征矢そや英昭ひであき

征矢そや英昭ひであき

人物じんぶつ情報じょうほう
生誕せいたん	群馬ぐんま県けん
国籍こくせき	日本にっぽん
学問がくもん
研究けんきゅう分野ぶんや	運動うんどう生化学せいかがく、運動うんどう生理学せいりがく、スポーツ神経しんけい科学かがく
研究けんきゅう機関きかん	筑波大学つくばだいがく、三重大学みえだいがく
指導しどう教員きょういん	山西さんせい哲郎てつろう 勝田かつた茂しげる
学位がくい	医学いがく博士はかせ
特筆とくひつすべき概念がいねん	脳のうフィットネス
主おもな業績ぎょうせき	低てい強度きょうど運動うんどうによる脳のう機能きのう効果こうかのメカニズム解明かいめい
影響えいきょうを受うけた人物じんぶつ	橋田はしだ邦彦くにひこ Bruce McEwen

征矢そや 英昭ひであき（そや ひであき、1959年ねん（昭和しょうわ34年ねん） - ）は、日本にっぽんの生理学せいりがく者しゃ、内分泌ないぶんぴつ学者がくしゃ、神経しんけい科学かがく者しゃ。

筑波大学つくばだいがく体育たいいく系けい教授きょうじゅ。医学いがく博士はかせ（群馬大学ぐんまだいがく）。運動うんどう生化学せいかがく、運動うんどう生理学せいりがく・スポーツ神経しんけい科学かがくが専せん門もん。“脳のうフィットネス”という新あたらしい概念がいねんを提唱ていしょうし、運動うんどうストレス・覚醒かくせい反応はんのうの脳のう内ないメカニズム、運動うんどうの脳のう機能きのう増進ぞうしん効果こうかのメカニズムに関かんする研究けんきゅうを行おこなっている。

略歴りゃくれき

群馬ぐんま県けん生うまれ。1982年ねん 群馬大学ぐんまだいがく教育きょういく学部がくぶ卒業そつぎょう（指導しどう教官きょうかん: 山西さんせい哲郎てつろう）。1984年ねん 筑波大学つくばだいがく大学院だいがくいん体育たいいく研究けんきゅう科かコーチ学がく修了しゅうりょう（指導しどう教官きょうかん: 勝田かつた茂しげる）。1989年ねん 群馬大学ぐんまだいがく大学院だいがくいん医学いがく研究けんきゅう科か内分泌ないぶんぴつ生理学せいりがく修了しゅうりょう。

1989年ねん 三重大学みえだいがく教育きょういく学部がくぶ保健ほけん体育たいいく科か 講師こうし（1991年ねん- 助教授じょきょうじゅ ）。1998年ねん 筑波大学つくばだいがく体育たいいく科学かがく系けい 助教授じょきょうじゅ。1996年ねん- ロックフェラー大学だいがく神経しんけい内分泌ないぶんぴつ研究けんきゅう室しつ, 客員きゃくいん准じゅん教授きょうじゅ （関係かんけい：Bruce McEwen）。

1996年ねん エジンバラ大学だいがく医学部いがくぶ生理学せいりがく神経しんけい内分泌ないぶんぴつ学がく研究けんきゅう室しつ, 客員きゃくいん准じゅん教授きょうじゅ。2009年ねん 筑波大学つくばだいがく大学院だいがくいん人間にんげん総合そうごう科学かがく研究けんきゅう科か体育たいいく科学かがく専攻せんこう 教授きょうじゅ。2016年ねん- 筑波大学つくばだいがくヒューマン・ハイ・パフォーマンス先端せんたん研究けんきゅうセンター(ARIHHP) センター長ちょう。

代表だいひょう的てきな研究けんきゅうテーマと論文ろんぶん

身体しんたい運動うんどうによる脳のう機能きのう増進ぞうしん効果こうかに関かんする日本にっぽんを代表だいひょうする運動うんどう生理学せいりがく者しゃ・神経しんけい科学かがく者しゃである。特とくに、乳酸にゅうさん閾値以下いかの低てい強度きょうど運動うんどうで起おこる脳のう（海馬かいば・前頭まえがしら前野まえの）への有益ゆうえきな効果こうかに関かんして齧かじ歯は類るいからヒトへの橋渡はしわたし研究けんきゅうを展開てんかいしている。

1. Nishijima T, Piriz J, Duflot S, Fernandez AM, Gaitan G, Gomez-Pinedo U, Verdugo JM, Leroy F, Soya H, Nunez A, Torres-Aleman I: Neuronal activity drives localized bloodbrain-barrier transport of serum insulin-like growth factor-I into the CNS. Neuron, 67(5): 834-846, 2010.
2. Okamoto M, Hojo Y, Inoue K, Matsui T, Kawato S, McEwen BS, Soya H*: Mild exercise increases dihydrotestosterone in hippocampus providing evidence for androgenic mediation of neurogenesis. Proc Natl Acad Sci USA,109(32): 13100-13105, 2012.
3. Byun K, Hyodo K, Suwabe K, Ochi G, Sakairi Y, Kato M, Dan I, Soya H: Positive effect of acute mild exercise on executive function via arousal-related prefrontal activations: an fNIRS study. NeuroImage, 98: 336-345, 2014
4. Shima T, Matsui T, Jesmin S, Okamoto M, Soya M, Inoue K, Liu YF, Torres-Aleman I, McEwen BS, Soya H: Moderate exercise ameliorates dysregulated hippocampal glycometabolism and memory function in a rat model of type 2 diabetes. Diabetologia, 60(3): 597-606, 2017.
5. Matsui T, Omuro H, Liu YF, Soya M, Shima T, McEwen BS, Soya H: Astrocytic glycogenderived lactate fuels the brain during exhaustive exercise to maintain endurance capacity. Proc Natl Acad Sci USA, 114(24): 6358-6363, 2017.
6. Suwabe K, Byun K, Hyodo K, Reagh ZM, Roberts JM, Matsushita A, Saotome K, Ochi G, Fukuie T, Suzuki K, Sankai Y, Yassa MA, Soya H: Rapid stimulation of human dentate gyrus function with acute mild exercise. Proc Natl Acad Sci USA,115(41): 10487-10492, 2018.
7. Yook JS, Rakwal R, Shibato J, Takahashi K, Koizumi H, Shima T, Ikemoto MJ, Oharomari LK, McEwen BS, Soya H: Leptin in hippocampus mediates benefits of mild exercise by an antioxidant on neurogenesis andmemory. Proc Natl Acad Sci USA, 116(22):10988-10993, 2019.

代表だいひょう的てきな著書ちょしょ

• 『運動うんどう生理学せいりがく20講こう -第だい2版はん-』勝田かつた 茂しげる/征矢そや 英昭ひであき（編著へんちょ）(2015年ねん、朝倉書店あさくらしょてん) ISBN 9784254690460
• 『新版しんぱん これでなっとく 使つかえるスポーツサイエンス』 (2007年ねん、KSスポーツ医い科学かがく書しょ)
• 『フリフリグッパー』（2006年ねん、ワニブックス）
• 『中ちゅう長距離ちょうきょりランナーの科学かがく的てきトレーニング』（デビッド･マーティン・ピーター･コー(共著きょうちょ)、征矢そや英昭ひであき･尾お縣けん貢みつぎ(監かん訳やく)、大修館書店たいしゅうかんしょてん、2001/7、セバスチャン・コーをコーチングした実父じっぷピーター･コーとデビッド･マーティンによる著作ちょさく、ISBN 978-4469264715）

関連かんれん項目こうもく

• 運動うんどう生理学せいりがく
• スポーツ科学かがく
• 栄養えいよう生理学せいりがく
• 神経しんけい科学かがく

外部がいぶリンク

• 筑波大学つくばだいがく 体育たいいく専門せんもん学がく群ぐん 教員きょういん紹介しょうかい:征矢そや 英昭ひであき
• 征矢そや 英昭ひであき(ソヤ ヒデアキ) - TRIOS 筑波大学つくばだいがく研究けんきゅう者しゃ総覧そうらん