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正文せいぶん (権利けんり文書ぶんしょ)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

正文せいぶん(しょうもん)とは、古文書こもんじょがくうえ用語ようごの1つ。差出人さしだしにん自分じぶん自身じしんいた文書ぶんしょ。ただし、祐筆ゆうひつ奉行ぶぎょうじん本文ほんぶん執筆しっぴつし、差出人さしだしにんじか花押かおう印判いんばんえた文書ぶんしょ正文せいぶんふくまれる。本書ほんしょ原本げんぽんなどともばれる。

概要がいよう

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通常つうじょう正文せいぶんたいになるのは案文あんぶん土代どだいなどの草案そうあんである(ひかえとしてももちいられた)。はかりごとしょなどのにせ文書ぶんしょたいとなりるが、正文せいぶん差出人さしだしにん意図いとてき正文せいぶん内容ないようことなるはかりごとしょ作成さくせいした場合ばあいにははかりごとしょであっても正文せいぶんとなりた。

当然とうぜんのことながら、正文せいぶんしるされた記載きさい内容ないよう正確せいかく内容ないようとされ、訴訟そしょうにおいても重要じゅうよう証拠しょうこ文書ぶんしょとみなされた。ただし、紛失ふんしつ損傷そんしょうおそれる正文せいぶん所持しょじしゃ案文あんぶん作成さくせいしたうえしかるべきひとどういち内容ないようであると確認かくにんしたうえうらばんした校正こうせいうらふう案文あんぶん(きょうせいうらふうあんもん)を証拠しょうこ文書ぶんしょとしてすことがみとめられた。また、火災かさい盗難とうなんなどで正文せいぶん焼失しょうしつした場合ばあいには、紛失ふんしつじょうしかるべき機関きかん提出ていしゅつして承認しょうにんけることで正文せいぶん同一どういつ法的ほうてき効果こうかみとめられた。

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 瀬野せの精一郎せいいちろう正文せいぶん」(『国史こくしだい辞典じてん 7』(吉川弘文館よしかわこうぶんかん、1986ねんISBN 978-4-642-00507-4
  • 上島うえしまゆう正文せいぶん」(『日本にっぽんだい事典じてん 3』(平凡社へいぼんしゃ、1993ねんISBN 978-4-582-13103-1
  • 高橋たかはし正彦まさひこ正文せいぶん」(『日本にっぽん歴史れきしだい事典じてん 2』(小学館しょうがくかん、2000ねんISBN 978-4-095-23002-3