章句しょうくがく

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章句しょうくがく(しょうくのがく)とは、儒教じゅきょうなどでおこなわれた経典きょうてん解釈かいしゃくがくいち形式けいしき経書けいしょ章節しょうせつ区切くぎり、その意味いみしょう要旨ようし講説こうせつする形式けいしきをとる。前漢ぜんかんこんぶんけい博士はかせたちのもとでおこなわれた。博士はかせによりおおくの学説がくせつ思想しそう増殖ぞうしょくされたため、いちけい章句しょうくが100万言まんげんおよぶまでになったものもあったという。このためこうかん文学ぶんがくからは増長ぞうちょうすぎて経書けいしょ正確せいかく解釈かいしゃくしていないとして批判ひはんされた。

こうかん以後いご章句しょうくがくすたれたため、前漢ぜんかん注釈ちゅうしゃくしょとしてまとめられた『章句しょうく』はほとんどのこっておらず、ちょうの『孟子もうし章句しょうく』やおういつの『すわえ章句しょうく』といったのちかん簡潔かんけつな『章句しょうく』しか残存ざんそんしていない。その、『章句しょうく』の使つかった注釈ちゅうしゃくしょおおくないが、有名ゆうめいなものにしゅの『大学だいがく章句しょうく』『中庸ちゅうよう章句しょうく』などがある。