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唾壺(だこ)は、もとは唾液や喀痰を吐き入れるための容器であったが、のちに実用性は失ったという。
『和名抄』では、澡浴具の中に記されているが、平安時代には室内装飾の具のひとつであったらしい。白銀製で、二階棚の下段、右側に置かれるのが例であった。
深さ2寸、口径1寸4分、尻高3分の壺の上に、「唾壺羽」という深さ1寸5分、口径9寸5分の容器を載せたものである。
長さ1尺1寸、幅1尺の、蓋のような台の上に置かれた。
『延喜式』には、「銀唾壺一口、口径八寸五分」とある。
- 唾吐き - 結核についての研究があいまいであった時代には、公共の場所に痰壺を設置するよう定められた。のちに法律は撤回され唾吐きは禁止された。痰壺も撤去された。
- 感染経路 - 唾液により接触感染・飛沫感染などを引き起こす。