焼しょうきばめ

焼しょうきばめ（やきばめ、英えい: shrink fit）とは、軸じくと穴あなのはめあい法ほうのひとつで、常温じょうおんでは軸じくより小ちいさい穴あなを加熱かねつ膨張ぼうちょうさせることではめあわせ、堅かたく結合けつごうさせるものである。

大砲たいほうの砲身ほうしん製造せいぞうにも利用りようされた。外そと筒とうからは緊縮きんしゅく、内うち筒とうからは膨張ぼうちょうの圧力あつりょくが拮抗きっこうすることで強化きょうかガラスと同おなじ原理げんりで強度きょうどを増ましている。

焼しょうきばめ圧力あつりょくの理論りろん式しき

焼しょうきばめ代だい（直径ちょっけい差さ）δでるた の2本ほんの中空なかぞら丸まる棒ぼうを焼やきばめによりはめあわせたときの焼しょうきばめ圧力あつりょく（接触せっしょく面めんの圧力あつりょく）p_m は以下いかの式しきで求もとめられる。

$p_{m}={\frac {\delta }{2r_{2}}}\left\{{\frac {1}{E_{1}}}\left({\frac {r_{2}^{2}+r_{1}^{2}}{r_{2}^{2}-r_{1}^{2}}}-\nu _{1}\right)+{\frac {1}{E_{2}}}\left({\frac {r_{3}^{2}+r_{2}^{2}}{r_{3}^{2}-r_{2}^{2}}}+\nu _{2}\right)\right\}^{-1}$

ただし、内うち筒とうは縦たて弾性だんせい係数けいすう E₁ 、ポアソン比ひ νにゅー₁ 、内うち半径はんけい r₁ 、外そと半径はんけい r₂ 、外そと筒とうは縦たて弾性だんせい係数けいすう E₂ 、ポアソン比ひ νにゅー₂ 、内うち半径はんけい r₂ 、外そと半径はんけい r₃ であるとする。