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葬送そうそう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
レーガン大統領だいとうりょう葬送そうそう

葬送そうそう(そうそう)とは、死者ししゃ最後さいごわかれをし、火葬かそうじょう墓地ぼちおくすこと。またそのための儀式ぎしきふるくは野辺のべおくりともしょうした。おくそう[1]

その方法ほうほう地方ちほうごとの民俗みんぞく儀礼ぎれい密接みっせつ関連かんれんしているため千差万別せんさばんべつであるが、会葬かいそうしゃ行列ぎょうれつみ(これを葬列そうれつしょうす)遺骸いがい搬送はんそうするというやりかたおおくの文化ぶんか共通きょうつうする。

歴史れきし

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会葬かいそうしゃたちがかんかつぐこともおおいが、西欧せいおう諸国しょこくでは近代きんだいから霊柩れいきゅう馬車ばしゃ(Hearse)も普及ふきゅうしていた。インドのヒンドゥー教徒きょうとかんもちいず、ぬのにくるんだ遺骸いがいだいせてはこぶ。日本にっぽんではかつぼうのついたかんかたかついではこぶことがおおかった。かん神輿しんよのようなかざけをしており、これがそのまま自動車じどうしゃかざけられた結果けっか、おなじみの霊柩車れいきゅうしゃとなった。

現代げんだいにおいては、モータリゼーション発展はってんにより交通こうつう事情じじょう変化へんかしたため、むかしながらの葬列そうれつによりかんはこぶことはほとんどおこなわれなくなった。日本にっぽんでは葬送そうそう儀式ぎしき簡略かんりゃくされ、かんかつぐのは葬儀そうぎ会場かいじょうちかくに待機たいきした霊柩車れいきゅうしゃまでであり、会葬かいそうしゃ用意よういされたマイクロバスや各自かくじ自動車じどうしゃとう霊柩車れいきゅうしゃとはべつ火葬かそうじょうかう。しかし、世界せかいてきれば自動車じどうしゃにより葬送そうそう消滅しょうめつしているわけではなく、霊柩車れいきゅうしゃ会葬かいそうしゃたちが車列しゃれつんで「自動車じどうしゃ葬列そうれつ」により葬送そうそうすることもある。東南とうなんアジアではかん会葬かいそうしゃ輸送ゆそうするためのきらびやかにかざりつけられたトラックが普及ふきゅうしている。

国葬こくそうのようなだい規模きぼ葬儀そうぎでは、現在げんざい儀礼ぎれいてき葬送そうそうパレードおこなわれることがある。

葬列そうれつ

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葬列そうれつには十字架じゅうじかろうそくイコンなど宗教しゅうきょうじょう民俗みんぞくじょうのシンボルをささった人々ひとびとしたがう。日本にっぽんでは、位牌いはい天蓋てんがいはた供物くもつなどをささつのが伝統でんとうであった。現在げんざいでも葬送そうそうさいには近親きんしんしゃ位牌いはい遺影いえいささってかん先導せんどうする慣習かんしゅうのこっている。

西欧せいおうではくろローブけた人々ひとびと無言むごん葬列そうれつむため非常ひじょうくら重苦おもくるしい印象いんしょうがあるが、ギリシャ正教せいきょうではさかんに聖歌せいかうたいながら葬送そうそうおこなう。また、東南とうなんアジアでは、楽隊がくたいがにぎやかにかね太鼓たいこらしながら葬送そうそうおこなう。これははらうためとも説明せつめいされる。

他人たにん葬列そうれつ出会であうことはしばしば縁起えんぎわることとされるが、イスラムけんではぎゃくかんかつぐことが死者ししゃへの供養くようとされるため、きずりの人々ひとびとがかわるがわるかんかつぐという光景こうけいられる。

葬送そうそうはじめることを「出棺しゅっかん」といい、このさい玄関げんかんではなく縁側えんがわからかんしたり、縁側えんがわかんを3かいまわしてからはこぶなどの特異とくい風習ふうしゅうもある。

脚注きゃくちゅう

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出典しゅってん

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  1. ^ おくそう(goo辞書じしょ : もと出典しゅってんデジタル大辞泉だいじせん)

関連かんれん項目こうもく

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