多た民族みんぞく国家こっか

多た民族みんぞく国家こっか（たみんぞくこっか）とは、ある国家こっかの滞在たいざい人口じんこうにおいて、最多さいた民族みんぞく以外いがいの他た民族みんぞく合計ごうけいが5%以上いじょうを占しめる国くに。アメリカやオーストラリア、中国ちゅうごく、ロシアがその代表だいひょう例れいである。多た人種じんしゅ・多た文化ぶんか国家こっかとも言いわれる。逆ぎゃくに、ある国家こっか内ないの最多さいた民族みんぞくだけで滞在たいざい人口じんこうの95%以上いじょうの場合ばあいは単一たんいつ民族みんぞく国家こっかに区分くぶんされる。

旧来きゅうらい国民こくみんとのアイデンティティ衝突しょうとつ問題もんだい

2023年ねんのドイツでは外国がいこくルーツのドイツ在住ざいじゅう者しゃの価値かち観かん・アイデンティティと、従来じゅうらいのドイツ人じんの持もつ国家こっかアイデンティティとの衝突しょうとつが問題もんだいになっている。移民いみん者しゃが増ふえたことで旧来きゅうらいのドイツ人じんと同おなじ過去かこ認識にんしきや価値かち観かんを共有きょうゆうしない「ドイツ人じん」の割合わりあいが多おおくなった。2023年ねん時点じてんのドイツ人口じんこうの約やく28％を移民いみん出身しゅっしん者しゃが占しめている。そのため、ドイツの日刊にっかん紙し「ターゲスシュピーゲル」は「パレスチナ人じん、ベトナム人じん、トルコ人じんなどドイツ移民いみん者しゃらがドイツの歴史れきしに同おなじ態度たいどを持もつことを期待きたいするのは非ひ現実げんじつ的てき」と報道ほうどうした。韓国かんこくは2024年ねん初頭しょとうに韓国かんこく在住ざいじゅう外国がいこく人じんの割合わりあいが5％を超こえることで、経済けいざい協力きょうりょく開発かいはつ機構きこう（OECD）基準きじゅんでアジア初はつの「多た人種じんしゅ・多た文化ぶんか国家こっか」になる予定よていである。そのため、韓国かんこくの保守ほしゅ系けい新聞しんぶんである朝鮮日報ちょうせんにっぽうは、移民いみんや難民なんみんの時代じだいにおける国家こっかアイデンティティー確立かくりつが難むずかしいと評ひょうした。

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