松林まつばやし市し

黄海こうかい北道ほくどう松林まつばやし市し
位置いち
各種かくしゅ表記ひょうき
チョソングル:	송림시
漢字かんじ:	松林まつばやし市し
片仮名かたかな転写てんしゃ:	ソンニム=シ
ロろーマ字まじ転写てんしゃ (MR):	Songnim Si
統計とうけい
面積めんせき:	64.59 km2
総そう人口じんこう:	128,831 人にん
人口じんこう密度みつど:	1,994.60 人にん/km2
行政ぎょうせい
国くに:	朝鮮民主主義人民共和国ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく
上位じょうい自治体じちたい:	黄海こうかい北道ほくどう
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松林まつばやし市し（ソンニムし）は、朝鮮民主主義人民共和国ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく黄海こうかい北道ほくどうに属ぞくする市し。大同だいどう江えに面めんした港湾こうわん都市とし・鉱工業こうこうぎょう都市としである。日本にっぽん統治とうち時代じだいには兼けん二に浦うら（けんじほ）と呼よばれた。

地理ちり

黄海こうかい北道ほくどうの西北せいほく端はしに位置いちする。

東ひがしと南みなみは黄き州しゅう郡ぐん、北きたは江南えな郡ぐん。大同だいどう江えを隔へだてて南浦みなみうら直轄ちょっかつ市し大安だいあん区域くいきがある。

行政ぎょうせい区画くかく

19洞ほら・6里さとを管轄かんかつする。

コッピン洞ほら（コッピンドン）
ネギル洞ほら（ネギルトン）
東ひがし松まつ洞ほら（トンソンドン）
糸いと浦うら一いち洞ほら（サポイルトン）
糸いと浦うら二に洞ほら（サポイドン）
三さん街がい洞ほら（サムガドン）
セマウル洞ほら（セマウルトン）
セサルリム一いち洞ほら（セサルリミルトン）
セサルリム二に洞ほら（セサルリミドン）
セサルリム三さん洞ほら（セサルリムサムドン）
セサルリム四よん洞ほら（セサルリムサドン）
石塔せきとう洞ほら（ソクタプトン）
松山まつやま洞ほら（ソンサンドン）

新興しんこう洞ほら（シヌンドン）
五ご柳やなぎ洞ほら（オリュドン）
雲谷うんこく洞ほら（ウンゴクトン）
月つき峯みね洞ほら（ウォルボンドン）
前ぜん洞ほら（チョンドン）
鉄山てつざん洞ほら（チョルサンドン）
堂山どうやま里さと（タンサンニ）
馬山まやま里さと（マサンニ）
西松にしまつ里さと（ソソンニ）
石いし灘なだ里さと（ソクタンニ）
新しん両りょう里さと（シルリャンニ）
新成しんせい里さと（シンソンニ）

歴史れきし

大同だいどう江畔こうはんのこの地ちは、もともと黄き州しゅう郡ぐんに属ぞくするソルメ（솔메）という漁村ぎょそんに過すぎなかった。日にち清しん戦争せんそう時とき、この地ちは朝鮮半島ちょうせんはんとう西岸せいがんの良港りょうこうとして着目ちゃくもくされ、部隊ぶたいの上陸じょうりく地点ちてんとして選えらばれて港湾こうわんとして整備せいびされるようになった。このときに築港ちっこうの指揮しきを執とった工兵こうへい将校しょうこう・渡辺わたなべ兼二けんじの名なにちなみ、この地ちは兼けん二に浦うらと呼よばれるようになった。

またこの地ちは鉄鉱てっこう石せきの産地さんちでもある。1910年代ねんだい後半こうはんには三菱みつびし製鐵せいてつが大だい規模きぼな製鉄せいてつ所しょを建設けんせつし、兼けん二浦ふたうら鉄鉱てっこう山さんや黄海こうかい道どう一帯いったいの鉄鉱てっこう石せきを材料ざいりょうに製鉄せいてつを行おこなった。

1930年ねん（昭和しょうわ5年ねん）には兼けん二浦ふたうら邑に昇格しょうかく、1947年ねんに松林まつばやし市しに改名かいめい・昇格しょうかくした。

年表ねんぴょう

この節ふしの出典しゅってん^[1]

1918年ねん（大正たいしょう7年ねん） - 三菱みつびし製鉄せいてつ兼けん二浦ふたうら製鉄せいてつ所しょ設立せつりつ。
1930年ねん（昭和しょうわ5年ねん） - 黄き州しゅう郡ぐん松林まつばやし面めんおよび九きゅう聖ひじり面めん・三田みた面めんの各かく一部いちぶが合併がっぺいし、兼けん二浦ふたうら邑が発足ほっそく。
1934年ねん（昭和しょうわ9年ねん） - 製鉄せいてつ大だい合同ごうどうにより三菱みつびし製鉄せいてつが日本にっぽん製鐵せいてつとなる。
1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん） - 兼けん二浦ふたうら邑が松林まつばやし面めんに降格こうかく。
1947年ねん6月がつ - 黄き州しゅう郡ぐん松林まつばやし面めんが市制しせい施行しこうし、松林まつばやし市しとなる。
1952年ねん12月 - 郡ぐん面めん里さと統廃合とうはいごうにより、黄海こうかい道どう松林まつばやし市しに以下いかの里さとが成立せいりつ。(22里さと)
- 龍りゅう峯みね里さと・紫雲しうん里さと・大松おおまつ里さと・月がつ峯みね里さと・山西さんせい里さと・雲谷うんこく里さと・鉄山てつざん里さと・新興しんこう里さと・大だい興きょう里さと・運河うんが里さと・引水ひきのみず里さと・江浦えうら里さと・支ささえ石せき里さと・製鉄せいてつ里さと・松山まつやま里さと・西松にしまつ里さと・馬山まやま里さと・新成しんせい里さと・石いし灘なだ里さと・堂山どうやま里さと・新しん両りょう里さと・東ひがし松里まつざと
1954年ねん10月 - 黄海こうかい道どうの分割ぶんかつにより、黄海こうかい北道ほくどう松林まつばやし市しとなる。(22里さと)
- 新しん両りょう里さとの一部いちぶが黄海こうかい北道ほくどう黄き州しゅう郡ぐん三田みた里さとに編入へんにゅう。
1955年ねん (15洞ほら7里さと)
- 松山まつやま里さとが松山まつやま洞ほらに昇格しょうかく。
- 製鉄せいてつ里さとが製鉄せいてつ洞ほらに昇格しょうかく。
- 支ささえ石せき里さとが支ささえ石せき洞ほらに昇格しょうかく。
- 新興しんこう里さとが新興しんこう洞ほらに昇格しょうかく。
- 江浦えうら里さとが江浦えうら洞ほらに昇格しょうかく。
- 大だい興きょう里さとが大だい興きょう洞ほらに昇格しょうかく。
- 雲谷うんこく里さとが雲谷うんこく洞ほらに昇格しょうかく。
- 月つき峯みね里さとが月つき峯みね洞ほらに昇格しょうかく。
- 大松おおまつ里さとが大松おおまつ洞ほらに昇格しょうかく。
- 龍りゅう峯みね里さとが龍りゅう峯みね洞ほらに昇格しょうかく。
- 山西さんせい里さとが山西さんせい洞ほらに昇格しょうかく。
- 引水ひきのみず里さとが引水ひきのみず洞ほらに昇格しょうかく。
- 紫雲しうん里さとが紫雲しうん洞ほらに昇格しょうかく。
- 鉄山てつざん里さとが鉄山てつざん洞ほらに昇格しょうかく。
- 運河うんが里さとが運河うんが洞ほらに昇格しょうかく。
1957年ねん6月 (8洞ほら7里さと)
- 龍りゅう峯みね洞ほら・紫雲しうん洞ほら・引水ひきのみず洞ほらが月つき峯みね洞ほらに編入へんにゅう。
- 江浦えうら洞ほらが大だい興きょう洞ほらに編入へんにゅう。
- 大松おおまつ洞ほらが山西さんせい洞ほらに編入へんにゅう。
- 製鉄せいてつ洞ほら・支ささえ石せき洞ほらが松山まつやま洞ほらに編入へんにゅう。
1958年ねん6月 (9洞ほら6里さと)
- 運河うんが洞ほらが新しん両りょう里さとに編入へんにゅう。
- 馬山まやま里さとの一部いちぶが西松にしまつ里さとに編入へんにゅう。
- 西松にしまつ里さとの一部いちぶが分立ぶんりつし、五ご柳やなぎ洞ほらが発足ほっそく。
- 東ひがし松里まつざとが東ひがし松まつ洞ほらに昇格しょうかく。
1961年ねん3月 (14洞ほら6里さと)
- 鉄山てつざん洞ほらの一部いちぶが分立ぶんりつし、石塔せきとう洞ほら・前洞まえぼら・三さん街がい洞ほら・糸いと浦うら一いち洞ほらが発足ほっそく。
- 東ひがし松まつ洞ほら・鉄山てつざん洞ほらの各かく一部いちぶが合併がっぺいし、糸いと浦うら二に洞ほらが発足ほっそく。
- 鉄山てつざん洞ほらの一部いちぶが雲谷うんこく洞ほらに編入へんにゅう。
- 東ひがし松まつ洞ほらの一部いちぶが馬うま山里やまざとに編入へんにゅう。
1967年ねん10月 (18洞ほら6里さと)
- 糸いと浦うら二に洞ほらの一部いちぶが分立ぶんりつし、セマウル洞ほらが発足ほっそく。
- 三さん街がい洞ほら・鉄山てつざん洞ほらの各かく一部いちぶが合併がっぺいし、ネギル洞ほらが発足ほっそく。
- 東ひがし松まつ洞ほら・雲谷うんこく洞ほらの各かく一部いちぶが合併がっぺいし、コッピン洞ほらが発足ほっそく。
- 堂山どうやま里さと・前洞まえぼらの各かく一部いちぶが合併がっぺいし、セサルリム洞ほらが発足ほっそく。
- 雲谷うんこく洞ほらの一部いちぶが新興しんこう洞ほらに編入へんにゅう。
- 糸いと浦うら二に洞ほらの一部いちぶが鉄山てつざん洞ほらに編入へんにゅう。
1988年ねん7月がつ (19洞ほら6里さと)
- 大だい興きょう洞ほらが新興しんこう洞ほらに編入へんにゅう。
- セサルリム洞ほらが分割ぶんかつされ、セサルリム一いち洞ほら・セサルリム二に洞ほら・セサルリム三さん洞ほらが発足ほっそく。
1992年ねん12月 (19洞ほら6里さと)
- セサルリム三さん洞ほらの一部いちぶが分立ぶんりつし、セサルリム四よん洞ほらが発足ほっそく。
- 山西さんせい洞ほらが月つき峯みね洞ほらに編入へんにゅう。
1998年ねん　黄海こうかい製鉄せいてつ所しょ虐殺ぎゃくさつ事件じけん（朝鮮ちょうせん語ご版ばん）が起おこったとされる。