宮本みやもと三平さんぺい

宮本みやもと 三平さんぺい（みやもと さんぺい、生なま没年ぼつねん不ふ詳しょう）は明治めいじ時代じだいの洋画ようが家か、石版せきばん画家がか。

来歴らいれき

川上かわかみ冬崖とうがいの門人もんじん。東京とうきょうの人ひと。文久ぶんきゅう2年ねん、川上かわかみ冬崖とうがいのもと、洋書ようしょ調ちょう所しょにおいて絵図えず調ちょう役やくを務つとめた。明治めいじ期き、「大だい日本にっぽん国産こくさん童蒙どうもう一覧いちらん」など物産ぶっさん関係かんけいの版画はんがの版下はんした絵えを描えがいたほか、文部省もんぶしょうの印行いんこうによって明治めいじ11年ねん（1878年ねん）から明治めいじ12年ねん（1879年ねん）にかけて刊行かんこうした『小学しょうがく普通ふつう画が学がく本ほん』20冊さつや明治めいじ12年ねん刊行かんこうの『鉛筆えんぴつ画が手本てほん』、『改正かいせい小学しょうがく画が本ほん』などを残のこしている。また、自画じが版行はんこうによる石版せきばん画がを描えがいている。「大だい日本にっぽん国産こくさん童蒙どうもう一覧いちらん」では三平さんぺいは養蚕ようさん手引てびき草くさを描えがいている。

作品さくひん

• 「養蚕ようさん手てびき草くさ 桑くわと蚕蛾かいこがの図ず」 明治めいじ5年ねん（1872年ねん）
• 「養蚕ようさん手てびき草くさ 蚕種さんしゅから絹布けんぷまでの図ず」　明治めいじ5年ねん（1872年ねん）
• 「大だい日本にっぽん国産こくさん童蒙どうもう一覧いちらん」　横よこ判ばん　揃そろい物ぶつ　明治めいじ5年ねんから明治めいじ9年ねん（1876年ねん）　溝口みぞぐち月耕げっこう、狩野かの良信よしのぶ、中島なかじま仰山ぎょうさんと合作がっさく

関連かんれん項目こうもく

• 石版せきばん画が

参考さんこう文献ぶんけん

• 日本にっぽん浮世絵うきよえ協会きょうかい編へん　『原色げんしょく浮世絵うきよえ大だい百科ひゃっか事典じてん』第だい2巻かん　大修館書店たいしゅうかんしょてん、1982年ねん
• 吉田よしだ漱　『浮世絵うきよえの基礎きそ知識ちしき』　雄山閣ゆうざんかく、1987年ねん