笹崎ささざき僙

笹崎ささざき 僙

[[ファイル: 山梨やまなし県けんハイランドリゾートにて |200px]]
基本きほん情報じょうほう
本名ほんみょう	笹崎ささざき 僙
通称つうしょう	槍やりの笹崎ささざき
階級かいきゅう	ライト級きゅう
国籍こくせき	日本にっぽん
誕生たんじょう日び	1915年ねん3月25日にち
出身しゅっしん地ち	北海道ほっかいどう空知そらち郡ぐん歌志内うたしない町まち（現げん・歌志内うたしない市し）
死没しぼつ日び	(1996-08-07) 1996年ねん8月がつ7日にち（81歳さい没ぼつ）
プロボクシング戦績せんせき
総そう試合しあい数すう	115
勝かち	72
KO勝がち	26
敗まけ	28
引ひき分わけ	11
無効むこう試合しあい	3（無む判定はんてい）

笹崎ささざき 僙（ささざき たけし、1915年ねん3月25日にち - 1996年ねん8月がつ7日にち）は、日本にっぽんのプロボクサー。北海道ほっかいどう空知そらち郡ぐん歌志内うたしない町まち（現げん歌志内うたしない市し）出身しゅっしん。

人物じんぶつ

戦前せんぜん、戦後せんごにピストン堀口ほりぐち恒男つねおのライバルとして活躍かつやくした昭和しょうわ初期しょきにおける日本にっぽんを代表だいひょうするボクサーの一人ひとり。その鋭するどいストレートから「槍やりの笹崎ささざき」の異名いみょうで呼よばれた。戦後せんごの初代しょだい日本にっぽんライト級きゅうチャンピオン。通算つうさん戦績せんせき115戦せん72勝しょう（26KO）28敗はい11分ふん3EX無む判定はんてい。引ひき分わけを挟はさまない26連勝れんしょうの記録きろくを保持ほじ。試合しあい数すう115戦せんは日本にっぽん歴代れきだい8位い。

1941年ねんに両国りょうこく国技こくぎ館かんで行おこなわれた堀口ほりぐち戦せんは元もと同門どうもんという因縁いんねんや、笹崎ささざきの公開こうかい挑戦ちょうせん状じょうに対たいし堀口ほりぐちが応戦おうせんし、舌戦ぜっせんを繰くり広ひろげたことなどにより大おおきな話題わだいを呼よび、「世紀せいきの一いち戦せん」と謳うたわれ日本にっぽんボクシング界かいでは伝説でんせつの試合しあいとして語かたり草ぐさとなっている。堀口ほりぐち戦せんが大おおきな人気にんきを呼よび興行こうぎょう的てきに大だい成功せいこうしたため、通算つうさん5度どの対戦たいせんが行おこなわれ、2勝しょう1敗はい2分ふんと笹崎ささざきが勝かち越こしている。

引退いんたい後ごは、笹崎ささざきボクシングジム初代しょだい会長かいちょうとして世界せかい王者おうじゃファイティング原田はらだを筆頭ひっとうにムサシ中野なかの、ライオン古山ふるやま、金子かねこ繁治しげじ、海津かいづ文雄ふみお、牛ぎゅう若わか丸まる原田はらだ、斎藤さいとう清作せいさく（たこ八郎はちろう）、サルトビ小山こやまなどの王者おうじゃを輩出はいしゅつし名めい伯楽ばくろうとして活躍かつやくした。

経歴けいれき

• 1915年ねん3月25日にち、北海道ほっかいどう空知そらち郡ぐんに炭坑たんこう主ぬしの笹崎ささざき家かの次男じなんとして生うまれる。
• 1932年ねん、札幌さっぽろ市しの「つばめスキー会社かいしゃ」に勤務きんむする傍かたわら、札幌さっぽろ市立しりつ体育館たいいくかんで早稲田大学わせだだいがくボクシング部ぶ主将しゅしょうの木村きむら久ひさからボクシングを学まなび、アマチュアで頭角とうかくを現あらわす。
• 1933年ねん、堀口ほりぐち恒男つねおに憧あこがれ上京じょうきょう。目黒めぐろの日本にっぽん拳闘けんとう倶楽部くらぶに入門にゅうもん。
• 1934年ねん5月1日にち、唐沢からさわ靖やすし欣（太陽たいよう）戦せんでプロデビュー。判定はんてい勝がち。
• 1936年ねん、日本にっぽん陸軍りくぐん函館はこだて重砲じゅうほうに入隊にゅうたい。
• 1938年ねん、除隊じょたいとなりリングに復帰ふっきするも日ひ支ささえ事変じへんにより招集しょうしゅうされ中国ちゅうごく大陸たいりくへ。
• 1939年ねん、中国ちゅうごく南方なんぽうで白内障はくないしょうにより左目ひだりめ失明しつめい。
• 1940年ねん
  • 2月がつ、兵役へいえき免除めんじょとなり、傷痍軍人しょういぐんじんとして復員ふくいん。
• 5月、結城ゆうき敏夫としおとの復帰ふっき戦せん。
• 1941年ねん5月28日にち、両国りょうこく国技こくぎ館かんで堀口ほりぐち恒男つねおと「世紀せいきの一いち戦せん」。右目みぎめを塞ふさがれ6RTKO負まけ。(試合しあい詳細しょうさい)
• 1942年ねん、妻つま・季き(すえ。旧姓きゅうせい中村なかむら)と結婚けっこん。
• 1943年ねん1月がつ17日にち、二葉ふたば朝二あさじ（拳こぶし道どう会かい）との試合しあいを最後さいごに1度目どめの引退いんたい。
• 1946年ねん
  • 7月がつ6日にち、後楽園こうらくえん球場きゅうじょうに2万まん5千せん人にんの観衆かんしゅうを集あつめ「世紀せいきの一いち戦せんの再戦さいせん」と銘打めいうち堀口ほりぐちと再戦さいせん。ダウンを奪うばうも引ひき分わけ。この結果けっかに自信じしんを持もち本格ほんかく的てきに復帰ふっきを決意けつい。（試合しあい詳細しょうさい）
• 8月がつ、碑文谷ひもんやの畑はたけの中なかにあった馬うま舎しゃを借かりジムを開設かいせつ。弟子でしの指導しどうにあたる。
• 1947年ねん8月がつ31日にち、日本にっぽん初はつの全日本ぜんにほん選手権せんしゅけんの決勝けっしょうで内藤ないとう哲夫てつおに勝利しょうりし第だい1回かい全日本ぜんにほんライト級きゅうチャンピオンとなる。
• 1950年ねん2月がつ18日にち、引退いんたい。
• 1951年ねん
  • 5月5日にち、目黒めぐろ区くに笹崎ささざきボクシングホール（現げん・笹崎ささざきボクシングジム）を開設かいせつ。
  • 10月12日にち、後楽園こうらくえん野球やきゅう場じょうにて引退いんたい式しき。
• 1962年ねん10月がつ10日とおか、愛弟子まなでしのファイティング原田はらだが世界せかいタイトル獲得かくとく。
• 1971年ねん、全日本ぜんにほんボクシング協会きょうかい（現げん・日本にっぽんプロボクシング協会きょうかい）会長かいちょうに就任しゅうにん。
• 1986年ねん4月がつ26日にち、笹崎ささざきボクシングジム会長かいちょうの座ざから勇退ゆうたい。名誉めいよ会長かいちょうとなる。
• 1992年ねん、日本にっぽんプロスポーツ大賞たいしょう功労こうろう者しゃ・文部もんぶ大臣だいじん表彰ひょうしょう受賞じゅしょう。
• 1996年ねん8月がつ7日にち、死去しきょ（81歳さい没ぼつ）。

関連かんれん項目こうもく

• 男子だんしボクサー一覧いちらん
• ボクシング日本にっぽん王者おうじゃ一覧いちらん
• 北海道ほっかいどう出身しゅっしんの人物じんぶつ一覧いちらん

外部がいぶリンク

• 笹崎ささざき僙の戦績せんせき - BoxRec（英語えいご）

前ぜん王者おうじゃ 階級かいきゅう新設しんせつ

初代しょだい日本にっぽんライト級きゅう王者おうじゃ 1947年ねん8月がつ31日にち - 1948年ねん8月がつ8日にち

次じ王者おうじゃ 内藤ないとう哲夫てつお