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たむろしょく

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

たむろしょく(とんじき)は、平安へいあん時代じだい宮中きゅうちゅう貴族きぞく邸宅ていたく饗宴きょうえんにわじょうならべて下級かきゅう職員しょくいんとき身分みぶんあるひとたまわったものである。一説いっせつに、強飯こわいいにぎかためて鶏卵けいらんがたにしたものであるという。おにぎり弁当べんとう原型げんけいともされている[1]

概要がいよう

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たむろ」はあつまるという意味いみで、100も200ならてることによるであるという。

たむろしょくなにすかについては諸説しょせつ紛々ふんぷんである。「かわうみしょう」によれば、裹飯(カシワ(かしわ)のつつんだめし)であるという。「たい春日しゅんじつまいじょうには、「たむろしょくじゅう、裹飯ひゃく」とけられているから、べつものであったかという。「貞丈さだたけ雑記ざっき」によれば、強飯こわいいにぎかためて鶏卵けいらんがたにしたもので、「いま公家くげかたにては握飯にぎりめしをどんじきといふゆかり京都きょうと人物じんぶつせり」というから、近世きんせいにぎめししたかという。

ふるくは饗宴きょうえんのことをたむろしょくといい、「北山きたやましょう」の皇太子こうたいし元服げんぷくじょうたむろしょくちゅうにはもりたむろしょくあらたむろしょくとの2しゅある。「類聚るいじゅう名物めいぶつこう」には、「もりたむろしょく木型きがたなどで打抜うちぬいたもの、あらたむろしょくかたなしにもりつたものか」とある。「たまはこくさむらせつ」には、嫁取よめとりのときにもちいるじゅうだいしただいのないものがまき酒宴しゅえんえ、しかもそのつたえないがおそらくこれがたむろしょくであろうという。「類聚るいじゅうざつようしょう」には、盛菓子もりがし、交菓子かし称呼しょうこがあることから、もりたむろしょく一種いっしゅを、あらたむろしょく種々しゅじゅものをまぜて、ったものであろうという。

出典しゅってん

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  1. ^ "たむろしょく". 日本にっぽんだい百科全書ひゃっかぜんしょ. コトバンクより2021ねん9がつ7にち閲覧えつらん