最悪さいあく

最悪さいあく
著者ちょしゃ	奥田おくだ英えい朗ろう
発行はっこう日び	1999年ねん2月がつ18日にち
発行はっこう元もと	講談社こうだんしゃ
国くに	日本にっぽん
言語げんご	日本語にほんご
形態けいたい	四よん六ろく判ばん
ページ数すう	397
コード	ISBN 4-06-209298-0
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『最悪さいあく』（さいあく）は、奥田おくだ英えい朗ろうによる日本にっぽんの小説しょうせつ。

2000年ねんの宝島社たからじましゃ「このミステリーがすごい!」第だい7位い入賞にゅうしょう作品さくひん。

あらすじ

小ちいさな町まち工場こうじょうを営いとなむ真面目まじめな中なか年男としおとこ、気きが弱よわく自分じぶんの意思いしを主張しゅちょうするのが苦手にがてな銀行ぎんこう員いんの女おんな、親おやと絶縁ぜつえんしパチンコとカツアゲでその日ひ暮くらしをする若わかい男おとこ。3人にんは現状げんじょうに物足ものたりなさは感かんじているものの、なんとかなっている毎日まいにちを過すごしていた。しかしそんな3人にんにそれぞれ小ちいさな問題もんだいが発生はっせいする。町まち工場こうじょうの男おとこは地域ちいき住民じゅうみんから「工場こうじょうの騒音そうおんがうるさい」と訴うったえられ、銀行ぎんこう員いんの女おんなは上司じょうしからセクハラを受うけ、その日ひ暮くらしの男おとこは軽かるい気持きもちからやった窃盗せっとうがきっかけでヤクザに弱よわみを握にぎられる。そして無縁むえんだった3人にんの人生じんせいが交差こうさする時とき、最初さいしょは小ちいさかった問題もんだいは加速度かそくど的てきに転ころがり始はじめる。

登場とうじょう人物じんぶつ

川谷かわたに信次郎のぶじろう（かわたにしんじろう）: 本ほん作品さくひんの主人公しゅじんこうの一人ひとり。妻つまと共ともに川谷かわたに鉄工てっこう所しょを営いとなむ。勤勉きんべんな性格せいかくのため、バブル崩壊ほうかい後ごも地道じみちに働はたらいて工場こうじょうを維持いじしてきた。他人たにんに多おおくを期待きたいしないという考かんがえの持もち主ぬしで、人生じんせいを達観たっかんしている。妻つま・晴江はるえ、長男ちょうなん・信明のぶあき、長女ちょうじょ・美加みかを家族かぞくに持もつ。
藤崎ふじさきみどり（ふじさきみどり）: 本ほん作品さくひんの主人公しゅじんこうの一人ひとり。銀行ぎんこう員いん。
野村のむら和也かずや（のむらかずや）: 本ほん作品さくひんの主人公しゅじんこうの一人ひとり。無職むしょく。パチンコ屋やに行いくのが日課にっかで、その喧騒けんそうの中なかに居いないと落おち着つかない習慣しゅうかんがついている。常つねにバタフライナイフを携帯けいたいし、カツアゲや窃盗せっとうもいとわない。ブランド物ぶつの財布さいふやスウェットに身みをつつみ移動いどうにはタクシーを使用しようするなど、無職むしょくらしからぬ金遣かねづかいの荒あらさが散見さんけんされる。

テレビドラマ

2001年ねん 3月30日にち、BS-iで放送ほうそう。TBSでは2002年ねん 8月がつ7日にちに放送ほうそうされた。

キャスト

ほか

スタッフ

監督かんとく：大森おおもり一樹かずき
脚本きゃくほん：成島なりしま出いずる
製作せいさく：オフィス・シロウズ、BS-i

エンディングテーマ

ザ・タイガース「青あおい鳥とり」

外部がいぶリンク

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