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色付 いろづ けされたタイヤのフットプリント圧力 あつりょく 分布 ぶんぷ
接地 せっち 面 めん (せっちめん)またはコンタクトパッチ (英語 えいご : contact patch )は、車両 しゃりょう のタイヤの実際 じっさい に路面 ろめん と接触 せっしょく している部分 ぶぶん である。この用語 ようご は一般 いっぱん にニューマチック(空気圧 くうきあつ 式 しき または空気 くうき 入 い り)タイヤの議論 ぎろん において、路面 ろめん に接触 せっしょく しているタイヤのトレッド の中 なか の部分 ぶぶん を説明 せつめい するために厳密 げんみつ に使用 しよう される。「フットプリント」(footprint、足跡 あしあと ; 接地 せっち 面積 めんせき とも訳 やく される)もほぼ同義 どうぎ で使用 しよう される。ソリッドタイヤ(固体 こたい または一体 いったい タイヤ; ノーパンクタイヤとも)も接地 せっち 面 めん を示 しめ し、一般 いっぱん 的 てき にニューマチックタイヤよりも小 ちい さい。
接地 せっち 面 めん は道路 どうろ と車両 しゃりょう との間 あいだ の唯一 ゆいいつ の接続 せつぞく 部 ぶ である。
接地 せっち 面 めん のサイズと形状 けいじょう 、そして接地 せっち 面 めん 内 ない の圧力 あつりょく 分布 ぶんぷ は車両 しゃりょう の乗 の り心地 ごこち とハンドリング (英語 えいご 版 ばん ) 特性 とくせい に重要 じゅうよう である。タイヤの摩耗 まもう 特性 とくせい はタイヤメーカー (英語 えいご 版 ばん ) 間 あいだ で競争 きょうそう が激 はげ しい分野 ぶんや であるため、接地 せっち 面 めん に関 かん して行 おこな われた多 おお くの研究 けんきゅう は高度 こうど に専有 せんゆう 的 てき であると見 み なされており、したがって、このテーマに関 かん してはほとんど公表 こうひょう されていない。
ニューマチックタイヤは柔軟 じゅうなん であるため、車両 しゃりょう が静止 せいし している時 とき よりも運動 うんどう している時 とき のほうが接地 せっち 面 めん には違 ちが いが生 う まれる。タイヤを動 うご かさないほうが接地 せっち 面 めん をかなり簡単 かんたん に観察 かんさつ できるため、静止 せいし した接地 せっち 面 めん の研究 けんきゅう を行 おこな うのがより一般 いっぱん 的 てき である。
静的 せいてき には、サイズ、形状 けいじょう 、および圧力 あつりょく 分布 ぶんぷ は多 おお くのものの関数 かんすう であり[1] 、その中 なか で最 もっと も重要 じゅうよう なのはタイヤにかかる荷重 かじゅう と内圧 ないあつ である。
タイヤにかかる荷重 かじゅう が大 おお きいほど、接地 せっち 面 めん は大 おお きくなる。
内圧 ないあつ が高 たか いほど、接地 せっち 面 めん は小 ちい さくなる[2] 。
これらの2つの性質 せいしつ は接地 せっち 面積 めんせき に対 たい して線形 せんけい に比例 ひれい しない。例 たと えば、荷重 におも または内圧 ないあつ の10%の変化 へんか によって、接地 せっち 面積 めんせき が10%変化 へんか することは通常 つうじょう ない[3] 。これは、タイヤにかかる荷重 かじゅう や空気圧 くうきあつ は自由 じゆう に変 か えることができ、接触 せっしょく 面積 めんせき はタイヤの形状 けいじょう や剛性 ごうせい に影響 えいきょう されるためである。また、荷重 かじゅう を空気圧 くうきあつ で割 わ った値 ね だけでは接触 せっしょく 面積 めんせき は計算 けいさん できず、タイヤが路面 ろめん に与 あた える平均 へいきん 接触 せっしょく 圧 あつ は空気圧 くうきあつ と等 ひと しくない[4] 。
固体 こたい 素材 そざい の接触 せっしょく 面 めん の大 おお きさは接触 せっしょく 力学 りきがく (英語 えいご 版 ばん ) の諸 しょ 方程式 ほうていしき によって記述 きじゅつ され、ヤング率 りつ を単位 たんい として素材 そざい の硬 かた さと主 おも に関連 かんれん する。
鉄道 てつどう 用 よう 鋼鉄 こうてつ 製 せい 車輪 しゃりん [ 編集 へんしゅう ]
鉄道 てつどう 用 よう 車輪 しゃりん の接地 せっち 面 めん はニューマチックゴムタイヤよりもかなり小 ちい さく、わずか10セント硬貨 こうか のサイズ(252 mm2 )ほどである[5] 。
^ Summary Report: Evaluation of Tire Size and inflation Pressure on Tire Contact Stress and Pavement Response by Emmanuel Fernando, August 2006.
^ M. G. Pottinger (2006年 ねん 2月 がつ ). “The Pneumatic Tire ”. National Highway Traffic Safety Administration . pp. 335-336. 2018年 ねん 4月 がつ 7日 にち 閲覧 えつらん 。 “Increasing inflation reduces the size of the footprint”
^ Summary: Inflation Pressure Retention Effects on Tire Rolling Resistance, Vehicle Fuel Economy and CO2 Emissions presented to the California Air Resources Board July 4, 2008 by Walter Waddell
^ Truck Tire Types and Road Contact Pressures, by Pedro Yap, June 1989
^ Eric Magel, Joe Kalousek, Mike Roney, "Stress reduction, railroad style: the contact area where wheel meets rail is about the size of a dime. Making it as stress-free as possible can save big dollars". Railway Age, July, 2002. findarticles.com