尚なお之これ信しんじ

尚なお之これ信しんじ

尚なお 之これ信しんじ（しょう ししん、崇たかし徳とく元年がんねん7月がつ2日にち（1636年ねん8月がつ2日にち） - 康かん熙19年ねん閏うるう8月がつ17日にち（1680年ねん10月9日にち））は、清きよし朝あさの三さん藩はんの軍人ぐんじん。字じは徳とく符ふ、白岩しらいわと号ごうした。尚なお可か喜きの次男じなん。兄あには尚之なおゆき忠ちゅう（伯父おじの尚なお可か進すすむの養子ようし）。弟おとうとは尚なお之孝ゆきたか（尚なお崇たかし坦ひろしの父ちち）・尚之なおゆき隆たかし・尚之なおゆき節ぶし・尚之なおゆき璜・尚之なおゆき瑛あきら・尚之なおゆき璋あきら。子こは尚なお崇たかし謐・尚なお崇たかし諫。妻つまは耿精忠ただしの姉妹しまいの耿氏。

概要がいよう

康かん熙12年ねん（1673年ねん）に、父ちちの尚なお可か喜きは、故郷こきょうの地ち（遼東りゃおとん）に帰かえるため、平ひら南みなみ王おうの爵位しゃくいと広東かんとんの地ちを子この尚之なおゆき信しんに継つがせようと願ねがい出でた。しかし、これに対たいして清きよし朝廷ちょうていは詔みことのりを出だして尚なお之これ信しんじら三さん藩はんを廃止はいししようとした。

呉ご三さん桂かつらと義兄弟ぎきょうだいの耿精忠ちゅうは軍隊ぐんたいを出だし、尚之なおゆき信しんはそれに呼応こおうした。康かん煕ひろし15年ねん（1676年ねん）、挙兵きょへいに反対はんたいした父ちちの尚なお可か喜きを軟禁なんきんし、まもなく父ちちが死去しきょすると、清きよしに投降とうこうして、清しん軍ぐんとともに呉ご三さん桂かつらを攻撃こうげきした。康かん熙18年ねん（1679年ねん）、康かん熙帝は三さん藩はんを平定へいていして、尚之なおゆき信しんの軍ぐん権けんを削そぎ弱体じゃくたい化かさせた。康かん熙19年ねん（1680年ねん）秋あき8月がつに、康かん熙帝は、反逆はんぎゃくの心しんありと疑うたがい、閏うるう8月がつに尚之なおゆき信しんとその子この尚なお崇たかし謐を逮捕たいほして北京ぺきんに連行れんこうして、処刑しょけいさせたとも、自殺じさつを命めいじた（賜たまもの死し）ともいわれる。享年きょうねん45。

関連かんれん項目こうもく

• 三さん藩はんの乱らん