絶ぜっ影かげ

絶ぜっ影かげ（ぜつえい）とは、中国ちゅうごくの後こう漢かん末期まっきに活躍かつやくした馬うまの名前なまえ。曹操そうそうの乗馬じょうば。名前なまえの由来ゆらいは影かげを留とめないほどの速はやさからとされる。

『三国志さんごくし』武たけ帝みかど紀き注ちゅう引『魏ぎ書しょ』によれば、絶ぜっ影かげは曹操そうそうの乗のる馬うまであり、曹操そうそうが張ちょう繡から夜襲やしゅうを受うけ、宛あて城じょうから脱出だっしゅつする際さいに額がくと足あしに矢やを受うけた。

小説しょうせつ『三国志さんごくし演義えんぎ』には絶ぜっ影かげという名前なまえでは登場とうじょうしない。同おなじ場面ばめんを『演義えんぎ』は、3本ほんの矢やを受うけながら脱出だっしゅつに成功せいこうするも、大だい宛あて馬ば（無名むめい）は逃亡とうぼうの途中とちゅうで目めを射いられて死亡しぼうしたとしている。