天谷あまや虎之助とらのすけ

天谷あまや 虎之助とらのすけ（あまがい とらのすけ、1889年ねん2月がつ17日にち - 1977年ねん3月6日にち）は、内務ないむ官僚かんりょう。第だい6・7代だい茨城いばらき県けん土浦つちうら市長しちょう。

経歴けいれき

茨城いばらき県けん出身しゅっしん。茨城いばらき県立けんりつ土浦つちうら中学校ちゅうがっこう、第だい二に高等こうとう学校がっこうを経へて、1913年ねん（大正たいしょう2年ねん）、東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく法科ほうか大学だいがく政治せいじ科かを卒業そつぎょうした。高等こうとう文官ぶんかん試験しけんに合格ごうかくし、愛媛えひめ県けん属ぞく、同どう警視けいし、同どう周桑しゅうそう郡ぐん長ちょう、同どう理事りじ官かん、宮崎みやざき県けん理事りじ官かん、福岡ふくおか県けん理事りじ官かん、福島ふくしま県けん警察けいさつ部長ぶちょう、岡山おかやま県けん警察けいさつ部長ぶちょう、愛知あいち県けん警察けいさつ部長ぶちょう、京都きょうと府ふ警察けいさつ部長ぶちょう、秋田あきた県けん内務ないむ部長ぶちょう、群馬ぐんま県けん内務ないむ部長ぶちょう、福井ふくい県けん内務ないむ部長ぶちょうを歴任れきにんし、勅みことのり任官にんかん待遇たいぐうとなった。1932年ねん（昭和しょうわ7年ねん）、退官たいかん。

その後ご、高松宮たかまつのみや家いえ嘱託しょくたく、大正大学たいしょうだいがく講師こうしを務つとめた。

戦後せんごは茨城いばらき県けん監査かんさ委員いいんを務つとめ、1951年ねん（昭和しょうわ26年ねん）、土浦つちうら市長しちょうに初はつ当選とうせんし1959年ねん（昭和しょうわ34年ねん）まで2期き務つとめた。

その後ご、1977年ねん（昭和しょうわ52年ねん）まで土浦つちうら信用金庫しんようきんこ（現在げんざいの水戸みと信用金庫しんようきんこ）理事りじ長ちょうを務つとめた。1977年ねん、土浦つちうら市しの病院びょういんで死去しきょ。

ウシ・トラ合戦かっせん

昭和しょうわ26年ねん4月がつ28日にち執行しっこうの統一とういつ地方ちほう選挙せんきょに同時どうじに立候補りっこうほしたのが、天谷あまや丑之助うしのすけである。両者りょうしゃとも市内しない木田余きだまりの出身しゅっしんで、奇くしくも名前なまえが一いち字じ違ちがい、誕生たんじょう日びも一いち日にち違ちがいであった。選挙せんきょは全国ぜんこく紙しにも取とり上あげられ、県南けんなんの中心ちゅうしん都市としの選挙せんきょは話題わだいをさらった。立会たちあい演説えんぜつ会かいでは壇上だんじょうに上あがれないほどの大盛おおもり況きょうであったが、市し医師いし会かい等ひとしの運動うんどうが奏功そうこうし虎之助とらのすけが初はつ当選とうせんした。4年ねん後ごに両者りょうしゃは再ふたたび市長しちょう選挙せんきょに立候補りっこうほし、大だい激戦げきせんの末すえに連続れんぞく当選とうせんを果はたした。更さらに4年ねん後ごには両者りょうしゃのみが出馬しゅつばし文字通もじどおり一騎打いっきうちの様相ようそうを呈ていしたが、丑之助うしのすけが雪辱せつじょくを果はたし2度目どめの当選とうせんを決きめた。青年せいねん時代じだいから政治せいじを志こころざし、豪放磊落ごうほうらいらくの丑うしに対たいし、東大とうだいから官僚かんりょうを務つとめ実務じつむ型がたの虎とらとは、政治せいじ手法しゅほうも異ことなり議会ぎかいも巻まき込こみ、数すう十じゅう年ねんに亘わたり市政しせいを二分にぶんした。

編へん書しょ

• 『現代げんだい農村のうそんの傑出けっしゅつ人物じんぶつ』（集あつまり文ぶん堂どう、1942年ねん）

参考さんこう文献ぶんけん

• 校友こうゆう調査ちょうさ会かい編へん『帝国ていこく大学だいがく出身しゅっしん名鑑めいかん』校友こうゆう調査ちょうさ会かい、1932年ねん。 
• 『日本にっぽんの歴代れきだい市長しちょう 第だい1巻かん』歴代れきだい知事ちじ編纂へんさん会かい、1983年ねん。