柴しば宿やど

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柴しば宿やど（しばしゅく）は、現在げんざいの群馬ぐんま県けん伊勢崎いせざき市し柴町しばまちにあった日光にっこう例幣れいへい使し街道かいどうの宿場しゅくば町まち。倉賀野くらがの宿やどから数かぞえて3つ目め。「芝しば宿やど」と表記ひょうきする場合ばあいもあった。

概要がいよう

宿場しゅくば町まちとしては4町まちから5町まち程度ていどの小規模しょうきぼなものであった（1町まちは約やく100メートル）。しかし、柴しば宿やどの東側ひがしがわに「加か宿やど」と呼よばれる付帯ふたい的てきな宿場しゅくば町まちとして中ちゅう町まち・堀口ほりぐちが連つらなり、全体ぜんたいとして14町まち余あまりのかなりの規模きぼの宿場しゅくば町まちを構成こうせいしていた。本陣ほんじんは柴しば宿やどにあり、代々だいだいの関根せきね甚左衛門えもんが勤つとめた。問屋場とんやばは、柴しば宿やどおよび加か宿やど中町なかまち・加か宿やど堀口ほりぐちが10日とおかごとの持もち回まわりで負担ふたんした。

1805年ねん時点じてんでの規模きぼは、107戸こ・431人にん、宿やど石高こくだかは約やく730石せきで、本陣ほんじん1軒けん・脇本わきもと陣じん1軒けん・旅籠はたご10軒けんとなっていた。多少たしょう遡さかのぼる天明てんめい年間ねんかん（1781-1788年ねん）中期ちゅうきに加か宿やどを含ふくめた規模きぼの資料しりょうが残のこされており、それによると219戸こ・805人にん、宿やど石高こくだかは柴しば宿やど分ぶんが約やく803石せき、加か宿やど分ぶんが約やく1400石せきとなっている。小規模しょうきぼな宿場しゅくばであったため、例幣れいへい使しは休憩きゅうけいするのみで通過つうかし宿泊しゅくはくすることは多おおくはなかったが、1865年ねん（慶応けいおう元年がんねん）などには宿泊しゅくはくしたという記録きろくも残のこされている。

当初とうしょ、柴しば宿やど付近ふきんの日光にっこう例幣れいへい使し街道かいどうは一直線いっちょくせんであったが、1729年ねん（享とおる保ほ14年ねん）に柴しば宿やどが北きたに移転いてんし、中町なかまち・堀口ほりぐちとの間あいだで枡形ますがたが構成こうせいされた。宿場しゅくば町まちの成立せいりつ時期じきが明確めいかくになっていることは珍めずらしく、またこの経緯けいいから、柴しば宿やどエリアは自然しぜん発生はっせい的てきな宿場しゅくば町まちではなく都市とし計画けいかくに基もとづいて作つくられたという特徴とくちょうを持もつ。

日光にっこう例幣れいへい使し街道かいどうのほか、柴しば宿やどからは神かみ梅うめで銅山どうざん街道かいどうと合流ごうりゅうする大胡おおご道どうが分岐ぶんきしていた。

周辺しゅうへん

• 関根せきね家か本陣ほんじん

1815年ねんに建たてられたものが長年ながねん残のこされていたが、1971年ねんから1972年ねんにかけて解体かいたいされた。塀へいと門もんが残のこされている。伊勢崎いせざき市し指定してい史跡しせき。

• 雷電らいでん神社じんじゃ古墳こふん

6世紀せいきから7世紀せいきにかけて作つくられた円えん墳ふん。石室いしむろの真上まうえに雷電らいでん神社じんじゃが設もうけられている。伊勢崎いせざき市し指定してい史跡しせき。

• 柴町しばまち八幡やはた神社じんじゃ

柴しば宿やど西端せいたんの利根川とねがわ沿ぞいにある神社じんじゃ。社しゃ伝でんによると源頼義みなもとのよりよしが前ぜん九きゅう年ねんの役やく（1051-1062年ねん）の際さいに祈願きがんしたのでその時代じだいにはすでに存在そんざいしていたと述のべているほか、1063年ねん頃ごろにも存在そんざいしていたという情報じょうほうがあるとしている。外部がいぶ資料しりょうとしては、1613年ねんに前橋まえばし藩主はんしゅ酒井さかい忠世ただよによって建立こんりゅうされたというものがある。1649年ねんには江戸えど幕府ばくふから朱印しゅいん地ち10石せきを拝領はいりょう。現在げんざいの社殿しゃでんの建築けんちく年代ねんだいは判明はんめいしていないが、1725年ねん・1738年ねん・1742年ねん・1778年ねんと修理しゅうりを受うけてきたものであることがわかっている。扁額へんがくは1679年ねんにまで遡さかのぼるとされる。

隣となりの宿やど

日光にっこう例幣れいへい使し街道かいどう

五料ごりょう宿やど（五料ごりょう関所せきしょ） - 太田おおた宿やど - 境宿さかいじゅく