法ほう進すすむ

法ほう進すすむ（ほうしん/ほっしん/はっしん、景けい龍りゅう3年ねん（709年ねん）- 宝たから亀ひさし9年ねん9月29日にち（778年ねん 10月23日にち））は、奈良なら時代じだい唐とうから渡来とらいした僧そう。出身しゅっしんは唐から申さる州しゅう。

略歴りゃくれき

揚あげ州しゅう白しろ塔寺とうでらに住じゅうし、鑑真がんじんに師事しじして戒律かいりつ・天台てんだい教学きょうがくを学まなび、鑑真がんじんに従したがって754年ねん（天平てんぴょう勝かち宝たから6年ねん）苦難くなんを乗のり越こえて日本にっぽんへ渡わたってきた。鑑真がんじんが東大寺とうだいじに戒壇かいだん院いんを創立そうりつする際さいには彼かれを助たすけた。律師りっし・少しょう僧都そうず・大だい僧都そうずを歴任れきにんし、763年ねん（天平てんぴょう宝たから字じ7年ねん）には戒壇かいだん院いんの初代しょだい戒和上じょうに就任しゅうにんしている。これに関かんして沙弥さや十戒じっかい並なみ威儀いぎ経けいの疏を著あらわしている。教学きょうがく上じょうの知識ちしきが豊富ほうふで、律ただし・天台てんだいの講演こうえんに尽力じんりょくした。

参考さんこう文献ぶんけん

島地しまじ大まさる等とう「東大とうだい寺僧じそう法ほう進しんの経学けいがくについて」（『哲学てつがく雑誌ざっし』443号ごう）
硲はざま慈弘「東大とうだい寺僧じそう法ほう進しんの梵網経けい注釈ちゅうしゃくについて」（『密教みっきょう研究けんきゅう』18-20）
木本きもと好信よしのぶ「仲なか麻呂まろ政権せいけんと法ほう進すすむ」（『藤原仲麻呂ふじわらのなかまろ政権せいけんの基礎きそ的てき考察こうさつ』、高科たかしな書店しょてん）

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