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いかだ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

いかだ(いかだつり)とは、海上かいじょう設置せっちされた固定こていされたいかだ、カセ(小船こぶね)から漁法ぎょほうである。カセともいう。

概要がいよう

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専用せんよういかだ渡船とせんわたり、をすることをすが、養殖ようしょくいかだ真珠しんじゅたないちじょうぶんいたせ(コンパネとぶ)、そこからりをすることもいかだりとぶ。

フロートのうえいたいたものがいかだであるが、いかだわりにはいせんとなった小舟こぶね使用しようしたものカセばれるが、養殖ようしょくいかだやカキいかだにカセをけてったり、清水港しみずこう代表だいひょうされるように渡船とせん動力どうりょくせんでカセをってきポイントでアンカーろしてかたもカセりとばれる。

サビキによりアジエギングによりアオリイカひとおおくいるが、米糠こめぬか集魚しゅうぎょざいと攪拌させた(若狭わかさではサナギを混入こんにゅうした赤土あかつち使用しようしたり、清水港しみずこうではオカラ使用しようする)ダンゴを使用しようし、チヌクロダイこと一般いっぱんてきいかだりとぶことがおおく、ここではチヌりをもと説明せつめいしていく。

歴史れきしかた

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チヌのいかだりは福井ふくいけん日向湖ひるがこもしくは若狭本郷わかさほんごう発祥はっしょうわれておりこれが次第しだい若狭わかさ全域ぜんいき三重みえ南部なんぶ和歌山わかやまひろがってったといわれているが、くわしいことはわかっていない。

関東かんとう地区ちくには房総半島ぼうそうはんとう三浦半島みうらはんとうすうけんあるのみで中部ちゅうぶ西日本にしにほんにてさかんなようである。

いまでは、ほとんどのいかだにはトイレが設備せつびされており、女性じょせいチヌ安心あんしんしてることが可能かのう

かたとしてはいかだまわりに自分じぶん(ダンゴ)でポイントをつくり、そこにチヌを せてげるりである。ダンゴはチヌをにごりと集魚しゅうぎょざいによりせる役目やくめほか、ダンゴでサシエサをつつむことにより、フグその価値かちのない雑魚ざこであるえさりからえさまも海底かいていまでえさたせる、という役目やくめもある。このかたおなじダンゴを使つかった紀州きしゅうりとくにているが、ちがいはアタリをウキでとる(紀州きしゅう)か、穂先ほさきるかのちがいである。

サシエサをつつんだ団子だんごれてサシエサが瞬間しゅんかん一番いちばんチヌがれることがおおいとされる。

にぎってとした団子だんごかたすぎるといつまでたってもサシエサがないこともあり、サシエサがけてからも穂先ほさきさえむチヌ独特どくとくのアタリを見極みきわめてアワセ竿ざおげてばりさかなける行為こうい)をしないとえさりしかれないこともあることから、いち人前にんまえ釣果ちょうかげるまで経験けいけんようことおおいとされるジャンルのりである。

うまくチヌのくちにフッキングしても後述こうじゅつのようにたん竿ざお使用しようすることから、竿ざお一部いちぶとしてチヌのきこみを吸収きゅうしゅうしないとハリスとうバラシの原因げんいんとなることから、チヌのつよあじもとめるためにこのりにせいすファンもすくなくない。

サシエサをつつ団子だんごりが基本きほんだが、ときにはおもり使用しようし、サシエサのいたはり周辺しゅうへんみ、海底かいてい堆積たいせきしたダンゴ周辺しゅうへん回遊かいゆうするチヌを仕留しとめる方法ほうほうもある。これを広角こうかくつりほうぶ。 水深すいしん以上いじょうのラインを足元あしもと手繰たぐり、サシエサのいたはりげる方法ほうほうであるため、いとからんだりトラブルもおおく、この方法ほうほう円滑えんかつおこなうにはやはり経験けいけん必要ひつようである。

使用しようする釣具つりぐ

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一般いっぱんてきに1.2 - 1.8メートルいかだ竿ざお使用しようする。穂先ほさきワカサギ竿ざおのように繊細せんさいほそく、サシエサのモエビがねる様子ようすまでもが竿ざおさきあらわれるほど繊細せんさい穂先ほさきこのんでつかわれる。ガイドもごくちいさいものが使つかわれ、非常ひじょうちいさいことおおいチヌのアタリをのがさないように出来できている。

リールはりょうじくリールかたじくリールのものが使つかわれる。ラインはフロロカーボンせいハリス1ごう - 3ごう直接ちょくせついて使用しようする。

竿ざおみじかく、ガイドもいとむすとおらないほどちいさいため、みちいと使つかわずハリスのみをリールにき、先端せんたんはりむすんだだけのきわめてシンプルな仕掛しかけを使用しようする。潮流ちょうりゅうによりおもりまった使つかわなかったり、いと直接ちょくせつみつけるガンだまおもり使用しようしたりする。

使用しようするえさ

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ダンゴは米糠こめぬかサナギ押麦おしむぎ魚粉ぎょふんコーンすなとうぜたものを使用しようする。水深すいしんがある場合ばあいかるぬかでは沈下ちんかまでのロスがおおきいためすな増量ぞうりょうすることもある。

そのほか、臭覚しゅうかくでチヌをせることが期待きたいできることから、えさメーカー大手おおてマルキュー製品せいひんであるチヌパワー、チヌスパイスとう集魚しゅうぎょざいぜて使つかうのが一般いっぱんてきである。

臭覚しゅうかくせたチヌをじん足元あしもと(ポイント)に定着ていちゃくさせるため、捕食ほしょく集魚しゅうぎょざいとして、サナギミンチ、サシエサにも使つかコーンモエビみずうみさんエビ)をダンゴにぜて使用しようする。

一方いっぽう四国しこく若狭わかさ地方ちほうではダンゴベースに赤土あかつち使用しようし、清水港しみずこうでは豆腐とうふつく過程かてい出来できオカラ使用しようする。

いずれもいちにち使用しようりょうは30キログラム~ほどである。

サシエサはオキアミつぶサナギモエビコーン、ボケ、アケミかい(イソシジミ、Nattallia japonica)、えさ使つかわれる。チヌは雑食ざっしょくせいであり、非常ひじょうおおくのサシエサが使用しようされる。

アケミかいまるごとはりまるかい密着みっちゃくしていない片方かたがたからててている状態じょうたいはんかい、むき使つか方法ほうほうなど様々さまざまかたがある