少年しょうねんと自転車じてんしゃ

少年しょうねんと自転車じてんしゃ
Le gamin au vélo
第だい64回かいカンヌ国際映画祭かんぬこくさいえいがさい（2011年ねん）
監督かんとく	ジャン＝ピエール・ダルデンヌ リュック・ダルデンヌ
脚本きゃくほん	ジャン＝ピエール・ダルデンヌ リュック・ダルデンヌ
製作せいさく	ジャン＝ピエール・ダルデンヌ リュック・ダルデンヌ ドゥニ・フロイド
製作せいさく総そう指揮しき	デルフィーヌ・トムソン
出演しゅつえん者しゃ	トマ・ドレ セシル・ドゥ・フランス
撮影さつえい	アラン・マルコァン
編集へんしゅう	マリー＝エレーヌ・ドゾ
製作せいさく会社かいしゃ	Les Films du Fleuve 他ほか
配給はいきゅう	Cinéart Diaphana Films Lucky Red Distribuzione ビターズ・エンド
公開こうかい	2011年ねん5月がつ18日にち 2012年ねん3月がつ31日にち
上映じょうえい時間じかん	87分ふん
製作せいさく国こく	ベルギー フランス イタリア
言語げんご	フランス語ふらんすご
興行こうぎょう収入しゅうにゅう	$5,176,423

『少年しょうねんと自転車じてんしゃ』（しょうねんとじてんしゃ、Le gamin au vélo）は2011年ねんのベルギー・フランス・イタリア合作がっさくのドラマ映画えいが。監督かんとくのダルデンヌ兄弟きょうだいが2003年ねんに日本にっぽんで開催かいさいされた少年しょうねん犯罪はんざいのシンポジウムで耳みみにした育児いくじ放棄ほうきの実話じつわから着想ちゃくそうを得えた作品さくひんである。出演しゅつえんはトマ・ドレとセシル・ドゥ・フランスなど。

第だい64回かいカンヌ国際映画祭かんぬこくさいえいがさいのコンペティション部門ぶもんに出品しゅっぴんされ、同どう映画えいが祭さいで2011年ねん5月がつ15日にちに初はつ上映じょうえいされた他た、審査しんさ員いん特別とくべつグランプリを受賞じゅしょうしている。ダルデンヌ兄弟きょうだいの作品さくひんとしては、5作品さくひん連続れんぞくでのカンヌでの受賞じゅしょうであり、これは史上しじょう初はつである。

ストーリー

施設しせつに預あづけられている11歳さいの少年しょうねんシリルは、父親ちちおやに捨すてられたという現実げんじつを受うけ入いれられず、孤独こどくの中なかで反抗はんこう的てきな態度たいどを取とり続つづけている。そんなシリルと偶然ぐうぜん知しり合あった美容びよう師しの独身どくしん女性じょせいサマンサは、シリルに週末しゅうまつの里親さとおやになって欲ほしいと頼たのまれると、それを受うけ入いれたばかりか、シリルの父親ちちおやの行方ゆくえ探さがしを手伝てつだう。サマンサのおかげでようやく父ちちギイと再会さいかいできたシリルだったが、自分じぶんの生活せいかつで手一杯ていっぱいのギイは二度にどと会あいに来くるなとシリルを追おい返かえす。激はげしいショックを受うけたシリルだったが、それから後ごも週末しゅうまつはサマンサの家いえで過すごすようになる。

サマンサの家いえで穏おだやかに過すごしていたシリルだったが、近所きんじょの不良ふりょう少年しょうねんウェスに気きに入いられたことから彼かれの言いいなりになる。サマンサからウェスと付つき合あわないように言いわれても耳みみを貸かさないばかりか、止とめるサマンサに怪我けがを負おわせてまでウェスとの関係かんけいを優先ゆうせんしたシリルは、ウェスに言いわれるまま強盗ごうとうを働はたらいてしまう。しかし、シリルが被害ひがい者しゃに顔かおを見みられたことを知しったウェスが激高げっこうし、全すべての罪つみをシリルになすりつけようとしたことから、シリルはようやくウェスがシリルを利用りようしていただけだったことを知しる。傷きずついたシリルは父ちちのもとに行いき、盗ぬすんだ金かねを渡わたそうとするが、父ちちからも見捨みすてられる。結局けっきょく、シリルはサマンサの元もとに戻もどり、サマンサと警察けいさつに出頭しゅっとうする。

事件じけんは、サマンサが被害ひがい者しゃに損害そんがいを賠償ばいしょうし、シリルが被害ひがい者しゃに謝罪しゃざいすることで示談じだんで収おさまる。サマンサと再ふたたび穏おだやかな生活せいかつを送おくるようになったシリルだったが、被害ひがい者しゃの息子むすこで自身じしんもシリルに殴なぐられた少年しょうねんマルタンがシリルを見みつけて襲おそいかかる。逃にげ出だしたシリルは木きに登のぼって逃のがれようとするが、マルタンが投なげた石いしが当あたって地面じめんに落おちて気きを失うしなう。慌あわてたマルタンとその父親ちちおやはシリルが勝手かってに落おちたことにして、救急きゅうきゅう車しゃを呼よぼうとするが、そこでシリルの意識いしきが戻もどる。そして、シリルは自転車じてんしゃに乗のってその場ばを後のちにする。

キャスト

• シリル・カトゥル: トマ・ドレ
• サマンサ・プッチオ: セシル・ドゥ・フランス
• ギイ・カトゥル: ジェレミー・レニエ - シリルの父ちち
• 書店しょてん主ぬし: ファブリツィオ・ロンジョーネ
• ウェス・デシャン: エゴン・ディ・マテオ - 不良ふりょう少年しょうねん。
• 居酒屋いざかやの主人しゅじん: オリヴィエ・グルメ

作品さくひんの評価ひょうか

映画えいが批評ひひょう家かによるレビュー

アロシネによれば、フランスの22のメディアによる評価ひょうかの平均へいきん点てんは5点てん満点まんてん中ちゅう4.2点てんである。 Rotten Tomatoesによれば、批評ひひょう家かの一致いっちした見解けんかいは「ダルデンヌ兄弟きょうだいのいつも通とおりの優すぐれた演出えんしゅつのおかげで、『少年しょうねんと自転車じてんしゃ』は心しん痛いたむ、テーマ性せいと精神せいしん性せいに富とんだドラマに仕上しあがっている。」であり、133件けんの評論ひょうろんのうち高こう評価ひょうかは96%にあたる128件けんで、平均へいきん点てんは10点てん満点まんてん中ちゅう8.1点てんとなっている。 Metacriticによれば、33件けんの評論ひょうろんのうち、高こう評価ひょうかは31件けん、賛否さんぴ混在こんざいは2件けん、低てい評価ひょうかはなく、平均へいきん点てんは100点てん満点まんてん中ちゅう87点てんで、「MUST-SEE（必見ひっけん）」と評価ひょうかされている。

主おもな映画えいが賞しょう受賞じゅしょう・ノミネート

第だい64回かいカンヌ国際映画祭かんぬこくさいえいがさい

審査しんさ員いん特別とくべつグランプリ 受賞じゅしょう

第だい37回かいセザール賞しょう

外国がいこく映画えいが賞しょう ノミネート

第だい24回かいヨーロッパ映画えいが賞しょう

脚本きゃくほん賞しょう 受賞じゅしょう

作品さくひん賞しょう、監督かんとく賞しょう、女優じょゆう賞しょう ノミネート

第だい69回かいゴールデングローブ賞しょう

外国がいこく語ご映画えいが賞しょう ノミネート

第だい27回かいインディペンデント・スピリット賞しょう

外国がいこく映画えいが賞しょう ノミネート

ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞しょう (2012年ねん)

外国がいこく語ご映画えいがトップ5（の1作品さくひん）

第だい17回かいサンディエゴ映画えいが批評ひひょう家か協会きょうかい賞しょう

外国がいこく語ご映画えいが賞しょう 受賞じゅしょう

第だい16回かいサテライト賞しょう

外国がいこく語ご映画えいが賞しょう ノミネート

第だい9回かいセントルイス映画えいが批評ひひょう家か協会きょうかい賞しょう

外国がいこく語ご映画えいが賞しょう ノミネート

第だい36回かいトロント国際こくさい映画えいが祭さい

マスターズ 出品しゅっぴん

外部がいぶリンク

• 映画えいが『少年しょうねんと自転車じてんしゃ』オフィシャルサイト
• 公式こうしきウェブサイト（フランス語ふらんすご）
• 公式こうしきウェブサイト（英語えいご）
• 少年しょうねんと自転車じてんしゃ - allcinema
• 少年しょうねんと自転車じてんしゃ - KINENOTE
• The Kid With a Bike - オールムービー（英語えいご）
• Le gamin au vélo - IMDb（英語えいご）
• The Kid with a Bike - Rotten Tomatoes（英語えいご）
• The Kid with a Bike - Metacritic（英語えいご）
• Kid With a Bike - Box Office Mojo（英語えいご）
• Le gamin au vélo - AlloCiné（フランス語ふらんすご）