明泉寺みょうせんじ (神戸こうべ市し)

明泉寺あいずみじ
所在地しょざいち	兵庫ひょうご県けん神戸こうべ市し長田ながた区く明泉寺みょうせんじ町まち2
位置いち	北緯ほくい34度ど40分ふん53.1秒びょう 東経とうけい135度ど08分ふん36.3秒びょう
山号さんごう	天てん照山てるやま
宗旨しゅうし	臨済宗りんざいしゅう
宗派しゅうは	南禅寺なんぜんじ派は
本尊ほんぞん	大日如来だいにちにょらい
開山かいさん	行基ぎょうき
札所ふだしょ等とう	福原ふくはら西国さいこく三さん十じゅう三さん観音かんのん霊場れいじょう客きゃく番ばん2番ばん札所ふだしょ
法人ほうじん番号ばんごう	7140005000586

明泉寺あいずみじ（みょうせんじ）は兵庫ひょうご県けん神戸こうべ市し長田ながた区く明泉寺みょうせんじ町まちにある臨済宗りんざいしゅうの仏教ぶっきょう寺院じいん。寺てら名めいよりも大日寺だいにちじ、大だい日にっさんで知しられている。

歴史れきし

本堂ほんどう

• 宝永ほうえい2年ねん（1705年ねん）の寺てら記きによると、僧そう行基ぎょうきが畿内きないに49院いんを建たてたうちの一ひとつで、本尊ほんぞんも行基ぎょうきの作さくと伝つたえている。もとこの寺てらは長田ながた村むらから白川しらかわ村むらを経へて太山寺たやまでらへ通つうじる長坂ながさか越えつ東山ひがしやまの字じ古こ明泉寺みょうせんじの地ちにあった。
• 寿ことぶき永ひさし3年ねん（1184年ねん）2月がつ7日にちの一ノ谷いちのやの戦たたかいで、平ひら盛もり俊しゅんが義経よしつねの来襲らいしゅうに備そなえてここに陣じんを布しき、寺てらは焼失しょうしつし、盛もり俊しゅんは討死うちじに。生田いくたの森もりを守まもっていた平たいら知章ともあきもこの地ちで戦死せんししている。
• 観かん応おう2年ねん（1351年ねん）、赤松あかまつ光範みつのりが今いまの地ちに復興ふっこう。

この長坂ながさか越えつは、夢野ゆめのから明泉寺あいずみじを経へて、播州ばんしゅうへの交通こうつう路ろ、鴨かも越えつ本道ほんどうの支ささえ道どうであり、建たて武たけし3年ねん（1336年ねん）の湊川みなとがわの戦たたかいにも、足利あしかが直義ただよしの山手やまて軍ぐんは鷹取山たかつとやまの北きたの鹿松しかまつ峠とうげからここに出でて、夢野ゆめのの除じょ路ろを突破とっぱして楠くすのき軍ぐんをおそったなど、重要じゅうよう地点ちてんであった。 農家のうかでは牛うしの息災そくさいを祈いのって連つれて参まいる風習ふうしゅうがあった。

境内けいだい

• 平たいら知章ともあきの墓はか　北方ほっぽうの谷たにモンナ池ちの藪やぶ中ちゅうにあった塚づかを境内けいだいに移うつし、五輪ごりん塔とうとして祀まつっている。

福原ふくはら西国さいこく三さん十じゅう三さん観音かんのん霊場れいじょう本尊ほんぞん

• 札所ふだしょ本尊ほんぞんは、慈乳慈母じぼ観世音菩薩かんぜおんぼさつ。前ぜん住職じゅうしょくが彫刻ちょうこくしたもの。2017年ねん（平成へいせい29年ねん）に完成かんせい。牛うしの背中せなかに坐すわった観音かんのん菩薩ぼさつが赤子あかごを抱だいている。胎内たいないには延命えんめい十じゅう句く観音かんのん経けいの写経しゃきょうが納おさめられた。

交通こうつうアクセス

• 阪神はんしん神戸高速線こうべこうそくせん高速こうそく長田ながた駅えき・神戸こうべ市営しえい地下鉄ちかてつ西にし神しん・山手やまて線せん長田ながた駅えきより、神戸こうべ市しバス4系統けいとうで「大日だいにち寺前てらまえ」停留所ていりゅうじょ下車げしゃ、徒歩とほ1分ふん。