徐じょ箴

徐じょ 箴（じょ しん、中国ちゅうごく語ご: 徐じょ箴; 拼音: Xú Zhēn; ウェード式しき: Hsü Chen、1899年ねん（清きよし光ひかり緒いとぐち25年ねん） - 1949年ねん（民みん国こく38年ねん）1月がつ27日にち）は、中華民国ちゅうかみんこくの政治せいじ家か・技術ぎじゅつ官僚かんりょう。字じは士し達たち。盛もり京きょう将軍しょうぐん管轄かんかつ区く奉天ほうてん府ふ興きょう京きょう庁ちょうの人ひと。

事績じせき

清きよし末まつに自費じひで日本にっぽんに留学りゅうがくし、仙台せんだい高等こうとう工業こうぎょう学校がっこう電気でんき工学科こうがっかで学まなぶ。帰国きこく後ごは瀋陽しんよう電車でんしゃ廠しょう廠しょう長ちょう（工場こうじょう長ちょう）に就任しゅうにんした。1925年ねん（民みん国こく14年ねん）、中国ちゅうごく国民党こくみんとうに加入かにゅうし、奉天ほうてん市し党とう部ぶ指導しどう委員いいんを務つとめている。張ちょう学まなぶ良りょうが易えき幟のぼりして以降いこう、徐じょ箴は遼寧りょうねい省しょう政府せいふ主任しゅにん秘書ひしょ、東ひがし省しょう特別とくべつ区く電話でんわ局長きょくちょう兼けん東ひがし省しょう特別とくべつ区く党とう部ぶ特派とくは員いんを歴任れきにんした。1931年ねん（民みん国こく20年ねん）5月がつには、国民こくみん会議かいぎ代表だいひょうも務つとめている。

満州まんしゅう事変じへん（九きゅう・一いち八はち事変じへん）勃発ぼっぱつ後ご、徐じょ箴は北平きたひら市し電話でんわ局長きょくちょう兼けん東北とうほく党務とうむ弁べん事ごと処しょ委員いいんに任命にんめいされ、さらに東北とうほく民衆みんしゅう救すくい国会こっかいを組織そしきした。以後いご、知行ちぎょう及競存そん中学ちゅうがくを創設そうせつしたり、週刊しゅうかん誌し『九きゅう一いち八はち』や月刊げっかん誌し『東北とうほく青年せいねん』を刊行かんこうしたり、東北とうほく行ゆき健けん学会がっかいや中華ちゅうか力行りっこう団だん、東北とうほく青年せいねん学がく社しゃのような団体だんたいを組織そしきしたりするなど抗日こうにち活動かつどうを積極せっきょく的てきに展開てんかいしている。1937年ねん（民みん国こく26年ねん）3月がつ、華南かなんに移うつり、国民こくみん政府せいふから浙江せっこう省しょう第だい6区く行政ぎょうせい督とく察専員いん兼けん保安ほあん司令しれいに任命にんめいされた。1943年ねん（民みん国こく32年ねん）11月、福建ふっけん省しょう政府せいふ教育庁きょういくちょう庁ちょう長ちょうに任命にんめいされ、1945年ねん（民みん国こく34年ねん）5月がつには国民党こくみんとう第だい6期き中央ちゅうおう執行しっこう委員いいんに選出せんしゅつされている。

日にち中ちゅう戦争せんそう終結しゅうけつ後ごの1945年ねん（民みん国こく35年ねん）9月がつ、遼寧りょうねい省しょう政府せいふ主席しゅせきに任命にんめいされ、翌年よくねん3月がつに正式せいしきに着任ちゃくにんしている。1947年ねん（民みん国こく36年ねん）11月、国民こくみん政府せいふ主席しゅせき東北とうほく行ゆき轅ながえ政務せいむ委員いいん会かい委員いいんとなる。国共こっきょう内戦ないせんで国民党こくみんとうが劣勢れっせいとなった1949年ねん（民みん国こく38年ねん）に、徐じょ箴は上海しゃんはいから台湾たいわんに船ふねで向むかおうとしたが、1月がつ27日にちに乗のり込こんだ船ふねが途中とちゅうで沈没ちんぼつ（太平たいへい輪わ沈没ちんぼつ事故じこ）、家族かぞく全員ぜんいんとともに死亡しぼうした。享年きょうねん51。

参考さんこう文献ぶんけん

• 徐じょ友とも春はる主ぬし編へん『民みん国こく人物じんぶつ大だい辞典じてん 増ぞう訂てい版ばん』河北かわきた人民じんみん出版しゅっぱん社しゃ、2007年ねん。ISBN 978-7-202-03014-1。 
• 劉りゅう国こく銘めい主ぬし編へん『中国ちゅうごく国民党こくみんとう百ひゃく年ねん人物じんぶつ全書ぜんしょ』団結だんけつ出版しゅっぱん社しゃ、2005年ねん。ISBN 7-80214-039-0。 
• 東亜とうあ問題もんだい調査ちょうさ会かい編へん『最新さいしん支ささえ那な要人ようじん伝でん』朝日新聞社あさひしんぶんしゃ、1941年ねん。 

中華民国ちゅうかみんこく（国民こくみん政府せいふ） 先代せんだい 万福ばんぷく麟 遼寧りょうねい省しょう政府せいふ主席しゅせき 1945年ねん9月 - 1948年ねん2月がつ 次代じだい 王おう鉄てつ漢かん