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だい時計とけい

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戸田とだ競艇きょうていじょうだい時計とけい

だい時計とけい(おおどけい)とは、たかとうなどにはめこまれた時計とけい。または競艇きょうていじょうおよびオートレースじょう設置せっちされている巨大きょだい時計とけい通称つうしょう

競艇きょうていだい時計とけい

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競艇きょうていじょうだい時計とけい正式せいしき名称めいしょうは「発走はっそう信号しんごうよう時計とけい」としょう[1]直径ちょっけい3メートル、商用しょうよう電源でんげん動作どうさする。また、内部ないぶには空調くうちょう設備せつび完備かんびされ、常用じょうようバッテリー電源でんげんそなえている。だい時計とけいおおきさやはりながさ、さらに文字もじばん数字すうじおおきさにいたるまでモーターボート競走きょうそう水上すいじょう施設しせつ統一とういつ基準きじゅんによってさだめられている[2]

だい時計とけいが12しめすときが競走きょうそう(レース)のスタートとなる。これよりもはやくスタートすればフライング(「F」と記述きじゅつされる)となり、ぎゃくに1びょう以上いじょうおくれてのスタートは「出遅でおくれ」(「L」と記述きじゅつされる)となり、ともにかちぶね投票とうひょうけんふねけん返還へんかん対象たいしょうとなる。これは、フライングや出遅でおくれのていは「出走しゅっそうしていない」とみなされるためで、これにたいして正常せいじょうなスタート事故じこによる失格しっかくふねけん対象たいしょうになる。

だい時計とけい白色はくしょくはり短針たんしん)と、オレンジしょく黄色おうしょく)のはり長針ちょうしん)の2種類しゅるいからっており、レース開始かいし2ふんまえからだい時計とけい上部じょうぶにあるタイムデスクとうが2点灯てんとうする。白色はくしょくはり60秒針びょうしん、オレンジしょく黄色おうしょく)のはり12秒針びょうしんとそれぞればれている。タイムデスクとう点灯てんとう1ふん消灯しょうとうすると白色はくしょくの60秒針びょうしんうごはじめ、1間隔かんかくを5びょうかけてうごく。ただし、だい時計とけい左上ひだりうえ1/4はバックボード(遮蔽しゃへいばん)が2じゅう構造こうぞうになっており、60秒針びょうしんはそこにかくれるため、実質じっしつ60秒針びょうしんえるのは45秒間びょうかん、そこまでの3/4回転かいてんである[1]だい時計とけいしるされている12秒針びょうしんよう「10」の数字すうじのところにときはスタート50びょうまえ、「5」のところにときは25びょうまえである。

白色はくしょくはりがオレンジしょく黄色おうしょく)のはりがあるところ(一般いっぱんてき時計とけいでいうと45ふんのところ)までとき白色はくしょくはり遮蔽しゃへいばんなかかくれ、今度こんどはオレンジしょく黄色おうしょく)のはり作動さどうし、1間隔かんかくを1びょう、スタートタイミングまでの15びょうで1しゅうと1/4回転かいてんする。だい時計とけいしるされている「10」の数字すうじところに12秒針びょうしんときはスタート10びょうまえおなじく「5」のところにときは5びょうまえとなる。スタート15びょうまえになったとき、(オレンジしょくはりうごはじめたとき)スタートがちかいことを選手せんしゅらせるために、だい時計とけいしたにあるシグナル(白色はくしょく青色あおいろ)が点滅てんめつはじめる。多摩川競艇場たまがわきょうていじょうではスタートの4びょうまえ、2びょうまえ、1びょうまえ、スタート時報じほうおとり、常滑競艇とこなめきょうていじょうではスタートの10びょうまえと5びょうまえからスタート1びょうまで1びょうきざみでブザーがる。。また下関競艇場しものせききょうていじょうでは60秒針びょうしんかく遮蔽しゃへいばんがなく、スタート15びょうまえ以降いこうも60秒針びょうしんることができる。

このだい時計とけいには予備よび時計とけいばん裏側うらがわ用意よういされており、万一まんいち故障こしょうには時計とけい反転はんてんさせてレースの開催かいさい続行ぞっこうする[1]。なお、濃霧のうむ集中しゅうちゅう豪雨ごううなど気象きしょう条件じょうけんいちじるしい悪化あっかや、だい時計とけい設置せっち場所ばしょ破損はそんするなどして選手せんしゅ位置いちからだい時計とけい視認しにんすることが困難こんなんとなった場合ばあいや、だい時計とけい故障こしょう両面りょうめんども動作どうさしなくなった場合ばあいなどは、レースのスタートが不可能ふかのうとしてレース開催かいさい中止ちゅうし措置そちがとられる。2021ねん6がつには平和へいわとう競艇きょうていじょうにおいてだい時計とけい昇降しょうこう装置そうち故障こしょうし、短期間たんきかんでの復旧ふっきゅう見込みこめないため開催かいさい自体じたいりになったれいがある[3]

このだい時計とけいをモチーフにした目覚めざまし時計とけい競艇きょうていグッズとして販売はんばいされていた時期じきがある[4]。ただしこの目覚めざまし時計とけいはり配色はいしょく短針たんしんがオレンジ・長針ちょうしんしろと、本来ほんらいだい時計とけい配色はいしょくとはぎゃくになっていた。

オートレースのだい時計とけい

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オートレースだい時計とけいは、まさしくは発走はっそう合図あいずという。1989ねん導入どうにゅうされた。1回転かいてん10びょう時計とけい盤面ばんめんで、はりひだり半面はんめんのみを使用しようする。

スタートラインに競走きょうそうしゃ静止せいしさせ、発走はっそうファンファーレ時計とけい上部じょうぶ時計とけい右側みぎがわ青色あおいろランプが5点灯てんとう青色あおいろランプが10びょうまえから1つずつ消灯しょうとうし、すべ消灯しょうとうするとオレンジしょくはりが5秒間びょうかんはん回転かいてんし、真上まうえすタイミングでだい時計とけい盤面ばんめん白黒しろくろのチェック模様もよう点灯てんとう競走きょうそう(レース)のスタートとなる。なお、時計とけい盤上ばんじょうがわ黄色おうしょくランプはエンジン始動しどう指示しじようである。

スタートはセンサーで機械きかいてき判定はんていされており、これよりもはやくスタートした競走きょうそうしゃがあるとセンサーが判定はんていした場合ばあい盤面ばんめんのチェック模様もよう点灯てんとうせず、時計とけい左側ひだりがわの5赤色あかいろランプが点滅てんめつフライングとなり、スタートのやりなおしとなる。なお、この赤色あかいろランプはアクシデントによるレース中止ちゅうし競走きょうそう不成立ふせいりつ)のさいにも点滅てんめつさせ、走路そうろ審判しんぱんいん赤旗あかはた掲示けいじとも選手せんしゅ競走きょうそう中止ちゅうし安全あんぜん確保かくほため減速げんそく指示しじする。

なお、だい時計とけい導入どうにゅう以前いぜん昭和しょうわ時代じだいには発走はっそう係員かかりいんによる手旗てばた方式ほうしきでの発走はっそうおこなわれていた(具体ぐたいてきはた使つかかた時代じだいやレースじょうごと差異さいがあるが、基本きほんてきはたろしたタイミングで発走はっそう合図あいずっていた)。現在げんざいでもだい時計とけい故障こしょう動作どうさ不良ふりょうなどの事態じたい発生はっせいしたときには、代替だいたい手段しゅだんとしてかつての手旗てばた方式ほうしきによる発走はっそうおこなわれることがある。2022ねん時点じてんでの手順てじゅん以下いかとおりである[5]

  1. 合図あいずいん左手ひだりて黄色きいろはた右手みぎてしろはたつ。
  2. 右手みぎてしたにした状態じょうたいで、10びょうまえ黄色きいろはたひだり水平すいへいひらいて掲示けいじする。
  3. 6びょうまえ時点じてん左手ひだりてろす。
  4. 5びょうまえから右手みぎて白旗はっきを、しぼった状態じょうたいで1びょうまえ時点じてん頭上ずじょうになるように半円はんえんじょうひとしそくげていき、
  5. 1びょうまえのタイミングで頭上ずじょう一旦いったんって静止せいしさせ、
  6. 0びょうのタイミングでしぼった状態じょうたい解除かいじょしてしたろす。
なお、合図あいずいんはフライング判定はんてい装置そうちとの齟齬そごけるため、フライング判定はんてい装置そうちからるシグナルおんをイヤホンでいているとされる。

脚注きゃくちゅう

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