東谷ひがしたに敏雄としお

東谷ひがしたに 敏雄としお（ひがしたに としお、1919年ねん11月30日にち - 2010年ねん4月がつ10日とおか）は、昭和しょうわから平成へいせい時代じだいの労働ろうどう運動うんどう家か。大阪おおさか教職員きょうしょくいん組合くみあい（大だい教きょう組ぐみ）中央ちゅうおう執行しっこう委員いいん長ちょう。平和へいわ・民主みんしゅ・革新かくしんの日本にっぽんをめざす全国ぜんこくの会かい（全国ぜんこく革新かくしん懇こん）代表だいひょう世話人せわにん。

経歴けいれき

大阪おおさか出身しゅっしん。師範しはん学校がっこう卒業そつぎょう後ご、兵役へいえきを経へて、1939年ねん9月がつ大阪おおさか市し西にし区くの花園はなぞの尋常じんじょう高等こうとう小学校しょうがっこうに赴任ふにん。1945年ねん3月がつの大阪大おおさかだい空襲くうしゅうを経験けいけん。敗戦はいせん後ご、教職員きょうしょくいん組合くみあいの結成けっせいに尽力じんりょく。1947年ねん日本にっぽん教職員きょうしょくいん組合くみあい（日教組にっきょうそ）結成けっせいと同時どうじに中央ちゅうおう執行しっこう委員いいん、情じょう宣せん部長ぶちょう。1951～1984年ねん大阪おおさか教職員きょうしょくいん組合くみあい（大だい教きょう組ぐみ）書記しょき長ちょう、中央ちゅうおう執行しっこう委員いいん長ちょう。1975年ねんに社会党しゃかいとう・総評そうひょうが反はん黒田くろだ府政ふせいに転てんじた際さい、社会党しゃかいとう府ふ委員いいん長ちょうの亀田かめだ得治とくじと総評そうひょう副ふく議長ぎちょうの東谷ひがしたには黒田くろだ府政ふせいを支持しじした。退職たいしょく後ごは全国ぜんこくと大阪おおさかの革新かくしん懇こんの代表だいひょう世話人せわにん、「非核ひかくの政府せいふを求もとめる会かい」の代表だいひょう委員いいんとして活動かつどうを続つづけた。全国ぜんこく革新かくしん懇こん顧問こもん、大阪おおさか退職たいしょく教職員きょうしょくいんの会かい会長かいちょう、子こどもと教科書きょうかしょ大阪おおさかネット21代表だいひょう委員いいんも務つとめた。

宝たから樹いつき文彦ふみひこによると、1951年ねん3月がつの総評そうひょう第だい2回かい大会たいかいのころ高野たかの実みのるは再さい軍備ぐんび論ろん者しゃであったとされ、高野たかの執行しっこう部ぶに対抗たいこうするために全逓ぜんていの宝たから樹いつき、国労こくろうの横山よこやま利秋としあき、日教組にっきょうその東谷ひがしたに敏雄としお、宮之原みやのはら貞光さだみつの4人にんが世話人せわにんとなって「三角さんかく同盟どうめい」が結成けっせいされた。「三角さんかく同盟どうめい」が「水曜すいよう会かい」に発展はってんしたときに日教組にっきょうその東谷ひがしたには平垣へいがき美代みよ司し、国労こくろうの横山よこやまは岩井いわい章あきらに代かわり、のちに「水曜すいよう会かい」は労働ろうどう者しゃ同志どうし会かいへと発展はってんした。

著書ちょしょ

• 『いま、どうしても言いわなければならないこと――日教組にっきょうその進すすむべき道みち』（教育きょういく史料しりょう出版しゅっぱん会かい、1988年ねん）
• 『〈70年ねん戦争せんそう〉と平和へいわの伝言でんごん――被害ひがい&加害かがい&反戦はんせん抵抗ていこうを問とう』（編著へんちょ、日本にっぽん機関きかん紙し出版しゅっぱんセンター［きかんしムック］、1995年ねん）