崎みやざき市長しちょうに就任しゅうにんしたが、間まもなく退任たいにん。その後ご、公職こうしょく追放ついほうとなった。追放ついほう中ちゅうの1949年ねん（昭和しょうわ24年ねん）に死去しきょした。

参考さんこう文献ぶんけん

• 大だい日本にっぽん法曹ほうそう大観たいかん編纂へんさん会かい『大だい日本にっぽん法曹ほうそう大観たいかん』国民こくみん社しゃ、1936年ねん。 
• 人事じんじ興信所こうしんじょ編へん『人事じんじ興信録こうしんろく 第だい14版はん（下した）』人事じんじ興信所こうしんじょ、1943年ねん。 
• 『日本にっぽんの歴代れきだい市長しちょう 第だい3巻かん』歴代れきだい知事ちじ編纂へんさん会かい、1985年ねん。