御ご裾すそ分わけ

御ご裾すそ分わけ（おすそわけ）は、「裾すそ分ぶん（すそわ）け」の丁寧ていねい語ごである。お福分ふくわけとも。他人たにんから貰もらった品物しなものや利益りえきの一部いちぶなどを、さらに友人ゆうじんや知人ちじんなどに分わけ与あたえること。「すそ」とは着物きものの裾すそを指さし、地面じめんに近ちかい末端まったんの部分ぶぶんというところから転てんじて「つまらないもの」という意味いみがある。よって、本来ほんらい目上めうえの人物じんぶつに使用しようするのは適切てきせつではない。一方いっぽう、お福分ふくわけは「福ぶくを分わける」意味いみであるゆえ目上めうえの人物じんぶつに使用しようしても失礼しつれいに当あたらないとされている。

また、類義語るいぎごに「山分やまわけ」があるが、この語かたりには、一部いちぶではなく均等きんとうに振ふり分わける意味いみが含ふくまれる。