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つよまくえん

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

つよまくえんとは、つよまく炎症えんしょうきている状態じょうたいをいい、つよまくぜんそうにわたる浮腫ふしゅ細胞さいぼう浸潤しんじゅんによって特徴とくちょうづけられる。とくまく表面ひょうめん炎症えんしょうられるものをうえきょうまくえんぶこともある。

原因げんいん

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原因げんいん疾患しっかんとして、おおくは関節かんせつリウマチ全身ぜんしんせいエリテマトーデス結節けっせつせい多発たはつ動脈どうみゃくえん多発たはつ血管けっかんえんせい肉芽にくがしゅしょう再発さいはつせい多発たはつ軟骨なんこつえん強直きょうちょくせい脊椎せきついえんなど結合けつごう組織そしき疾患しっかんで、少数しょうすうれい感染かんせんしょう起因きいんする。つよまくすべりえき嚢との類似るいじせい指摘してきされており、つよまく由来ゆらい自己じこ抗原こうげんつよまく持続じぞくてき炎症えんしょうまね可能かのうせい示唆しさされている。

症状しょうじょう

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はげしい疼痛とうつう(しばしば深部しんぶつう穿刺せんしつうとして特徴とくちょうづけられる)により、睡眠すいみん食欲しょくよくさまたげられる。羞明およびりゅうなみだしょうじることがある。充血じゅうけつによる斑点はんてん眼球がんきゅう結膜けつまく深部しんぶにみられ、うえきょうまくえんのものよりもあおむらさき調ちょうていする。眼瞼がんけん結膜けつまく正常せいじょうである。

病理びょうり組織そしきぞう

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つよまく浮腫ふしゅたんたま細胞さいぼう浸潤しんじゅんにかわげん線維せんいの膨化・分断ぶんだん肉芽にくがしゅ形成けいせい閉塞へいそくせい血管けっかんえんみとめる。

診断しんだん

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つよまくえんとき高度こうど視力しりょく障害しょうがいいたることがあるため、結膜炎けつまくえんおよびうえきょうまくえんとをただしく鑑別かんべつする必要ひつようがある。ほそすきとう顕微鏡けんびきょうそううえきょうまく血管けっかんくさむらなかの、ふかざいせい血管けっかん充血じゅうけつ確認かくにんする。感染かんせんせいきょうまくえん確定かくていには、塗抹とまつ標本ひょうほんまたはなまけん必要ひつようとなる。後部こうぶきょうまくえんたいしては、CTやちょう音波おんぱ検査けんさ有用ゆうようである。

治療ちりょう

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にかわばらびょう全身ぜんしん感染かんせんしょうなどのげん疾患しっかんつかれば、はら疾患しっかん治療ちりょうする。周辺しゅうへんせい角膜かくまく潰瘍かいようやSjögren 症候群しょうこうぐんといった角膜かくまく疾患しっかんぶどうまくえん緑内障りょくないしょう合併がっぺいにはそれぞれの治療ちりょうをする。 限局げんきょくせいのびまんせいきょうまくえん結節けっせつせいきょうまくえんではステロイド点眼てんがん治療ちりょう開始かいしし、無効むこうなら内服ないふくえる。広範囲こうはんいのびまんせいきょうまくえん壊死えしせいきょうまくえんでは、最初さいしょからステロイドちゅう等量とうりょう内服ないふくおこなう。また、症状しょうじょうおうじて免疫めんえき抑制よくせいざい抗生こうせい物質ぶっしつ投与とうよ検討けんとうする。ほとんどのつよまくえんつよつうともなうのでアスピリンやNSAIDs併用へいようする。治療ちりょう効果こうか判定はんていは、つう充血じゅうけつない病変びょうへん改善かいぜんをみておこなう。効果こうかみとめられればステロイド内服ないふくから点眼てんがん変更へんこうし、漸減ぜんげんする。

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 科学かがく だい2はん文光ぶんこうどう
  • カンスキー臨床りんしょう科学かがく だい5はん (エルゼビア・ジャパン)
  • メルクマニュアル だい18はん日経にっけいBPしゃ、Mark H. Beers ちょ)