建設けんせつかり勘定かんじょう

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建設けんせつかり勘定かんじょう(けんせつかりかんじょう 英語えいご:construction in progress (CIP) )は、勘定かんじょう科目かもくひとつ。有形ゆうけい固定こてい資産しさん区分くぶんされる。

解説かいせつ[編集へんしゅう]

建設けんせつかり勘定かんじょうは、建設けんせつちゅう建物たてもの製作せいさくちゅう機械きかいなど、完成かんせいまえ有形ゆうけい固定こてい資産しさんへの支出ししゅつとうかり計上けいじょうしておくための勘定かんじょう科目かもくである。有形ゆうけい固定こてい資産しさん完成かんせいし、事業じぎょうようきょうした時点じてんで、ほん勘定かんじょうえることをようする。なお、自社じしゃ営業えいぎょうよう建物たてもの賃貸ちんたい目的もくてき建物たてものといった、自社じしゃ使用しようする有形ゆうけい固定こてい資産しさん対象たいしょうとし、顧客こきゃくからの受注じゅちゅうにより建造けんぞう顧客こきゃくわた予定よてい建物たてものなどにかんしての支払しはらいは棚卸たなおろし資産しさん未成みせい工事こうじ支出ししゅつきん)として流動りゅうどう資産しさん計上けいじょうされる。

製作せいさくちゅう自己じこ使用しよう目的もくてきとうソフトウェアなど、完成かんせいまえ無形むけい固定こてい資産しさんへの支出ししゅつかり計上けいじょうしておくためには、無形むけい固定こてい資産しさんかり勘定かんじょうソフトウェアかり勘定かんじょうという科目かもくをおく場合ばあいもある)に計上けいじょうする。

完成かんせいして、ほん勘定かんじょうえられるまで、減価げんか償却しょうきゃくはなされないが、完成かんせい中止ちゅうしされた場合ばあいにはじょ、また、完成かんせいまえ収益しゅうえきせい低下ていかにより投下とうか資本しほん回収かいしゅう見込みこめなくなった場合ばあいには、減損げんそん処理しょり対象たいしょうとなる。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

註釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]