安達あだち晟あきら

安達あだち 晟あきら（あだち あきら、1939年ねん5月3日にち - 2020年ねん7月がつ25日にち）は、北海道ほっかいどう余市よいち町まち出身しゅっしんの元もとノルディックスキー（スキージャンプ）選手せんしゅ、スキー指導しどう者しゃ、スキージャンプ審判しんぱん員いん。

経歴けいれき・人物じんぶつ

北海道ほっかいどう余市よいち町まち大川おおかわ町まち出身しゅっしん。北海道ほっかいどう余市よいち高等こうとう学校がっこうではスキー部ぶに所属しょぞく。在学ざいがく中ちゅう、ジャンプ競技きょうぎでは、2年生ねんせい時じに全ぜん道みちスキー大会たいかい純じゅんジャンプ2位い、全国ぜんこく高等こうとう学校がっこうスキー大会たいかい2位い、3年生ねんせい時じに全国ぜんこく高等こうとう学校がっこうスキー大会たいかい2位いの成績せいせきを残のこす。

1958年ねん（昭和しょうわ33年ねん）、札幌さっぽろ鉄道てつどう管理かんり局きょく（国鉄こくてつ北海道ほっかいどう支社ししゃ、現在げんざいの北海道旅客鉄道ほっかいどうりょかくてつどう鉄道てつどう事業じぎょう本部ほんぶに相当そうとう）に入社にゅうしゃ。札幌さっぽろ鉄道てつどう管理かんり局きょくスキー部ぶに入部にゅうぶした。当時とうじの札さつ鉄てつスキー部ぶは、純じゅんジャンプに秋葉あきば信夫しのぶ、大内おおうち誠一せいいち、 距離きょり競技きょうぎでは工藤くどう誠二せいじ、谷口たにぐち明あきら見み（ノルディック複合のるでぃっくふくごう、オリンピック3回かい出場しゅつじょう）らの有力ゆうりょく選手せんしゅを擁ようしていた。その中なかで安達あだちは1961年ねんのHBC杯はいを制覇せいはするなど好こう成績せいせきを残のこし、1964年ねんインスブルックオリンピックの有力ゆうりょく候補こうほとみなされた。1964年ねん1月がつ、大倉山おおくらやまジャンプ競技きょうぎ場じょうで実施じっしされたオリンピック代表だいひょう選考せんこう会かいは6日にち連続れんぞくの競技きょうぎ会かい、記録きろく会かいだったが、1日にち目めから好調こうちょうで、2位い、3位い、5位い、4位いと安定あんていしたジャンプを見みせた。吉沢よしざわ広司こうじ、佐藤さとう耕一こういち、菊池きくち定夫さだお、笠りゅう谷たに昌生まさおらを脅おびやかす上位じょうい入賞にゅうしょうで、最終さいしゅう日び前夜ぜんや時点じてんで選考せんこう委員いいんから派遣はけん選手せんしゅ内定ないていをい渡いわたされていた。しかし最終さいしゅう日び、1本ほん目め93メートルとし迎むかえた2本ほん目めサッツのタイミングが遅おくれ大おおきく転倒てんとうし全治ぜんち1週間しゅうかんの脳震盪のうしんとう、目覚めざめた時ときは同日どうじつ夜半やはん10時じ過すぎ病院びょういんのベットの上うえであった。代表だいひょう選手せんしゅは次つぎの日ひから猪苗代いなわしろ町まちでの合宿がっしゅく、5日にち後ごにはインスブルック出発しゅっぱつといった日程にっていであったため、ドクターストップにより代表だいひょうから外はずれる。

1965年ねん（昭和しょうわ40年ねん）、ソビエト連邦れんぽうサハリン州しゅうスキー連盟れんめいの招まねきにより日本にっぽんスキー選手せんしゅ団だんの一員いちいんとしてユジノサハリンスク（旧きゅう・豊原とよはら市し）へ招待しょうたいされ、スキー親善しんぜん大会たいかいに参加さんかした。樺太からふとが日本にっぽんの施政しせい下かにあった太平洋戦争たいへいようせんそう前まえ、北海道ほっかいどうとのスキー交流こうりゅうは盛さかんにおこなわれたが、ソビエト連邦れんぽう施政しせい下かのサハリン州しゅうとなった戦後せんごに日本人にっぽんじんスキー選手せんしゅが同どう州しゅうに立たち入いるのは初はじめてであった。

1969年ねん（昭和しょうわ44年ねん）に現役げんえきを引退いんたい。1972年ねん札幌さっぽろオリンピックに向むけて、大倉山おおくらやまジャンプ競技きょうぎ場じょうの90メートル級きゅう（現げん・ラージヒル）および宮みやの森もりジャンプ競技きょうぎ場じょうの70メートル級きゅう（現げん・ノーマルヒル）ジャンプ台だいを、それぞれ1970年ねんと1968年ねんに国際こくさいスキー連盟れんめい(FIS)基準きじゅんに基もとづいた設計せっけいで新設しんせつすることになった際さいに、安達あだちはジャンプ台だいのテスト処女しょじょ飛行ひこう者しゃを務つとめた。

引退いんたい後ごはコーチ、国鉄こくてつ北海道ほっかいどうスキー部ぶ監督かんとく、札幌さっぽろオリンピック競技きょうぎ役員やくいん、札幌さっぽろスキー連盟れんめい/北海道ほっかいどうスキー連盟れんめい理事りじ（1976年ねん - 1998年ねん）、全ぜん国鉄こくてつ/JRスキー連盟れんめい理事りじ/専務せんむ理事りじ長ちょう/顧問こもんを歴任れきにんした。また、1981年ねんにFISのスキージャンプ飛型ひけい審判しんぱん員いんライセンス（国際こくさいスキー連盟れんめいが認みとめるオリンピックを含ふくむ国際こくさいスキージャンプ競技きょうぎ会かい飛型ひけい審判しんぱん員いん）を取得しゅとく。当時とうじこのライセンスを保持ほじしていた日本人にっぽんじんはほかに8人にんだけであった。

国鉄こくてつ分割ぶんかつ民営みんえい化か後こうは、北海道旅客鉄道ほっかいどうりょかくてつどう札幌さっぽろ駅えき助役じょやくを経へて、1997年ねん（平成へいせい9年ねん）に退職たいしょく。

2020年ねん（令れい和わ2年ねん）、上うえ行こう結腸けっちょう癌がんのため、札幌さっぽろ市内しないの病院びょういんで死去しきょ（満まん81歳さい没ぼつ）。

主おもな優勝ゆうしょう歴れき

• HBCカップジャンプ競技きょうぎ会かい：1961年ねん
• 雪印ゆきじるしメグミルク杯はい全日本ぜんにほんジャンプ大会たいかい:1964年ねん、1965年ねん
• 全ぜん国鉄こくてつスキー大会たいかい：1959年ねん - 1970年ねん（10回かい）