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規格きかく

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

規格きかく (きかくか、えい: normalization) とは、ある空間くうかん粒子りゅうしひと存在そんざいし、それを記述きじゅつする波動はどう関数かんすうΨぷさいとすると、Ψぷさいノルムかんして、

とすることである。正規せいきともう。積分せきぶん当該とうがい粒子りゅうし存在そんざいするぜん空間くうかんたいしておこなわれる。積分せきぶん範囲はんいは、その粒子りゅうしのなすけいされた境界きょうかい条件じょうけんによってわる。ひとつのれいとして周期しゅうきてき境界きょうかい条件じょうけんもとづく結晶けっしょう格子こうしでは、以下いかのようにその単位たんいうち規格きかくのための積分せきぶんおこなわれる。

ここで、Vcell単位たんい胞の体積たいせきである。

直交ちょっこう座標ざひょうけいかんがえて、r=(x,y,z) とし、さら時間じかんtもかんがえると、いち粒子りゅうし波動はどう関数かんすうあらわされ、これは、

規格きかくされる。これは、ある時刻じこくtで粒子りゅうし位置いち r での微小びしょう領域りょういき dr(=dxdydz) に存在そんざいするかくりつが、 であることをしめしている。それをぜん空間くうかん粒子りゅうし存在そんざいしうるぜん領域りょういき)で積分せきぶんすれば、かくりつ総和そうわは1となる必要ひつようがある。この要請ようせいたすために規格きかくおこなう。実際じっさい数値すうち計算けいさんとうもとめられる波動はどう関数かんすうは、そのままでは上記じょうき積分せきぶんが1となる保証ほしょうはないので、積分せきぶんが1となるように規格きかくされる。

デルタ関数かんすうによる規格きかく

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実際じっさい量子りょうしろんでは、自乗じじょう積分せきぶんが∞に発散はっさんするような関数かんすうあつかうこともおおい。

その場合ばあいは、つぎのようなデルタ関数かんすうによる規格きかくゆるしている。

この場合ばあいにおけるは、ある時刻じこくtで位置いち測定そくていをしたときかくりつ密度みつどではなく、つぎのように相対そうたいかくりつあらわ[1]

参考さんこう文献ぶんけん

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  1. ^ 清水しみずあきら量子りょうしろん基礎きそ―その本質ほんしつのやさしい理解りかいのために―』(新版しんぱんサイエンスしゃしん物理ぶつりがくライブラリ〉、2004ねん4がつISBN 4-7819-1062-9